第26回日本小児心電学会学術集会

演題募集

演題募集期間

2023年3月22日(水)正午~ 5月16日(火)正午
5月30日(火)正午
演題募集を締切りました。多数のご応募、ありがとうございました。

発表形式

以下セッションにおいて、募集いたします。
English Sessionの抄録は、英語でご入力ください。

臓器横断的シンポジウム

生体移植ドナーの精神的・身体的サポート【公募・一部指定】

セッション趣旨

本邦では慢性的な脳死ドナー不足により、親族からの生体移植が数多く行われている。健康なドナーにメスを入れることへの倫理的側面が深く存在する中で、ドナーの安全を最優先として、確立した医療として行われている。生体移植ドナー手術では医師は、手術合併症や術後管理へ配慮を行う。コーディネーターは、ドナーとその家族が抱える身体的不安や、さまざまな精神的不安に関わりながらサポートしている。臓器や施設によってサポート方法に違いがあり、それぞれの対応について情報共有することで、今後のより良いサポートへつなげ、ドナーの身体的・精神的な負担軽減を目指すことを目的とする。

抗体関連拒絶の予防と治療【公募・一部指定】

セッション趣旨

臓器移植後の最大の課題は拒絶反応の抑制である。免疫抑制薬が大きな進歩を遂げ、細胞性拒絶反応はほぼ制御可能になっている一方で、抗体関連型拒絶反応の制御には未だ苦渋をなめている。本セッションでは、ドナーのhuman leukocyte antigen (HLA)に対するpreformed donor specific antibody (DSA)陽性症例での脱感作療法による抗体関連拒絶の予防や、移植後DSAによる抗体関連型拒絶の治療に関し、臓器横断的に議論を深めていただきたい。

Organ preservation〜Up to date【公募・一部指定】※English Session

セッション趣旨

Static cold storage with the development of organ preservation solution was a major milestone in organ transplantation that significantly lengthened organ preservation time. Recent innovations, particularly the development of machine perfusion in organ transplantation, have allowed clinicians to more accurately assess the donor organ function and preserve donor organs for extended periods. In this session, Dr. Shaf Keshavjee and Dr. Markus Selzner will provide keynote lectures about up-to-date organ preservation, and transplant fellows and surgeons will present the outcomes of their research on organ preservation in Japan.

移植周術期の感染予防と治療【指定】

セッション趣旨

臓器移植では、感染症が重要な予後規定因子の一つとなっており、細菌、真菌、ウイルス感染と多岐に渡ると共に、一旦、発症すると重症化する可能性がある。従って、感染症を未然に防ぐ取り組み、発症した際の早期診断、早期治療介入が重要となる。本セッションでは、各感染症(細菌、真菌、サイトメガロウイルス、EBウイルス感染症)のエキスパートにより、移植周術期の感染症予防と治療に関し、論じていただく。

後世へ伝授すべき移植手技【指定】

セッション趣旨

臓器移植は、様々な疾患、稀な疾患や病態を相手にすることが多く、手術手技の完全なる標準化が困難であるとともに、術中に臨機応変に対応しないといけない症例も少なくない。移植外科医なら、ぜひ知っておくべき、習得しておくべき手術手技や、術中の対応策などを、各臓器の経験豊富な移植外科医より伝授していただく。

移植周術期の栄養管理【指定】

セッション趣旨

移植周術期の栄養状態は、待機中や移植後の予後規定因子の一つであり、近年、臓器移植における栄養療法の重要性が示唆されている。移植待機期間が非常に長い本邦においては、移植が行われるまで、各臓器不全特有の栄養管理を行う必要がある。さらに、移植後には、免疫抑制状態に配慮した食事対応や、免疫抑制剤などにより生じる合併症に配慮した栄養管理が必要となる。本セッションでは、様々な分野の栄養管理のエキスパートにより、各臓器の移植周術期の栄養管理に関して、論じていただく。

