皆様におかれましては益々御清祥のこととお慶び申し上げます.平素よりご支援をいただき厚く御礼申し上げます.
この度,第56回日本臨床細胞学会秋期大会を平成29 年(2017 年)11 月18 日(土),19日(日)の2日間,福岡国際会議場および隣接する福岡サンパレスにおいて開催させていただくことになり,大変に光栄に存じます.福岡県臨床細胞学会ならびに日本臨床細胞学会九州連合会はじめ多くの方々のご支援を受けて準備を進めてまいりました.福岡における日本臨床細胞学会の開催は,今までに5回あり,平成23年の第52回春期大会(岩坂剛会長)以来の開催となります.本学会に多くの会員の皆様にご参加いただき実りの多い学術集会にしたいと考えております.
本学会のテーマは「細胞診と組織診 -連関と限界-」とさせていただきました.各臓器の腫瘍の診断における細胞診と組織診との連関が極めて重要であり,この2つの診断法を統合して,2つの診断法の特性と限界を理解し,がんのスクリーニングから確定診断に至ることが肝要であります.正確な診断に至り,適切な治療をすることが今後の更なる診断・治療の進展に必須であると考えております.
本大会では,特別講演としてメリーランド大学名誉教授Steven G. Silverberg 先生に「The Diagnostic Process in Surgical Pathology and Cytopathology」を,またカリフォルニア大学サンフランシスコ校教授Charles J. Zaloudek 先生には「New WHO Classification of Ovarian Tumors」,精神科医であり作家の帚木蓬生先生には「インターセックスの苦悩」のご講演をいただきます.招請講演は京都医療センター院長の小西郁生先生,医学史研究家の佐藤裕先生,大阪大学教授の森正樹先生,参議院議員の自見はなこ先生にご講演をいただきます.要望講演(15題),教育講演(16題),医療倫理セミナー,感染対策セミナー,細胞診専門医セミナー,シンポジウム(14テーマ),ワークショップ(15テーマ),グローバルアジアフォーラム,市民公開講座「もっと良く知ろう 女性特有のがん」,地域推薦演題(42題),など多くの先生方によるご講演を予定いたしております.また皆様から427 題の一般演題をいただき,会員の皆様に深く感謝いたします.優れた研究成果の発表と熱い議論が行われますことを大変に楽しみにしております.
福岡市(156万人)は古代から博多津とも呼ばれ,遣隋使,遣唐使の経由地として長い歴史を持ち,中世には,商人の町として栄えました.江戸時代には黒田官兵衛・長政父子が城下町福岡(52万石)を築き,武士と商人の町としての二つの性格を持っています.太宰府の迎賓館であった鴻臚館,大濠公園,筥崎宮,博多祇園山笠で有名な櫛田神社,ソフトバンクホークスの福岡ヤフオク!ドーム,元寇防塁跡等があります.足を延ばせば金印で有名な志賀島,太宰府,世界遺産に登録された宗像大社も近隣にあります.
日本における茶,うどん,そばの発祥の地(聖福寺)であり,多くの山海の幸があり,ふぐをはじめとする海の幸,ラーメン,水炊き,もつ鍋,また屋台なども楽しんでいただけます.隣接する福岡国際センターでは,大相撲九州場所も開催されております.是非,当地を堪能していただきたいと思います.
全国の会員の皆様のお越しを心からお待ちいたしております.