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千葉大学大学院医学研究院
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優秀教育講演賞・Highly Cited Award・JRR誌優秀論文賞・優秀査読者賞・
地域貢献賞・優秀教育発表奨励賞のご案内

優秀教育講演賞

水上 達治

水上 達治

(富山大学附属病院)

この度は名誉ある賞を賜り、誠に光栄に存じます。身に余る評価をいただき、大変恐縮しておりますが、私は放射線腫瘍学会への入会と同時に緩和医療学会やサイコオンコロジー学会にも入会するなど、緩和ケアの領域には長く関心を寄せてまいりました。そのような中で、今回の講演をご評価いただけたことは、幸甚の至りでございます。

講演スライドの作成にあたっては、何よりも正確さを大切にし、ガイドラインを拠り所とするとともに、過去に参加した学会や講演会で感銘を受けた先生方のご発表を振り返り、講演の骨子を組み立てました。改めまして、ガイドライン委員会ならびに緩和的放射線治療委員会をはじめとする先生方のこれまでのご尽力に、深く敬意を表します。

さらに、このように多くの先生方にお話しする貴重な機会をいただきましたので、私自身の経験や日頃考えていることも盛り込みました。過去に担当させていただいた症例の写真もご覧いただきましたが、研究・教育目的での写真の使用に快くご同意くださった患者さん方のご厚意に少しでも報いることができたのであれば、私にとって大きな喜びです。

拙講が少しでも皆様のお役に立てましたら幸いです。また、今回の受賞を大きな励みとし、今後もより一層精進してまいります。

最後になりましたが、大会長の櫻井英幸先生、そして演者にご推挙くださいました教育委員会の先生方に、心より御礼申し上げます。

室伏 景子

室伏 景子

(がん感染症センター駒込病院 放射線治療科)

この度は、日本放射線腫瘍学会第38回学術大会における教育講演2「直腸」に対し、優秀教育講演賞という栄誉ある賞を賜り、大変光栄に存じます。また、演者としてご推薦いただきました教育委員会の皆様、ならびに大会長の櫻井英幸先生に、心より御礼申し上げます。今回、直腸癌および肛門癌について講演させていただきました。直腸癌における放射線治療の役割は、この10年で大きく変化しています。従来の周術期治療としての役割に加え、近年では臓器温存を目指した治療戦略においても、重要な役割を担うようになりました。また、様々な全身薬物療法が登場し、標準治療が変化を遂げる中で、集学的治療における放射線治療の目的も多様化しています。そのため、外科医、腫瘍内科医と治療方針について共通認識を持ち、それぞれの治療の目的を十分に理解した上で診療にあたることが、これまで以上に重要になっていると感じています。このような大きな変化の中で、今回の講演が先生方の日常診療に少しでもお役に立てましたら、大変嬉しく思います。また、今回の講演を通して、私自身も改めて学ぶ貴重な機会をいただきました。自らの日常診療を振り返りながら、一人ひとりの患者さんにとってより良い治療を届けられるよう、これからも研鑽を重ねて参りたいと思います。

渡辺 未歩

渡辺 未歩

(千葉大学大学院医学研究院 
画像診断・放射線腫瘍学)

このたびは、優秀教育講演賞という身に余る賞を賜り、大変光栄に存じます。選考にあたられた先生方、ならびに関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

第38回学術大会では、教育講演3「婦人科」を担当させていただきました。子宮頸癌の放射線治療は、同時化学放射線療法と画像誘導小線源治療を柱として着実に治療成績を向上させてきましたが、近年は免疫チェックポイント阻害薬の併用によって治療成績はさらに向上していますが、それは基本となる放射線治療の理解と確実な提供があってこそ成り立つものです。講演では、こうした新しい知見を日々の診療にどう生かしていくかを、若手の先生方の専門医試験の学習にもお役立ていただけるよう、できるだけわかりやすくお伝えすることを心がけました。至らない点も多々あったかと存じますが、会場やオンデマンドでご聴講くださった皆様に、改めて感謝申し上げます。

講演にあたっては、座長をお務めいただいた山内智香子先生、日頃よりご指導いただいている宇野隆教授、そしてスライド作成の段階から温かいご意見をくださった医局の先生方に大変お世話になりました。この場をお借りして深く御礼申し上げます。

今回の受賞を励みに、今後も婦人科腫瘍に対する放射線治療の発展と、次の世代を担う先生方の教育に、微力ながら力を尽くしてまいりたいと存じます。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

Highly Cited Award

小野 智博

小野 智博

(滋賀県立総合病院)

