第47回日本肥満学会(JASSO)
会長
女子栄養大学 栄養学部 教授
津下 一代
第44回日本肥満症治療学会学術集会(JSTO)
会長
獨協医科大学
上部消化管外科学講座 主任教授
小嶋 一幸
このたび、第47回日本肥満学会・第44回日本肥満症治療学会学術集会合同学会を、2026(令和8)年10月3日(土)・4日(日)の両日、栃木県のライトキューブ宇都宮にて開催させていただくこととなりました。新幹線・宇都宮駅に直結した利便性の良い会場にて、肥満症研究や診療の進歩につながる熱いディスカッションが繰り広げられることを期待しております。
今回、両学会共通のテーマとして、「一人ひとりの命に向きあう 〜肥満症研究と実践〜」を掲げました。肥満症治療においては、食事療法、運動療法、行動療法などの基本的治療に加え、薬物療法や減量・代謝改善手術などの新たな治療法が導入され、患者一人ひとりの病態や状況に応じた医療の提供が求められるようになりました。心理的側面への対応も含め、多診療科・多職種が連携したチーム医療がますます重要となってきているため、両学会合同セッションにて取り上げます。スティグマ低減に向けた取り組みについても、ともに考え行動していくことにより、医療関係者、社会全体への働きかけを行いたいと思います。
これに加えて、JASSOでは肥満症の病態解明や創薬につながる基礎的研究、内科的治療の進歩、ライフステージ・性差に配慮した予防対策、疫学研究などについてとりあげます。JSTOでは新たに保険適応となった種々のスリーブプラス手術、減量・代謝改善手術のエビデンス、補助療法としての薬物療法のタイミング、Revision手術等に関する臨床研究を積極的に取り上げてまいります。肥満対策は全世界共通の課題であり、今回はアジア、英国、豪州などから演者を招き、各国の対策や治療の現状、課題、将来像についてご紹介していただきます。
学術集会では、旧交を温めるとともに、分野や年代の異なる会員との新たな交流を得ることが醍醐味です。全国どこに住んでいても肥満症に対する適切な医療が受けられる社会の実現に向けて、また肥満研究の発展に向けて、情報交換と学びの場になれば幸いです。
ひとりでも多くのみなさまの演題発表とご参加を心よりお待ちしております。
© 2025 第47回日本肥満学会/
第44回日本肥満症治療学会学術集会