第37回 日本頭蓋底外科学会

ごあいさつ

第37回 日本頭蓋底外科学会(JSBS) 会長
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
展開医療科学講座脳神経外科学 教授

松尾 孝之

 この度、第37回日本頭蓋底外科学会を2025年6月19日(木)20日(金)の2日間、出島メッセ長崎(長崎市尾上町4-1)において主催させていただく事となりました。学会を担当させていただけますことを長崎大学脳神経外科教室員一同心より会員のみなさまに、感謝申し上げますとともに、有意義な学術集会となりますよう鋭意準備を進めて参ります。

 本学会のテーマを「Beyond The History」としました。遣唐使の派遣拠点となるなど、古くから海外との交流があった長崎は、日本の端にありながら、その「窓」として諸外国から熱い注目を浴びていました。この地を治めた大名・大村純忠は、大きな船が係留するのに適した場所だった長崎の港を開港。1571年にポルトガル船が初めて入港し、日本の歴史の大きな舞台として回り始めます。日本の「窓」であったゆえに背負わざるを得なかった長崎の宿命や役割がありました。ポスターやホームページに使用させて頂いております教会は、1897年にド・ロ神父の指導で敷地が造成され、1920年に完成した、遠藤周作の小説「沈黙」の舞台になった教会です。小説では、神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根本的な問題を衝き、<神の沈黙>という永遠の主題に切実な問いが投げかけられています。聖堂は信徒が奉仕と犠牲の結晶としてひとつひとつ積み上げたレンガで造られ内部はリブ・ヴォールト天井と呼ばれ、ステンドクラスが印象的です。小説では「私どもはこんなに苦しいのに、主よ、海があまりにも美しいのです」という一文が掲げられています。

 先人たちが築き上げて来た頭蓋底外科の基礎や技術を学び、更に新しい技術を取り入れ、磨いていく事により病気に悩まれる人に頭蓋底外科の技術で光をもたらすことが出来るきっかけとなる学会に出来れば幸いです。

 お時間が許すようでしたら、長崎には多くの観光名所がございますが、今回は、少し足を延ばして「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(世界文化遺産)をめぐってみては如何でしょう。
 第37回もこれまでの日本頭蓋底外科学会に続き、実りのある会とするために努力してまいります。成功のために皆様のご支援よろしくお願いいたします。
 多くの会員のみなさまや関連領域のみなさまのご参加・ご発表を心よりお待ちしております。

2024年7月吉日

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