会長挨拶
第63回日本視能矯正学会
学会長 前田裕子(湖崎眼科)
この度第63回日本視能矯正学会を令和4年10月22日(土)〜23日(日)の2日間、大阪国際会議(グランキューブ大阪)で開催させていただく事になりました。この会場であるグランキューブ大阪は水の都に相応しい中之島に位置し、メインホールの収容2754席という広々とした会場で、昨年は大阪府の大規模接種会場として使用されました。新型コロナウイルス感染症に関しては、ワクチン接種は全国に広がりつつも、ワクチン効果の持続性・変異株の動向は予断を許さず、昨年同様感染に注意しながらのハイブリッド開催を予定しております。
さて昨年の50周年記念の学会の新しい幕開けとなる本学会のテーマは”ベストプラクティスを目指してー最善の医療を提供するための知識と思考力を深めるー”に致しました。コロナ禍による生活の変化には慣れてきたものの、社会不安・閉塞感の中で前向きな気持ちが持ち難い日々ですが、この様な社会においてこそ、人の生活に大切な視機能を支える我々は、なくてはならない存在だと考えます。
視能訓練士は人にとって良好な視機能を守る、人がより良い暮らしを送るための医療を提供する貴重な役割を担っているという事を改めて心に刻んで、本学会が最善の医療を提供するための知識や思考力を深めるお役に立てることを願っております。
本学会の特別講演は、長年にわたって視機能研究や視能訓練士の教育に携わっておられる不二門尚先生(大阪大学大学院生命機能研究科)に、”視機能にはまって35年”というタイトルでご講演頂きます。聞きごたえのあるご講演を楽しみにしております。また、招待講演には経済学者である大竹文雄先生(大阪大学大学院経済学専攻科)に”医療現場における行動経済学”をご講演頂き、経済学という医学とは異なった観点から、人の行動特性と医療の関係を学ぶことができればと思います。
シンポジウムは、発達障害児の特性の理解と視機能評価・黄斑イメージングと視機能評価という視能訓練士にとって大変魅力的な2つのテーマをプログラム委員会に選定して頂きました。それぞれ、気鋭の先生方にご講演頂きます。そして、一般講演・学術展示に加え、共催セミナー・器械展示など、ご参加いただいた皆様にとって本学会が有意義なものになるようなプログラムが揃っております。
串カツのソースは2度付け禁止ですが、本学会は、現地に出席して、聞き漏らしたところを後日WEBで視聴される2度参加も大歓迎です。本学会が会場にお越しいただく皆様にも、WEBで視聴される皆様にも楽しんで頂けるように鋭意準備しておりますので、皆様お誘い合わせの上ご参加頂くようお願い申し上げます。