第46回日本癌局所療法研究会

当番世話人挨拶

第46回日本癌局所療法研究会開催にあたって

滋賀医科大学 外科学講座(消化器・乳腺・小児・一般外科)
教授 谷 眞至

第46回日本癌局所療法研究会の当番世話人を仰せつかりました滋賀医科大学 外科学講座 谷 眞至です。歴史ある本研究会を担当できること、誠に光栄に感じるとともに、大辻英吾会長はじめ、役員・会員の皆様に厚く御礼申し上げます。
 私は卒業後から消化器癌の治療に携わってきましたが、ロボットを含めた鏡視下手術に代表される手術手技や術後管理の進歩、免疫チェックポイント阻害薬など薬物治療の開発、IVRや放射線治療の進化など様々な分野での癌治療学の発展には眼を見張るものがあります。このように癌治療を取り巻く環境は大きく変化し続けていますが、癌は全身病であることを意識することは重要です。しかし、局所のコントロールなしに根治なしとも言えるのも事実です。癌治療において局所をどう治療するのか悩むことも多々経験します。そこで今回のテーマは「挑戦からはじまる癌局所療法」とさせていただきました。ひとことで局所療法といっても低侵襲治療で完治するものから転移を伴う進行癌まで非常に幅が広いからこそ、琵琶湖を眺めながらの日々のチャレンジを本研究会で討論いただければ幸いです。
「癌の局所療法に関する研究を行い、癌の治療に貢献すること」をmissionとする日本癌局所療法研究会に相応しい研究会になるよう教室員ともども尽力させていただきますので、皆様のご協力をお願い申し上げます。