臓器提供増加のための施策【指定】

セッション趣旨

2010年7月に、改正臓器移植法が施行されて以降、脳死ドナーからの臓器提供数は着実に増えている。しかしながら一方で、臓器移植医療の認知度の上昇とともに、日本臓器移植ネットワークへの新規登録患者数も急増しており、未だドナー不足が非常に深刻な問題となっている。本セッションでは、各分野のエキスパートにより、臓器提供増加のための対策に関し、様々な視点から論じていただく。

移植コーディネーターと看護師の育成と働き続けられる環境づくり
~みんな違ってみんないい!教えてください。みんなの働き方改革~【公募・一部指定】

セッション趣旨

日本で臓器移植が始まり数十年が経過し、持続可能な移植医療を継続するためには、新たな世代への交代とともにコーディネーターと看護師の持続可能な働き方が求められており、後進の育成と職場の環境づくりは、切り離せない喫緊の課題である。ドナーコーディネーター、レシピエントコーディネーター、看護師の後進育成と働き方改革の現状を互いに理解することで、協力・連携の強化となり、働き続けられる環境づくりにつながると考える。

臓器横断的ワークショップ

脳死移植におけるドナーコーディネーターとレシピエントコーディネーターの役割と連携
【公募・一部指定】

セッション趣旨

脳死・心停止移植においては、ドナー家族の支援と提供施設でのコーディネーション、あっ旋業務を担うドナー移植コーディネーターと、レシピエントが移植を検討する時から移植後生涯に亘り支援を行う、レシピエント移植コーディネーターが対応する。移植発生から手術終了までの緊急時の密な連携は勿論のこと、その後もレシピエントの生涯にわたる経過報告・ドナーご家族へのサンクスレターの受け渡しなど、長期的な連携を必要とする。この度、お互いの業務を共有し、協力・連携を強化することで、今後のより良いコーディネーションにつなげることを目的とする。

Nightmare case【公募・一部指定】

セッション趣旨

臓器移植医療では、臓器不全に陥った重症患者に対し、非常にリスクの高い移植手術を行うために、手術自体や術後管理に難渋する症例は少なくない。その中でも、移植外科医として、二度と経験したくないnightmareな症例に遭遇することがある。これらの経験を共有することは、外科医にとって何倍もの価値があると考える。術中の予期せぬ大トラブル、再手術、術後管理に難渋した症例などを、各臓器の移植外科医より提示していただく。

Miracle recovery case【公募・一部指定】

セッション趣旨

臓器移植患者は、基本的に臓器不全に陥った重症患者であるが、その中でも瀕死の状態下に、緊急で臓器移植が行われるcaseを経験する。人工呼吸管理下、人工心肺下など術前状態が非常に重症であると、手術リスクや術後合併症のリスクも高くなる。そういったリスクを克服し、移植に成功したcaseを共有いただくことで、極めて重症な症例に対する術中や術後の対策に関し、論じていただきたい。

分野別シンポジウム

<心臓>
高齢心臓ドナーはどこまで拡大可能か【公募・一部指定】

セッション趣旨

わが国の心臓移植は限られたドナーからの臓器提供を有効に生かす目的からメディカルコンサルタントシステムが導入され、心臓利用率は78%と驚くべき高い数値を誇っている。60歳以上のドナーからの移植も少なからず実施され、ドナーの平均年齢も40歳を大きく超えている。一方でわが国ではCAGが施行されず、代替手段としてplain CTを施行している状況である。10年を超える長期の移植後生存を目標とした場合に果たして高齢ドナーからの心臓移植はどこまだ拡大可能であるのか。各施設の経験から議論を深めて頂きたい。

