すでに本ホームページや広報誌でもお伝えしましたが、6 月の学会開催を12 月に延期し、さらに開催地を神戸国際会議場に移しました。今回の学会は、第46 回日本整形外科スポーツ医学会（JOSSM）学術集会と第12 回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会（JOSKAS）の合同学会となります。本来であれば東京オリンピック開催を間近にひかえ、日本中がこのスポーツの祭典に盛り上がっている時期に、学会場で熱い議論を闘わせる予定でした。今回は現状を鑑み、通常開催ではなく、現地開催も含めたhybrid 開催にすることを決定いたしました。十分な準備期間もありましたので、参加者にとって楽しく有意義な学会にしたいと考えております。

JOSKAS-JOSSM combined meeting のテーマは、『2020 その先へ―調和と発展―』です。“2020 その先へ”は、もちろん東京オリンピックを意識したものでしたが、その先を見据えてスポーツ医学を議論していこうという意味です。“調和と発展”は、両学会が共に歩み寄り発展的な変化を遂げていこうという決意を表しています。今や両学会共に、医師・理学療法士・トレーナーなどからなる大きな学術団体となりました。これらの学会員が一堂に会し、同じ土俵で運動器の治療や予防をディスカションできる機会はそう多くはありません。次世代を担う若い人達のためにも、今後の学会のあり方を考える良い機会になると思います。

学会の国際化という方針のもと、多くの国際シンポジウムと国際パネルディスカッションを企画しましたが、新型コロナウイルス感染症対応の一貫として、海外演者の発表はWEB または動画とさせて頂きます。また今回のKOSSM/JOSSM combined meeting、日独整形災害外科学会も残念ながら中止とさせて頂きます。日本のトップリーダーと海外のゲストスピーカーのホットなディスカッションをreal-time に聴講するという企画は叶いませんでしたが、世界のトップレベルのご講演を、会場もしくはWEB でお聞きいただければと思います。

今回は、combined meeting ということで、JOSKAS セミナーに加え、アスリートを指導するPT や医師を対象としたJOSSM セミナーを開催します。「ACL 損傷・再損傷予防のためのトレーニング」、「傷害予防とパフォーマンスアップのための投球フォーム指導」、また「グロインペインの予防とアスレチックリハビリテーション」を講義と実技を交えて行います。このコロナ禍の中で実技をふくめたセミナーに抵抗があるかもしれませんが、十分な感染予防対策を行った上で開催いたします。学会と異なり、セミナーでは講師と対面でディスカッションできる事が利点だと思います。実技指導を行う都合上、人数に限りがありますのでお早めにご登録頂ければと思います。

学会恒例の全員懇親会では、男子新体操の名門・青森山田高校、青森大学出身者で成り立っている「BLUETOKYO」が津軽三味線とコラボしたパフォーマンスを披露する予定です。また10 月からスポーツ庁長官に就任された室伏広治先生には、『スポーツが変える．未来を創る』というテーマで特別講演をお願いしております。会場ではアルコールの提供はできませんが、どうぞお楽しみください。

師走の大変忙しい時期に加え、このコロナ禍の中での現地開催に関しては色々と異論もあるかと思います。しかし、WEB では得られない現地開催での意義も大きいかと思います。多くの先生方に会場に足を運んで頂き、活発なご討論を心よりお願い申し上げます。