会長あいさつ

第34回日本消化器癌発生学会総会

会長　調　憲

群馬大学大学院医学系研究科

総合外科学講座 肝胆膵外科学分野 教授

このたび第34回日本消化器癌発生学会総会の会長を拝命いたしました群馬大学肝胆膵外科学の調　憲でございます。本総会は、2023年11月24日～25日に群馬県高崎市　Gメッセ群馬において開催を予定しております。

本学会の設立には私の母教室の九州大学消化器・総合外科の杉町圭蔵先生が関わられ、第2回の総会の会長を務められました。また、前原喜彦先生は理事長、第25回の総会会長を、森正樹先生は第19回の総会会長をお務めになりました。現在私が奉職しております群馬大学におきましても長町幸雄先生が第3回、桑野博行先生が第21回の総会会長をお務めになりました。私個人といたしましても前原喜彦先生の理事長任期の折、学会の幹事としての活動の場をお与え頂きました。

私にとりましても思いの深い、この歴史と伝統のある学会をお世話させて頂くことは、大変名誉なことであり、この上もない喜びに感じております。このような機会を与えて頂きました島田光生理事長をはじめ、理事、代議員ならびに会員の皆様方には厚く御礼を申し上げます。

さて、日本消化器癌発生学会は、基礎から臨床にいたる専門領域の一流の先生方が集い、基礎的研究から新たな診断法や治療に結びつく新たな知見に関する研究発表が多くなされ、活発な討論が行われる学会であります。昨今、癌の研究に携わる若い研究者の数が減っているのでないかということが懸念されています。ぜひ若い研究者の皆さんにもご参加いただき、研究の成果を熱く語り、ご発表いただきたく「みんなで語ろう～がん研究のこれから～」を今回のメインテーマといたしました。基礎から臨床へと、幅広い研究成果の多くの演題を期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。現在プログラムの作成中でありますが、各種メインプログラムの他、大原賞、田原賞の受賞講演、研究奨励賞の発表や、特別講演、理事長講演、会長講演を予定しております。

COVID-19の感染状況によってはオンラインやハイブリッド開催も想定されますが、総会が開催されます初冬の群馬　高崎は、紅葉が美しい時期であります。多くの皆様と現地でお会いできることを楽しみにしております。