心臓移植allocation systemは具体的にどのように変更すべきか【指定】

セッション趣旨

わが国における心臓移植のallocationはマイナーな変更はあったものの、1997年以来Status 1と2のままである。循環補助手段の進歩は著しく、植込み型補助人工心臓によるBTTの導入によって長期心臓移植待機が可能となったことは大きな福音であった。しかしながら、解剖学的理由や病態的理由から植込み型補助人工心臓が装着できない、あるいは装着が必ずしも適切でない疾患群があることも事実である。臓器提供数が増加しつつある現状に相応しい新たなallocation systemが求められている。是非とも具体性のある提案を発表して頂き、今後のシステムへ反映さることを期待している。

<肺>
Various techniques in lung transplantation【指定】※English Session

セッション趣旨

Surgical technique of lung transplantation has been well standardized. However, we sometimes face difficulties in OR in which special surgical techniques are required. Dr. Shaf Keshavjee, a world-famous lung transplant surgeon, provides a keynote lecture about pitfalls of surgical techniques and how to avoid surgical complications. Following the keynote lecture, Japanese transplant surgeons provide videos regarding special techniques during lung transplant procedure.

肺移植医療における若手のリクルート・育成の現状と課題(外科医、内科医、コーディネーター)【公募・一部指定】

セッション趣旨

若手のリクルートは外科領域全般において重要な課題であるが、高難度で拘束時間も長くなりがちな移植医療においては特に大きな問題である。また、内科医の移植医療への関わりも臓器共通の課題であり、若手内科医の移植医療への参画が望まれる。本シンポジウムでは、肺移植に携わる外科医、内科医、レシピエントコーディネーター、JOTコーディネーターそれぞれの立場から、どのように若手をリクルート・育成していくかにつき各施設の取り組みや工夫をご発表いただきたい。仕事の楽しさや魅力をどのように若手に伝えるか、各個人にかかる負担をどのように軽減して持続可能な体制を構築するか、などの視点から活発な討論を期待したい。

Pushing the border! 攻めの肺移植【公募】

セッション趣旨

肺移植は高度に個別化された医療である。どこまでその限界をプッシュするか常に試されており、その積み重ねが分野の進歩につながる部分がある。これまで確立された標準的な肺移植適応や手術術式、周術期管理戦略におさまらず、理論的に可能であることから攻めの肺移植を行った事例にスポットライトをあて、そこで得られた知見や反省点について議論する。賛否両論がありそうな際どい症例、extremeな症例、実施にはよほどの勇気が必要な症例などを中心に、基本的にすべて公募で募集する予定である。

<肝臓>
Transplant Oncology (Liver transplantation for CRLM, cholangiocarcinoma and HCC) 【公募・一部指定】※English Session

セッション趣旨

Liver transplantation for unresectable cholangiocarcinoma and colorectal liver metastasis has been initiated worldwide as a new treatment option in multidisciplinary therapy. Although the treatment is still in the research stage in Japan, Liver transplantation is likely to be an option for the treatment of hepatobiliary malignancies, and a discussion of its indications will be presented. In addition, the new indication criteria for liver transplantation for hepatocellular carcinoma, the so-called Japan criteria (Milan criteria or 5-5-500 criteria), has been covered by insurance, and the number of cases for which the indication has been expanded. In this session, we will discuss the results and recurrence of liver transplantation for hepatobiliary malignancies, as well as the position and challenges of multidisciplinary treatment.

NASH 肝硬変に対する肝移植後の管理【公募】

セッション趣旨

肝疾患の中で、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の比率が増えてきている。NASHが進行すると非代償性肝硬変となり、肝移植の適応対象となることから、NASHに対する肝移植症例は生体肝移植・脳死肝移植いずれにおいても増加傾向にある。これまでの報告では、NASHに対する肝移植においてレシピエントの短期成績は、他疾患と比較してそれほど変わりはないとされているが、長期成績に関しては、NASHの再発が原因でやや劣るとの報告が多い。そこで、本シンポジウムでは、各施設でのNASHに対する肝移植の短期・長期成績をあらためて報告して頂き、特に長期成績改善のための各施設の取り組みに関しても提示してもらいたい。

