第26回日本小児心電学会学術集会

会長挨拶

第59回日本移植学会総会
会長:伊達 洋至
(京都大学大学院医学研究科器官外科学講座呼吸器外科)

第59回日本移植学会総会開催にあたって

 この度、第59回日本移植学会総会を2023年9月21日(木)から23日(土)にわたって、京都市勧業館“みやこめっせ”で開催する運びとなりました。私をはじめ、京都大学呼吸器外科講座にとりまして、大変光栄なことと厚く御礼申し上げます。私は肺移植を専門としておりますが、肺移植医が本会を主催させていただくのは、2004年に私の恩師である清水信義会長の下で開催された第40回日本移植学会総会(岡山)以来の19年ぶりになります。奇しくも私は、その学会の事務局長を仰せつかり、脳死ドナーからの臓器移植が始まって間もない頃であったことから、緊張感のある学会であったことを記憶しております。
 テーマは「魅力ある未来に向かう移植学-Transplantology towards the attractive future-」といたしました。みなさまの多大なる努力で日本での臓器移植は定着しましたが、まだまだ解決すべき課題も多々あります。移植に携わる医療人にとっても、移植が必要な患者さんにとっても、今後の移植学が魅力的なものとなってほしいという願いをこめたテーマです。
 本学会は、さまざまな臓器移植を扱うこと、そしてコメディカルの参加者が多いことが特徴だと思います。臓器横断的プログラムやチーム医療に関するプログラムを充実させるとともに、現在の最大の課題である脳死ドナー不足の解決策につながるような学術集会にしたいと思っています。32名のプログラム委員がすでに決定しており、みなで知恵を絞って魅力あるプログラムを作成中です。
 特別講演は、iPS細胞の生みの親でありノーベル賞受賞者である山中伸弥先生にお願いすることができました。ご講演の後には、特別シンポジウム-臓器再生と臓器移植-を計画しています。山中先生と私は、ランニング仲間です。「山中先生と会長と走ろう」と題して鴨川での早朝ジョギングを企画したいと思っています。
 前回大会と同様に現地開催を予定しております。9月下旬は、暑さも少し和らいだ頃だと思います。学会会場は平安神宮のすぐそばにあり、観光には最高の立地条件です。学会翌日は日曜日ですので、ぜひ京都観光を堪能してください。多くの皆様のご参加をお待ちしております。