この度は「Highly Cited Award」という栄誉ある賞を賜り、身に余る光栄に存じます。

受賞対象となりました論文「Applications of artificial intelligence for machine- and patient-specific quality assurance in radiation therapy: current status and future directions. 2024」は、私自身の研究関心分野でもある、AIの放射線治療における機器QAおよび患者QAへの応用についてまとめたものです。執筆当時の2023年、本研究領域について本邦からの報告が多いことに気付き、一度整理してみたいと思ったことが執筆のきっかけとなりました。

それまでreview論文を執筆した経験がなく、JRR誌のAEへの相談から始まり、当時所属していた京都大学医学物理グループでの相談・議論など、多くの方々に支えていただき採択に至った論文です。採択後は多くの方々に引用いただき、本邦におけるAI研究の現状整理と発展に少しでも貢献することができたのではないかと、大変嬉しく思っております。

今後も、本邦の放射線治療学および医学物理学の発展に貢献できるよう、より一層精進してまいります。

末筆ながら、このような栄誉ある賞を賜りましたことに、編集委員会の皆様ならびに関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

JRR誌優秀論文賞

小川 柊太

小川 柊太

(南東北がん陽子線治療センター)

この度は、Journal of Radiation Research誌優秀論文賞という栄誉ある賞を賜り、大変光栄に存じます。受賞論文(Deep learning-based dose prediction in proton beam therapy for hepatocellular carcinoma: comparison of network architectures and loss functions. J Radiat Res. 2026;67(3):369–383.)では、肝細胞癌の陽子線治療において、CT画像と標的・リスク臓器の輪郭のみから、ビーム配置を決めずに線量分布を予測する深層学習手法を提案しました。また、陽子線特有の急峻な線量勾配を捉える損失関数を開発し、5種類のネットワークと4種類の損失関数による計20モデルを比較した結果、線量勾配を考慮した学習が予測精度向上に重要であることを示しました。

陽子線治療の計画立案には多くの時間と経験を要するため、本手法が計画の効率化と質の均てん化につながることを期待しています。さらに、陽子線治療設備を持たない施設での適応判断を支援し、患者の陽子線治療へのアクセス拡大にも繋がると考えております。

本研究にあたりご指導いただいた先生方、共同研究者の皆様に心より感謝申し上げます。今後は多施設での検証や臨床実装を進め、陽子線治療の発展に貢献できるよう研鑽を重ねてまいります。

斎藤 高

斎藤 高

(筑波大学附属病院)

このたびは、JRR誌優秀論文賞を賜り、大変光栄に存じます。ご選考いただいた先生方、ならびに関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

この論文では、子宮頸癌の化学放射線治療の途中(外部照射約30 Gy時点)にMRIで測定した腫瘍縮小率を、閾値で区切らない連続的な指標として用い、患者さん一人ひとりの予後を推定するモデルを作成しました。放射線治療では、同じ疾患・組織型でも、速やかに縮小する腫瘍と、なかなか縮小しない腫瘍があり、子宮頸癌では縮小の程度が予後と関連することが以前から知られています。

ただ従来の研究の多くは縮小率を閾値で二分しており、たとえば59%と61%の患者さんが、ほぼ同じ反応でも別の群に分けられてしまいます。そこで生物統計学の丸尾和司先生にご相談し、閾値を前提とせずに縮小率と予後の関係の形そのものを評価できる解析方法を用いました。その結果、明確な閾値はなく、縮小率が大きいほど全生存、無増悪生存、局所制御のいずれも良好となる、ほぼ線形の関係が示され、2施設間でも一貫していました。今後は独立した集団での検証を進め、縮小率に応じて治療強度を調整する前向き試験につなげたいと考えています。ご指導いただいた櫻井英幸先生をはじめ、共同研究者の先生方、筑波大学附属病院と茨城県立中央病院で診療と研究を支えてくださった皆様に深く感謝申し上げます。

受賞論文:Saito T, et al. J Radiat Res. 2026. doi:10.1093/jrr/rrag043

優秀査読者賞

角谷 倫之

角谷 倫之

(東北大学病院 放射線治療科)

この度は、優秀査読者賞をいただき、誠にありがとうございます。今回で通算6度目の受賞となり、大変光栄です。

JASTROには、放射線治療に関わるさまざまな職種、異なる専門性を持つ研究者が集まっています。その中で、医学物理士として培ってきた技術的な視点や経験を、査読という形で評価していただけることを大変嬉しく思っております。AIをはじめ放射線治療を取り巻く技術が急速に進歩する中、医学物理的思考によって議論することの重要性はますます高まっていると感じています。

