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会長挨拶

寺島 雅典

第91回日本胃癌学会総会
会長 寺島 雅典
(静岡県立静岡がんセンター 胃外科)

拝啓 時下ますます御清栄のこととお慶び申し上げます。

私儀、この度、2019年2月27日(水)~3月1日(金)の3日間、プラサ ヴェルデ(静岡県沼津市)において第91回日本胃癌学会総会を開催いたすことになりました。

今回の胃癌学会では、「均てん化と集約化」をテーマとさせて頂きました。胃がんの罹患率は年々減少傾向にあるとはいえ、未だにわが国では2番目に多い癌種であり、年間13万人の方が罹患され、4万7千人の方がお亡くなりになられております。胃がんは我が国の国民病とも言われており、全国至る所で胃がんの診療が行われております。そのため、どの地域でも質を保った診療が行えるようにする、いわゆる均てん化が必須であります。胃癌学会はこれまでガイドラインの発行などにより均てん化に貢献して参りました。今後も学会として更なる均てん化を支援していかなければならないと思っております。

一方で、ピロリ菌の撲滅により25年後には胃がんの罹患率は急速に減少する事が示唆されております。同時に胃がんに対してもロボット手術や、免疫チェックポイント阻害剤などが導入されるようになり、治療がより高度化、複雑化する可能性があります。そのため、ある時期を境に胃がんの治療は集約化の方向に舵を切る必要性があります。

本学会ではこういった視点から、現在の、そして将来の胃がんの研究・診療に関する話題を取り上げたいと思っております。胃癌学会は診療科横断的な学会であり、胃がんに係わる全ての研究者、医師が参加し討論する場であります。是非、幅広い視点からの議論をお願い申し上げます。

胃癌学会の国際化に関しては様々なご意見がある事は承知しております。これまでわが国は胃がんの研究・診療において先導的役割を果たしてきました。しかしながら、その成果を世界に向けて充分に発信し続ける事ができているかどうかは疑問であります。わが国が世界と協調を保ちつつ発展するためにも、特に若い先生方の積極的な発言・討論を期待しております。

交通の便が悪い場所での開催となり、ご参加される先生には大変ご面倒をおかけ致します。しかしながら、実り多い総会となりますように最善を尽くす所存でございますので、格段のご支援・ご高配の程何卒宜しくお願い申し上げます。