10年以上の小児肝移植長期成績の課題【公募】

セッション趣旨

本邦の小児肝移植は1989年に開始された。小児肝移植後の経過観察は、成人と比較すると長期に渡る。当時の小児患者が身体・精神・社会的に青年期・成人へと成長・発達していく過程で、慢性拒絶反応・怠薬・社会との共生など多くの問題点が明らかになってきている。移植後10年以上の小児肝移植長期成績の課題について、各施設の取り組みについてご発表願いたい。

グラフト不全に対する再肝移植の適応と成績【公募・一部指定】

セッション趣旨

肝移植レシピエントは様々な原因でグラフト不全に陥る。本邦では脳死ドナー数の絶対的不足を鑑み、「脳死肝移植が年間100例を超えるまでは」という注釈付きで、早発性(移植後1年以内)グラフト不全に陥ったレシピエントは脳死肝移植に登録できない。一方、欧米ではPNF (primary non-function)やHAT (hepatic arterial thrombosis)による早期グラフト不全はstatus 1として脳死再肝移植のチャンスが与えられる。早発性にせよ遅発性にせよグラフト不全に陥ったレシピエントは再肝移植以外に救命の余地はない。日本の脳死肝移植数も少しずつ増加しており、今年は年間100例を超える見込みである。本セッションでは、各施設でのグラフト不全・再肝移植の経験をもとに、再肝移植を積極的に検討すべきグラフト不全、今後の脳死再肝移植の適応の拡大について議論いただきたい。

<膵臓>
膵臓移植後長期管理における諸問題【公募・一部指定】

セッション趣旨

手術手技や免疫抑制療法の進歩により、膵臓移植でも長期の生着が可能となってきている。長期に免疫抑制療法を実施することの副作用、長期の糖尿病罹患期間中に発症した糖尿病関連合併症の移植後の経過、移植臓器の機能低下や自己免疫の再燃への対応等、長期生着が可能になったことにより新たな課題への対応も求められる。膵臓移植患者ならではの長期管理における諸問題を提示いただき、今後の解決策を展望していただく。

膵臓移植・膵島移植実施体制の発展に向けた方策【公募・一部指定】

セッション趣旨

膵臓移植・膵島移植とも保険診療として実施可能となり、糖尿病に対する移植医療はさらなる発展が期待されている。その発展のためには、膵臓移植手技の伝承、サステナブルな膵臓移植実施体制の構築、膵臓移植と膵島移植への膵臓斡旋の効率化などの課題が考えられる。今後、膵臓移植・膵島移植の発展のために、All Japanで取り組むべき体制構築について、現状の課題をふまえて発表いただく。

<腎臓>
ウイルス感染症に対する腎移植術後管理【指定】

セッション趣旨

感染症は悪性腫瘍や心血管系合併症とともに、腎移植術後患者の3大死亡原因の1つであることはよく知られている。その中でも移植後ウイルス感染症は多岐にわたり、死亡に至る可能性のあるものから、腎機能には影響しないがQOLを著しく低下させるもの、腎機能を低下させるもの等、その病態や症状も様々である。

本セッションでは、腎移植の適応の可否や術後管理を含めて、移植医として少なくとも知っておくべき各感染症の病態について、エキスパートとともに知識を整理しながら、腎移植後管理法に対し議論を進める。

増加する外来フォロー腎レシピエントに対する取り組み【指定】

セッション趣旨

免疫抑制薬の進歩による移植腎生着年数の延長と、適応拡大による腎移植数の増加から、外来フォローアップレシピエント数が移植施設の許容を超える状況になっている。

今までの移植医療の質を維持しながら、今後の更なる腎移植数増加にどのように対応するには、移植施設も今までの外来フォローアップシステム自体を変える必要がある。ハイボリュームセンターでの取り組みから本邦の進むべき道を議論する。

