第49回 日本足の外科学会学術集会
会長窪田 誠
(東京慈恵会医科大学整形外科学講座 教授)
ご 挨 拶
第49回日本足の外科学会学術集会を2024年11月7日(木)~8日(金)の日程で、虎ノ門ヒルズフォーラム(東京都港区)で開催させていただきます。伝統ある本学会の学術集会を担当させていただけることを大変光栄に存じます。
本学術集会は、足の外科の疾患を主題として研究成果を発表し、討議を通じて研鑽を積む場ですが、足の疾患や外傷は日常診療において頻繁に遭遇するものであり、ここでの検討内容は整形外科学全体の発展に寄与するものです。また医師ばかりでなく、コメディカル、初期研修医、学生なども一同に会する有意義な交流の場としても大きな役割を果たしてきました。
東京慈恵会医科大学整形外科学講座は2022年に開講100周年を迎え、当講座ご出身の先生では、第1回 三好邦達先生、第22回 青木治人先生が会長をお務めになりましたが、東京慈恵会医科大学整形外科学講座としての開催は初めてです。
本学術集会のテーマは、「大切なのは疑問を持ち続けること」−The important thing is not to stop questioning.− といたしました。これはアインシュタイン博士の言葉です。私が藤井克之教授から足の外科を勉強するように指示をいただいてから30年近くが経ちますが、学会員の皆様と足の疾患について継続して考えてまいりました。臨床的な壁に突き当たった時には、基礎研究に立ち返って病態から見つめ直すように努め、そうしているうちに少しずつ疑問点が解決してきました。学術集会での討議を経て、それらがつながりを持って全体の病態を明らかにしてきたことを常々感じております。今後のさらなる進歩に思いを込めて、このテーマといたしました。
会場は東京都港区の中央にそびえる虎ノ門ヒルズにあり、慈恵医大病院もすぐそばに位置します。近年開発の目覚ましい地区でもあり、都心の雰囲気を楽しんでいただけることと思います。実り多い会となりますよう、東京慈恵会医科大学整形外科学講座をあげて、鋭意準備に取り組んでいるところです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。