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第35回日本末梢神経学会学術集会
会長挨拶
 
第35回日本末梢神経学会学術集会
会 長   髙嶋 博
  鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 脳神経内科・老年病学 教授
 
 この度、鹿児島大学脳神経内科・老年病学教室では、第35回日本末梢神経学会学術集会を2024年9月6日(金)~7日(土)に鹿児島県医師会館(鹿児島市)にて開催させていただくことになりました。本会の大会長をさせていただきます、髙嶋 博から一言ご挨拶を申し上げます。

 末梢神経学会では、末梢神経疾患の病態解明や治療法の開発のため、私どもの属する脳神経内科のみならず、整形外科、リハビリテーション科、基礎医学講座など学際的に末梢神経疾患の病態を解明し、よりよい治療を開発することを目的としております。また、研究手法は幅広く、病理学、遺伝学、免疫学、代謝学、電気生理学、再生医療、手術療法、薬物療法、理学療法、作業療法、装具などを専門とするそれぞれの分野のエキスパートが参加し、それそれが持ち味を発揮して末梢神経研究に取り組んでいます。また、最近では脊髄疾患の分野にも踏み込んでおります。

 末梢神経疾患は、もっとも多い糖尿病性ニューロパチーを筆頭に驚くほど多くの患者がおり、手根管症候群、単神経障害、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー、ATTRvアミロイドーシス、外傷性末梢神経障害など様々な疾患がありますが、これらの総計患者数は1000万人に及んでいます。本学会ではこれらの疾患が引き起こす麻痺、筋力低下や感覚低下、疼痛、自律神経症状などに対して、治療法を開発改良し、よりよい解決を図るための活動をしています。

 2024年、鹿児島で行われる予定の末梢神経学会学術集会では、記載したエキスパートたちに最新の知見を発表していただくとともに、教育的なコンテンツも入れて、画像診断や病理診断など正確な診断を行うべく知識のアップに役立つ会を計画しております。また、慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチーのガイドラインが改定されるのに併せて、ガイドラインの概要説明や、糖尿病性ニューロパチーの治療のTips、アミロイドーシスに対する遺伝子治療の進歩、再生医療などを盛り込む予定です。最先端の手術なども取り入れていきます。
今回のテーマは、“末梢神経障害―真の原因を求めてーを掲げております。末梢神経障害の病態は解明されつつありますが、ゲノム解析の進歩により、Charcot-Marie-Tooth病や感覚性のニューロパチーの遺伝的な原因が飛躍的にわかるようになってきました。リピート延長が原因の末梢神経障害も多数発見されています。さらに、新しい自己抗体による末梢神経障害も解明されつつあり、このような進歩を踏まえて、真の原因に基づいての議論を本学会で行うことで、新しい末梢神経学を感じていただければと思っています。そのことで、さらなる末梢神経疾患の理解と治療法開発に向けて飛躍していくことを期待しております。鹿児島の地も発展を続けており、忙しい診療の中とは存じますが、是非とも現地に足をお運びいただき、ご参加いただければありがたく存じます。末筆ながら、皆様のご発展を祈念いたします。
 
 
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