JSSR2021 50th Memorial in Kyoto 2021年4月22日(木)〜24日(土)国立京都国際会館 会長 根尾 昌志 大阪医科大学 生体管理再建医学講座 整形外科学教室 教授 1974-2021

レジェンドを知る レジェンドを創る

会長挨拶

第50回日本脊椎脊髄病学会学術集会の開催にあたって
~レジェンドを知る レジェンドを創る~

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第50回日本脊椎脊髄病学会学術集会
会長 根尾 昌志
大阪医科大学 生体管理再建医学講座 整形外科学教室 教授

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第50回日本脊椎脊髄病学会学術集会を2021年4月22日(木)~4月24日(土)、国立京都国際会館で開催させて頂きます。第50回という大きな節目の学術集会の会長を務めさせて頂ける事、誠に光栄に存じます。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今回もハイブリッド開催方式を採用いたしました。4月28日(水)~5月11日(火)のゴールデンウイーク中には、一部の演題を除きWEB参加によるオンデマンド配信での聴講が可能です。名だたる先生が並行してご講演をされるため、どの会場へ行こうかとても迷うプログラムだと自負しております。現地でお聞き逃しになった講演はオンデマンド配信でご聴講ください。

テーマは「レジェンドを知る レジェンドを創る」といたしました。
この学会が始まった頃、医療水準では欧米の後塵を拝していた日本ですが、世界に誇れるオリジナルなアイデアもいくつか生みだされておりました。そのような先人達のたゆまぬ努力により、現在日本の脊椎脊髄外科は臨床でも研究でも世界のトップグループの仲間入りを果たしました。しかし、今使われている概念、技術、インプラントは欧米で創出・開発されたものが多く、日本がNo 1となって世界を牽引するには至っておりません。それどころか圧倒的な手術数を誇る発展途上の国々が、臨床のみならず研究でも日本に追いつき、そして抜き去ろうとしています。このような状況のもと、日本を世界のNo 1に押し上げていく次世代の育成が、この学会に課せられた使命と考えます。
今回は第50回というメモリアルな大会であることを鑑み、日本の偉大な先人達(レジェンド)の業績を今一度振り返り、これからの日本を担う将来のレジェンドの道しるべとしたいと考えております。そのため、この学会の歴代会長を含む日本人レジェンドの皆様方の講演やシンポジウムを数多く組みました。その一方、やがて大きな実を結ぶかもしれない若手のアイデアや研究も主題として広く募集いたしました。学会初日午前中の未来志向の強い3つの主題セッション「脊椎脊髄疾患の革新的画像診断」「未来を変えるかもしれない思いつき・試み」「私が是非伝えたい教訓的症例」では、それぞれ「レジェンドアワード」を選考する予定です。

会場となります京都は、長い歴史を持つ古都として有名ですが、実は学生の街でもあります。古い伝統やしきたりと、自由を愛する若いエネルギーが違和感なく同居し、それが多くの日本人ノーベル賞学者の輩出につながった京都は、今回のテーマを語る場所としてうってつけと考えます。
文化講演には、京都大学出身で、リチウムイオン二次電池の開発で2019年にノーベル化学賞を受賞された吉野彰先生をお招きいたします。分野は違っても、オリジナルな仕事を日本から世界へと発信されたレジェンドのお話を特に若い先生方に聞いて頂きたいと願っています。
会長講演では脊椎外科以外のことも含めた自分の歩みの中で学んだ「新しいことを見つけ創り出す楽しみとそのために大切なこと」についてお話ししようと思っております。
文化講演と会長講演についてはオンデマンド配信は致しません。さらに、これだけ多くのレジェンドのご講演を直に聴講する機会はもう二度とないと考えます。新型コロナウィルスの状況が許す限り現地参加が可能な方はご参加をお願いいたします。

万全の感染対策を講じて臨み、皆様に学会本来のface to faceのdiscussionを楽しんでいただける、実りある学術集会にしたいと考えています。春の京都で皆様にお会いできることを大変楽しみにしております。

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