査読では、これまでの研究や臨床に関わる中で得てきた経験と考えを土台にしながら、それが現在の知見や一般的な考え方に照らして妥当か、別の解釈がないかを改めて確認し、著者の先生方の研究がより良い形で世に出ることにつながるコメントを心がけています。
JRRはJASTROとJRRSの共同公式誌であり、国内外から研究成果が集まる雑誌です。日本からもさらに多くの優れた研究がJRRに投稿され、世界で読まれ、引用されることで、JRRとJASTROが一層発展し、日本の放射線治療の発信力が高まることを願っております。そして、その積み重ねが、がん治療における放射線治療の価値をより広く示し、患者さんにとって重要な治療選択肢としての位置づけをさらに高めることにつながると考えております。私自身も研究成果を発信する一人のプレイヤーとして精一杯取り組みながら、医学物理士としての視点を生かした査読にも全力で関わり、その両面から日本の放射線治療の発展に少しでも貢献していきたいと思っておりますので今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

地域貢献賞

奥野 典子

奥野 典子

(奈良県立医科大学附属病院)

「地域貢献賞を受賞して」

この度、「放射線治療後患者を支える地域連携情報提供活動」に対して地域貢献賞を賜り、活動を評価してくださったJASTRO賞等推薦委員会の先生方並びに大会長をはじめ、学会関係者の皆様に深く御礼申し上げます。この活動は私一人の力によるものではなく、共に取り組んでくださった自施設の先生方、多職種スタッフやスペシャリストの仲間、信頼してくださった地域医療サービスや患者家族の皆様がいたからこそと感じています。私はがん放射線療法看護認定看護師としての日々の活動を通し、放射線治療の特性や制約についての知識や理解は医療者・患者のいずれにおいてもばらつきがあると感じています。一方、個別対応や学びの場を通し、正しい知識が伝わった医療者・患者においては、その後の良い変化も感じてきました。この経験から、自施設以外の医療機関や地域住民の方々でも同じことが言えるのではないかと思い立ち、支持療法を通した放射線治療への理解・普及を促進し多くの方に知っていただき、困り事が少ない日常生活へ戻れるようにと活動を始めました。奈良県立医科大学附属病院は奈良県の都道府県がん診療連携拠点病院ですが、カバーすべき奈良県のインフラの殆どは県北西部に集中し、山林面積が2/3以上を占めます。山間部の医療サービスは加速する高齢化もあり需要が多く、地域へ確実に繋げる仕組みは必須です。日常生活へ戻る患者指導は、その後の経過観察の機会が減るため課題が多く、治療中から対象を知り信頼関係を紡ぐ、その背景を知り丁寧に対応して繋ぐ事が大切です。地道な作業ですが、患者家族や地域医療サービスからの反応や評価を得るごとに、継続の意義を感じています。今回の受賞は地域医療や放射線治療領域における看護の役割と可能性を評価していただけたものと受け止め、これからも患者家族が安心して放射線治療とその後の生活を続けられる地域貢献に更に邁進して参ります。

田中 修

田中 修

(朝日大学病院)

このたびは、日本放射線腫瘍学会地域貢献賞という大変名誉ある賞を賜り、心より御礼申し上げます。ご推薦くださいました松尾政之先生、ならびに選考にあたられた先生方に深く感謝申し上げます。

本活動は、「放射線治療は、それを必要とする患者さんにまだ十分に届いていないのではないか」という日々の診療での実感から始まりました。2019年より岐阜市立中学校において放射線治療専門医としてがん教育を行い、講義前後のアンケートでは「がんは怖い病気」と答えた生徒が71%から22%へと減少しました。正しい知識が過度な不安を和らげ、予防や早期発見への意識につながることを、生徒たちの率直な反応から教えられました。

また、在宅医療・訪問診療に携わる先生方や訪問看護師の皆様を対象に緩和照射セミナーを重ね、骨転移の疼痛や消化管出血などに対して、短期間の照射でも症状を和らげられることをお伝えしてまいりました。在宅療養中の患者さんにも適切な時期に緩和照射を届けられるよう、顔の見える連携づくりに努めております。

放射線治療の価値は、治療室の中だけでなく、学校や地域、在宅の現場にまで届けてこそ活かされるものと考えております。本受賞を励みに、今後も地域の皆様や連携施設の先生方とともに、がんになっても安心して暮らせる地域づくりに尽力してまいります。最後に、日頃より活動を支えてくださる朝日大学病院のスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

優秀教育発表奨励賞

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