腎移植後の移植腎機能を予測する【指定】

セッション趣旨

免疫抑制薬の進歩により、拒絶反応は減少し腎移植の短期成績は飛躍的に向上した。しかし、中・長期の移植腎生着率はここ20年改善していない。中・長期の移植腎生着率を改善するような新規免疫抑制薬の開発は、乏しい。

腎移植後の移植腎機能に影響する因子は多岐にわたる。様々な因子を多方面から検討し、長期にわたり移植腎機能に影響する因子を明確にすることは、腎移植の長期生着率を改善する第一歩と考える。本セッションでは、最新のデータをもとに、臨床データから、移植腎病理から、画像所見から、基礎的な解析から(移植腎の3次リンパ節構造やリキッドバイオプシーなど)、移植腎機能に影響する因子を検討し、長期的な移植腎機能の保持には何が重要かを整理したい。

腎移植患者の心血管系トラブル対策【指定】

セッション趣旨

慢性腎臓病患者は透析前から心血管系疾患を多く合併しており、透析後あるいは移植後もこれらの合併症は悪化し死亡原因となる確率は高い。よって、腎移植前後に適切な心血管系疾患の管理が求められる。
特に糖尿病を背景とする慢性腎臓病患者は、血管石灰化を伴う冠動脈疾患、頸動脈疾患、脳血管疾患、下肢動脈閉塞症を潜在的に有し、臨床的には無症状でも画像検査や負荷テストなどで顕在化する。これを基に移植前にinterventionが必要となる症例もある。また、移植後もこれら心血管系合併症の管理は定期的に実施されるべきで、病態進行の早期発見により、患者生命予後あるいは移植腎予後を改善することができる。本セッションではこれらの点を包括的に議論する。

<小腸>
腸管不全治療の現状と課題【公募】

セッション趣旨

腸管不全の究極の治療は小腸移植であるが、近年内科的、外科的治療を組み合わせた腸管リハビリテーションが発達してきている。GLP-2製剤が市販され、短腸症に対する治療が大きく変わり、脂肪製剤の使用による肝不全を回避や、IVRの発達により中枢ルートの活用方法も変わってきた。そのため海外においても小腸移植の適応の再検討が始まっており、そのなかで日本における腸管不全の小腸移植の適応も最適化する必要がある。このセッションでは、内科的治療、外科的治療、中枢ルート、多職種による治療戦略を含めて、新世代の治療戦略と小腸移植の適応を検討したい。幅広い診療分野からの演題を求める。

分野別ワークショップ

<心臓>
心臓移植前後における抗HLA抗体陽性患者に対する取り組み【公募・一部指定】

セッション趣旨

免疫抑制療法の進歩によって細胞性拒絶は予防が可能となり、心臓移植の予後改善が急速に実現してきた。その一方で抗体関連拒絶反応は診断基準がupdateされてきているものの、制御することは容易ではない。特に抗ドナーHLA抗体を保有している場合の予後は不良であるために早期に有効な治療を開始することが肝要である。移植前および移植後のHLA抗体測定が保険償還されたことにより、抗体モニタリングが容易となった。心臓移植における抗HLA抗体に対してどのように取り組みが長期成績を改善させ得るのか。積極的な議論を期待したい。

小児心臓移植の現状と課題【指定】

セッション趣旨

2010年の臓器移植法改正によって、それまで事実上不可能であった小児心臓移植が国内で実施可能となった。また、小児優先提供システムが導入され、小児心臓移植のシステムとしては整備された。脳死臓器提供数の増加に伴って小児心臓移植も少しずつ増えてきている。しかしながら10歳以下の小児からの提供は非常に限られ、いまだに渡航移植を求める状況である。わが国の小児心臓移植の普及に向けて積極的な提案を期待したい。

