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第25回日本骨粗鬆学会WEBサイト

会長挨拶


 第25回日本骨粗鬆症学会を2023年9月29日(金)~10月1日(日)の3日間にわたり、愛知県の名古屋国際会議場において開催する運びとなりました。本学会は1992年に第1回日本骨粗鬆症研究会として発足し、1999年から日本骨粗鬆症学会として開催されています。長い歴史と伝統のある本学会を三重大学整形外科学教室が初めて主催させていただきますことを大変光栄に存じますとともに、関係各位および会員の皆様に心より感謝申し上げます。

 学会テーマは「骨粗鬆症診療の新たなブレークスルーを求めて」とさせて頂きました。骨粗鬆症治療薬は1980年代に登場し、2001年のアレンドロネート以降の薬剤が現在の主流ですが、2000年代に登場した薬剤は既にどんどん後発品に置き換わり、今後予定されている新規治療薬はアバロパラチドだけという現在、骨粗鬆症治療薬の行き詰まり感を感じます。また、薬剤だけでなく、栄養面においてなかなか改善されないカルシウム摂取不足とビタミンD不足や、脆弱性骨折後あるいは運動機能の低下した高齢者に対する適切な運動療法に対する新しい視点や新しい技術の導入・融合が必要ですし、治療に限らず、日常診療における骨質や骨強度の評価方法、骨粗鬆症に伴う疼痛発生機序の解明、遅々として進まない骨粗鬆症検診・多職種連携・リエゾンサービスにおいても一層の発展が必要であると考えます。さらに、令和4年度の診療報酬改定にて大腿骨近位部骨折の患者に対して二次性骨折予防継続管理料が算定できるようになりましたが、今後、椎体骨折等他部位の骨折患者に対する改定についても働きかけが行われるものと期待しています。新型コロナウイルス感染症が収束して参加者が一堂に会し、皆様と一緒に骨粗鬆症診療の新たなブレークスルーを求めて本学会で議論できればと考えています。

 現在、日本骨粗鬆症学会の会員数は10,000名を越えていて、その内訳は医師・歯科医師が約40%、メディカルスタッフが60%弱となっています。医師・歯科医師は勿論ですが、メディカルスタッフの方々の日頃の活動や研究にとって有益な学会となるよう工夫をしたいと思いますし、日頃の成果を発表する場として大いに活用して頂ければ幸いです。会場は名古屋市ですが、津が発祥の天むすや赤福など三重県のご当地グルメも楽しんで頂けるように準備したいと考えています。多くの会員の皆様のご参加を心よりお待ちしております。