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千葉大学大学院医学研究院
画像診断・放射線腫瘍学
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永田 靖
(中国労災病院 放射線治療科)
本受賞にあたり、推薦いただいたJASTRO理事会の皆様およびこれまでお世話になった広島大学放射線腫瘍学講座および京都大学放射線腫瘍学講座の先生方に厚く御礼申し上げます。
私は1982年に阿部光幸教授の主宰されていた京都大学放射線医学講座に入局し、「がんを切らずになおす放射線腫瘍医」の道に足を踏み入れました。JASTROには1989年の発足時より入会し、1996年には「CTシミュレータの開発と臨床応用」で梅垣賞を2006年には「体幹部定位放射線治療の開発と臨床応用」で阿部賞を受賞させていただきました。
また2012年より10年間理事として選任いただき、「用語委員長」「がん放射線治療推進委員長」「国際委員長」として、学会活動に貢献させていただきました。2022年1月よりはアジア16か国で構成されるFARO(アジア放射線腫瘍連盟)の事務総長を3期6年間拝命しております。
2022年には 第35回日本放射線腫瘍学会(JASTRO)総会を広島の地で開催致しました。2020年からのコロナ禍で開催が危ぶまれましたが、幸運にも無事3000名以上の参加者を集めて、「百万一心(高精度放射線治療の現状と展望)」をメインテーマに現地開催できたことも望外の喜びです。
心残りは、未だ放射線治療医が充足してないことです。広島県をはじめとする中四国はもとより、全国的にも放射線腫瘍医は不足しており、今後に入局者がさらに増加し、全国の放射線治療施設が充実することを祈念致しております。
私自身もあと何年間お役に立てるかはわかりませんが、「スーパー爺さん」を目標に趣味のマラソンと一緒に、走れる限りは走り続けたいと思っております。

根本 建二
(寿泉堂綜合病院 放射線治療センター)
Gold Medalをいただいて
この度は、栄誉あるJASTRO Gold Medalをいただき、大変光栄に存じます。今回の受賞は、長年にわたりご指導、ご支援をいただいた諸先生方、学会員の皆様、そして日々ともに歩んできた多くの関係者の皆様のお力添えの賜物です。心より感謝申し上げます。
今から40年以上前、いろいろながんが放射線で消えていくのに感動し、放射線治療医を志しました。その後の放射線腫瘍学の進歩はまさに劇的ともいえるもので、それをリアルタイムで体験できたのは医師冥利に尽きると感じています。東北大学と山形大学では診療、教育、研究、社会活動に、JASTROでは主に教育委員長、専務理事として様々な仕事に関わらせていただき、多くの素晴らしい方々と知り合うことができて、本当に楽しい時期を過ごすことができました。
最後に私事となりますが、キャリアを積むほどに管理業務が中心となり、自分はなんのために放射線治療医を志したのかと、ふと考えることもございました。幸いなことにこの春からは一般病院の放射線治療の現場に戻ることができました。我が家に帰った気分でもありますし、自分のやりたかったのはこれだったのだと再認識する毎日です。いつまで仕事ができるかわかりませんが、これからは一JASTRO会員として、放射線治療の現場から会のさらなる発展を願っております。

坂本 宗一郎
(群馬大学大学院 医学系研究科
腫瘍放射線学講座)
この度は、梅垣賞という大変栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。これまで多くの先生方が積み重ねてこられた研究成果を礎とし、多くの方々のお力添えにより、本研究において新たな知見を得ることができました。本研究の遂行にあたり熱心かつ惜しみないご指導を頂きました尾池貴洋先生、本賞にご推薦頂きました河村英将先生、群馬大学放射線治療科の先生方、重粒子線治療に携わってこられたスタッフの皆様、そして日々の生活を支えてくれた家族に、心より感謝申し上げます。
私はまだ放射線腫瘍学に足を踏み入れたばかりですが、このような治療成績の向上に関わる重要な研究に携わる機会をいただき、大変光栄に思っております。本研究は、膵癌に対する炭素イオン線治療においてlinear energy transfer (LET)の低値が局所再発と関連することを明らかにした研究ですが、他の癌腫や異なる線量処方、薬物療法併用と併用におけるLETの臨床的意義、さらにはLETを考慮した新たな照射技術など、未解明な点や解決すべき課題は数多く残されています。
日本は重粒子線治療の臨床応用と研究において世界を牽引してきた国の一つであり、国内の多くの施設に豊富な治療経験が蓄積されています。このような恵まれた研究環境の中で、日々の診療から得られる臨床的な疑問を研究へとつなげ、得られた知見を臨床に還元することで、国内外の放射線治療の発展に少しでも貢献できるよう、今後も一歩一歩着実に歩んでまいりたいと思います。

佐藤 玄基
(京都大学複合原子力科学研究所)
この度は、歴史と伝統ある梅垣賞をいただき、大変光栄に存じます。本研究は動物モデルを用いた研究ですが、その出発点は日常診療での経験でした。免疫チェックポイント阻害剤が臨床で広く用いられるようになり、予防照射による免疫への悪影響を懸念する声が聞かれるようになりました。マウスを用いた先行研究でも、所属リンパ節への照射が抗腫瘍免疫を抑制することが報告されていました。しかし、どのような照射条件で、どの程度の影響が生じるのかは十分に明らかではありませんでした。予防照射の適応をより適切に判断するためにも、その影響を確かめたいと考え、研究に取り組みました。
本研究では、線量分割条件が時間因子を含むことに着目し、通常分割照射モデルと寡分割照射モデルを比較しました。その結果、通常分割照射モデルでは、寡分割照射モデルと比べて治療初期の抗腫瘍免疫と抗腫瘍効果が保たれることを示しました。この結果は、腫瘍局所への照射と同様に、リンパ節照射においても線量分割が重要であることを示唆しています。そのまま臨床に当てはめることはできませんが、臨床での疑問に対し、一つの知見を得ることができました。
最後に、本研究をご指導くださいました京都大学の溝脇尚志先生、藤田医科大学の渡邉翼先生ならびに研究を支えてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。また、本賞にご推薦くださいました近畿大学の松尾幸憲先生、ご選考いただいたJASTRO賞等推薦委員会および理事の先生方に厚く御礼申し上げます。今回の受賞を励みに、放射線治療の発展に貢献できるよう、より一層精進してまいります。

影山 俊一郎
(国立がん研究センター)
このたびは、JASTRO阿部賞を賜り、大変光栄に存じます。これまでご指導、ご支援いただいた先生方、ならびに日々の診療や研究をともにしてくださった皆様に、心より御礼申し上げます。
私の原点は、駒込病院での臨床経験にあります。故・唐澤克之先生には、放射線治療医としての心構えを基礎から教えていただきました。その教えは、今も私が臨床や研究に取り組む際の大切な指針となっています。
また、秋元哲夫先生には、放射線生物学研究に踏み出す機会をいただきました。臨床で生じた疑問を研究につなげる道を開いてくださったことに、心より感謝しております。お二人の先生からいただいた教えと機会が、現在の私の礎となっており、改めて深く感謝申し上げます。
今回の受賞は、多くの方々のお力添えによるものです。研究を支えてくださった共同研究者やスタッフの皆様、そして研究にご協力いただいた患者さんにも、感謝申し上げます。この受賞を励みに、今後も臨床に根ざした研究を続け、その成果を患者さんに還元できるよう努めてまいります。
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