<肺>
新型コロナ時代の肺移植【指定】

セッション趣旨

新型コロナウイルス感染症は、3年以上にわたって、移植医療に大きな影響を与えた。臓器移植を含む高度医療と新型コロナ感染症患者の治療を両立するのは、極めて困難であった。また、固形臓器の中で最も強い免疫抑制剤を必要とする肺移植患者にとって、新型コロナウイルス感染症による重篤化率や死亡率が高いことが知られている。ワクチンや中和抗体の予防効果はあるのか、不幸にして発症した際の適切な治療法はなにか、など各施設の経験を発表いただく。そして、コロナ禍での肺移植プログラムの継続対策についても議論を深めていただく。

<肝臓>
あらためて考えるsmall-for-size syndromeの定義・予防・治療【公募・一部指定】

セッション趣旨

肝移植後のsmall-for-size syndrome(SFSS)は以前より予後不良の病態として、特に生体肝移植の多い本邦では議論されてきた。
グラフト選択基準、門脈圧測定、脾摘、選択的脾塞栓術、ソマトスタチンなどの薬物療法が試行されてきたが、昨今の左葉グラフトの使用、ドナーの高齢化など状況の変化で、SFSSの新しい定義や治療法の提唱もなされている。
各施設でのSFSS発生の現況、グラフト選択基準、予防法、また発生時の治療などをお示し頂き、究極的にはGRWR、GV/SLVはどこまで下げられるか?も明らかにできるようなワークショップとしたい。

<膵臓>
膵臓移植"HOW I DO IT"【公募・一部指定】

セッション趣旨

膵臓移植実施症例については、All Japanでその臨床経験を共有しており、手術手技や周術期管理法について情報の共有を図ってきた。今回あらためて、各施設の臨床経験をもとに、成績向上を目指したこだわりの手術手技や周術期管理、すなわち各施設の膵臓移植"HOW I DO IT"を発表いただき、そのこだわりの背景を共有させていただく。

膵島移植の成績向上に必要な取り組み:One donor-One recipientは可能か?【公募・一部指定】

セッション趣旨

膵島分離成績や膵島移植の成績は以前に比べ改善し、保険収載される医療技術となった。低侵襲で安全な移植手技である一方、依然としてインスリン離脱率は膵臓移植に及ばず、複数回の移植を要することもドナーの少ない本邦では大きな課題である。膵島移植のさらなる成績向上に向けて、今後必要とされる取り組みについて発表いただく。

<腎臓>
ここまで来たか!異種移植【指定】

セッション趣旨

異種移植の進歩が目覚ましい。遺伝子組み換えブタの臓器をヒトに移植する報告がここ数年続いている。2021年には脳死状態のヒトへの腎移植が米ニューヨーク大学で、2022年には米アラバマ大学で行われた。それぞれ違った遺伝子組み換えを行ったブタの臓器である。また同じく2022年には米メリーランド大学でブタの心臓を用いたヒトへの心臓移植を行われ60日間患者は生存した。これらの話題も含めて3人の素晴らしい講師に世界の異種移植の現状と展望についてご講演いただく。

<小腸>
多臓器移植のへの課題と解決方法【公募・一部指定】

セッション趣旨

昨年、本邦で初めての肝小腸同時移植が施行された。しかし、脳死ドナー不足から肝臓を含む小腸多臓器同時の移植施行はタイミングによるところが大きく、非常に困難である。しかし、肝障害が進行している症例においては、肝移植も実施しなければ救命することができないため、小腸移植に先行、もしくは続いて肝移植を実施する異時性肝小腸移植が実施されていることが多い。このワークショップにおいては、異時性肝小腸移植の症例を提示しながら、問題点や解決法を模索する。また、同時性肝小腸移植でのcomposite graftを可能とするために解決すべき課題を検討し、今後の肝小腸同時移植拡大に向けてについても広く議論したい。

