第40回日本臨床リウマチ学会
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一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
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会長挨拶
 
第40回日本臨床リウマチ学会
会 長 川上 純
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 先進予防医学共同専攻リウマチ・膠原病内科学分野 教授)
 第40回日本臨床リウマチ学会の学会長を拝命いたしました長崎大学の川上でございます。2025年11月29日・30日に出島メッセ長崎にて本学会を開催する運びとなりました。伝統ある本学会の学会長という重責をお受けするにあたり、身に余る光栄と共に、関係者の皆様からのご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。

 リウマチ性疾患の臨床は、病態解明研究と臨床試験が相互に補完し合うことで著しい進歩を遂げてきました。その成果は分子標的薬の導入という形で結実し、関節リウマチ、脊椎関節炎、全身性エリテマトーデス、血管炎症候群などの診療現場に深く浸透し、さらに、グルココルチコイドの使用量も減少し、この流れは他の疾患にも大きな広がりを見せています。

 治療選択肢が多様化する中で、どの患者さんに、どのタイミングで、どの薬剤を適用すべきかを慎重に判断する必要があります。一方で、日本は超高齢化社会を迎え、私たちの目の前の患者さんの年齢層も上昇し、併存症を抱えるケースが増えています。これに伴い、病態だけでなく、包括的な評価を行い、リウマチ症状と併存症の優先度を明確にする必要性が高まっています。薬物療法においては、薬剤相互作用や腎・肝機能を考慮し、副作用を最小限に抑える選択も求められます。また、フレイル予防や栄養管理、リハビリテーション、生活指導も並行して行い、患者さんの機能維持にも注力する局面が増えています。

 現在の日本における実臨床では、リウマチ性疾患の病態を個別化し、遺伝的背景や環境要因を精密医療の観点から評価することに加え、多職種連携による包括的な患者支援が重要です。そして、患者さんやご家族と良好な関係を築き、治療方針や目標を共有することが、長期的な治療の成功に繋がると考えます。

 本学会は、超高齢化、治療法の進歩、多職種連携の重要性が交錯する中で、リウマチ性疾患の最適な治療を模索する場として大変意義深いものです。“知識と実践の共鳴―リウマチ診療の次なる展望”をテーマに掲げ、皆様と共に議論を深められることを心より楽しみにしております。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
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