第57回 日本心臓血管外科学会学術総会

会長挨拶

第57回日本心臓血管外科学会学術総会
会長 芳村 直樹
富山大学学術研究部医学系外科学
(呼吸・循環・総合外科)講座 教授
会長 芳村 直樹

この度、第57回日本心臓血管外科学会学術総会を18年振りに富山市で開催させていただくことになりました。歴史と伝統のある本学術集会を担当させていただけることは、私個人はもとより、教室員一同にとりましても大変名誉なことであり、教室員一丸となって準備を進めているところであります。

私自身は、卒後1年目に恩師 中村和夫教授が主催されました第18回学術総会以来、海外留学中を除いて毎年必ず本学会に出席して、発表、討論、情報収集を行い、日常の診療にフィードバックしてまいりました。1987年に大学を卒業して丁度40年の節目を迎えるときに本学会を主催し、これまでの医師人生を賭けてきた心臓血管外科学の発展に僅かながらでも貢献できることを願っています。

今回の学術総会のテーマは ”より高く、より深く、心臓血管外科を極めよう! Higher than Mountain! Deeper than Ocean!” とさせていただきました。ここ数年で心臓血管外科医療を取り巻く環境は大きく変容しています。少子高齢化と人口減少、地域偏在と診療科偏在が我々に重くのしかかり、心臓血管外科医の待遇改善と働き方改革、心臓血管外科施設の地域拠点化を目指して突き進んでいかなければなりませんが、正直、私自身が時代の流れに全くついていけません。ここらで一度立ち止まって心臓血管外科学を心ゆくまで勉強したいと思い、このテーマを考えました。富山県内いたるところに「富山で休もう!」と書かれたポスターが張られています。日頃の厳しい日常から離れて富山でゆっくりと休みながら「心臓血管外科学」を勉強してください。学術集会において最も重要なことは「学術的な良いプログラムを作る」ことだと考えています。今回、先天性、冠動脈、弁膜症・不整脈、心不全、胸部大動脈、腹部大動脈・末梢血管の6つの領域で合計37名の先生方にプログラム委員にご就任いただきました。プログラム委員の先生方は、私の思いを充分にくみ取っていただき、時間と労力をかけて素晴らしいプログラムを作って下さいました。世界各国からご参加いただく招請講演者の先生方と活発な討論を行うことにより、これらのプログラム内容がより深いものになると信じています。会員諸先生方には、多くの素晴らしい演題をご応募いただきますようよろしくお願いいたします。

一昨年、NHKで放送された「ことこと~おいしい心と出会う旅~」で古川雄大さん演じる主人公の結稀宏人が富山県を訪れ、「富山の美味しい」を探し歩くなかで、「富山には何もない。しかし、富山にはすべてがある。」と呟きます。富山に特別なものは何もありません。しかし、立山連峰の雪解け水が流れる肥沃な大地から美味しいお米と美味しい野菜が収穫されます。天然の生簀と呼ばれる富山湾からは豊富な海の幸がもたらされます。上質なお米とお水から最高級のお酒が造られます。標高3000mの立山連峰と水深1000mの富山湾が、このうえない絶景を生み出します。そして何よりも人情味豊かな富山の人々が皆様を温かくお迎えします。会期は2027年3月4日から6日までの3日間とし、富山国際会議場ほか隣接する3会場において開催させていただきます。会場の周囲には比較的多くの飲食店が立ち並んでいます。学会場で熱い議論を闘わせた後は、美味しいお酒を呑みながら、美味しい料理を食べながら、富山の夜を満喫していただければ幸いです。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

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