一般演題カテゴリー

1 基礎医学・再生医療 19 膵・膵島移植
2 移植免疫(組織適合性、免疫寛容含む) 20 腎移植
3 免疫抑制薬 21 小腸移植
4 細胞性拒絶反応 22 造血幹細胞移植
5 抗体関連型拒絶反応 23 組織移植
6 感染症全般 24 麻酔
7 細菌感染症 25 病理
8 ウイルス感染症(新型コロナウイルスを除く) 26 移植システム
9 新型コロナウイルス感染症 27 臓器提供
10 真菌感染症 28 ドナーコーディネーション
11 GVHD 29 レシピエントコーディネーション
12 その他の合併症 30 移植看護
13 血液型不適合移植 31 心身医療
14 異種移植 32 生命倫理
15 臓器保存 33 免疫操作
16 心移植 34 遺伝子操作
17 肺・心肺移植 35 その他
18 肝移植

応募方法

演題登録の際のメールアドレスについて
Gmailを使用して演題登録されますと、演題登録・修正受付時に自動的に配信される受付メールがGmail側のセキュリティポリシーに抵触し、エラーと認識され、お手元に届かない事象が発生しております。可能な限り、Gmail以外のメールアドレスをご登録ください。やむを得ずGmailで登録をされる場合には、「確認・修正」画面より正しく演題が登録されているかご確認ください。登録確認には演題登録番号とパスワードが必要ですので、登録時に必ずご自身でお控えください。

  1. 演題登録はUMINオンライン演題登録システムを利用したインターネットからの登録のみとさせていただきます。
  2. UMINオンライン演題登録システムでは、以下のブラウザを推奨します。
    • Safari 最新バージョンを推奨
    • Firefox 最新バージョンを推奨
    • Google Chrome 最新バージョンを推奨
    • Microsoft Edge 最新バージョンを推奨
  3. 演題登録にあたっての文字制限等は以下の通りです。

    ■日本語の場合

    <図表なしの場合>
    抄録本文:600字以内
    演題名:70文字以内
    著者名(共著者含む)+所属+演題名+抄録本文の合計:740字以内
    所属機関名+著者名(共著者含む)の合計:全角100文字以内
    所属機関:10施設以内
    共同演者:14名以内

    <図表ありの場合>
    抄録本文:400字以内
    演題名:70文字以内
    著者名(共著者含む)+所属+演題名+抄録本文の合計:500字以内
    所属機関名+著者名(共著者含む)の合計:全角100文字以内
    所属機関:10施設以内
    共同演者:14名以内

    ■英語の場合

    <図表なしの場合>
    抄録本文:半角1200文字
    演題名:半角140文字
    著者名(共著者含む)+所属+演題名+抄録本文の合計:半角1480文字
    所属機関:10施設以内
    共同演者:14名以内

    <図表ありの場合>
    抄録本文:半角800文字
    演題名:半角140文字
    著者名(共著者含む)+所属+演題名+抄録本文の合計:半角1000文字
    所属機関:10施設以内
    共同演者:14名以内

    ※応募に際しては【目的】【方法】【結果】【考察】ごとに入力してください。
    ※図表(画像)の形式は、JPEG、GIF、PNGのみ登録可能です。複数の図表を入れたい場合は、1つの画像にまとめてください。図表はExcelやWordのままではなく、JPEG、GIF、PNGの画像に変換してからアップロードしてください。
    ※この字数を超えると登録できませんのでご注意ください。
  4. オンライン登録時には演題登録番号が自動的に発行されます。ご自分で演題パスワード(半角英数6~8文字)も設定していただきます。この演題受付番号とご自分で設定した演題パスワードにより応募期間内に限り、登録した内容の確認・修正が何度でも可能です。
  5. オンライン登録した後は、確実に登録されているか、「確認・修正画面」にて必ずご確認ください。申込者のコンピュータ環境および技術的な問題で演題登録の不備をきたしても学会事務局およびUMIN事務局では責任を負いかねます。
  6. セキュリティーの関係から、登録番号とご自分で設定したパスワードの問い合わせには応じられませんのでご注意ください。
  7. オンライン登録はUMIN (大学医療情報ネットワーク) 事務局の全面的な支援のもとに運営されています。オンライン演題登録に関する疑問や不明な点については、UMINがまとめたオンライン演題登録に関するFAQファイル(http://www.umin.ac.jp/endai/userfaq.htm)をご覧ください。
  8. オンライン登録および修正は、原則として暗号通信をご利用ください。
    ※平文通信は、暗号通信が使えない場合(施設やプロバイダーの設定に問題があるか、ブラウザが古い)に限ってご利用ください。

演題受領通知

演題を登録・修正・削除されますと、ご応募の際に入力いただいた電子メールアドレス(携帯電話のメールアドレスは不可)に登録内容が自動的に送信されます。必ず入力した内容をご確認ください。この登録確認メールをもって受領通知となります。なお、登録作業後1日が経っても受領通知メールが届かない場合は、登録が完了していない可能性があります。まずは登録されたメールアドレスに誤りがないか、「確認・修正画面」からご確認ください。メールアドレスに誤りが無い場合は、お手数ですが演題応募期間の締切日までに運営事務局までお問合わせください。

筆頭演者

筆頭演者は本学会会員に限ります。
未加入の方は、速やかに入会手続きをお願い申し上げます。

<入会手続き>
日本移植学会事務局
〒112-0012 東京都文京区大塚5-3-13 ユニゾ小石川アーバンビル4階
一般社団法人学会支援機構(内)
E-mail:ishoku@asas-mail.jp

オンラインでも入会を受け付けております。
URL:http://www.asas.or.jp/jst/about/admission.php

倫理指針

日本移植学会倫理指針、ヘルシンキ宣言、厚生労働省通達の「臨床研究に関する倫理指針」、各大学・病院等の研究倫理規定等を遵守している演題のみ登録可能です。

利益相反(COI)の申告

日本移植学会では、平成25年8月1日より、利益相反に関する指針を施行しております。抄録提出時には、『日本移植学会の利益相反に関する指針施行細則 第1号(日本移植学会学術集会での発表)』に基づき、過去3年間の利益相反の有無および、開示すべきCOI関係にある企業・団体名を開示してください。

項目 申告の条件
役員
顧問職
1つの企業・営利を目的とする団体からの報酬額が年間100万円以上の場合
1つの企業について全株式の5%以上を所有する場合
(オプションなど株を購入する権利についても同様。この場合には潜在株式の5%以上を所有する場合)
特許使用料 1つの企業・営利を目的とする団体からの特許権使用料が年間100万円以上の場合
講演料 1つの企業・営利を目的とする団体からの年間の講演料が合計50万円以上の場合
原稿料など 1つの企業・営利を目的とする団体からの年間の原稿料が合計50万円以上の場合
研究費 研究費:1つの研究に対して支払われた総額が年間100万円以上の場合
奨学寄附金(奨励寄付金):1つの企業・団体から1名の研究者代表者に支払われた総額が年間100万円以上の場合
その他報酬 1つの企業・営利を目的とする団体から受けた報酬が年間5万円以上の場合

採否の結果

採択通知の配信は7月下旬頃に登録されたメールアドレスに配信いたします。
※演題登録の受領通知が届いてない場合、登録したメールアドレスに入力間違いの可能性があります。
採否結果・発表日時の連絡が届かない場合がございますので、確認・修正画面から必ずご確認ください。

演題登録画面

演題募集を締切りました。多数のご応募、ありがとうございました。

演題登録に関するお問い合わせ先
第59回日本移植学会総会 運営事務局  演題係
株式会社コングレ 大阪本社 内
E-mail: 59jst2023-abs@congre.co.jp
<対応時間:平日 10:00~17:00(休:土・日・祝日)>