会長挨拶
- 第83回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会
- 会長 岩﨑 真一
- 名古屋市立大学大学院医学研究科
耳鼻咽喉・頭頸部外科学
このたび第83回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会を2024年11月13日(水)~15日(金)に、名古屋市の名古屋コンベンションホールにて開催させていただきます。伝統ある本学会を主催するのは、名古屋市立大学耳鼻咽喉・頭頸部外科として初めてのことであり、大変光栄に存じます。ご指名をいただきました本学会役員をはじめ、代議員、会員の先生方に厚く御礼申し上げます。
本学術講演会のテーマは「めまい診療のパラダイムシフト」といたしました。従来からの温度刺激検査(カロリックテスト)や電気眼振図検査に加えて、ビデオヘッドインパルス検査(vHIT)や前庭誘発筋電位検査(VEMP)、ラバー負荷検査、内耳造影MRI検査など新たな検査が出現し、これらの検査をどのように日常診療に組み入れていくかが新たな課題となっております。また、前庭性片頭痛やPPPD、前庭性発作症など、様々なめまい疾患の診断基準が策定され、これらの診断基準を網羅する診断のアルゴリズムの作成が望まれております。本学会では、日常診療において、新たな前庭機能検査をどのように取り入れ、どのように診断に活かしていくのかを掘り下げて議論する機会にしたいと考えております。
海外からのゲストとしては、現在のめまい・平衡医学領域の中心人物の一人でありますミュンヘン大学のMichael Strupp先生と、前庭生理学の研究者で、vHITの開発者でもあるシドニー大学のIan Curthoys先生のお二人をお招きし、めまい・平衡領域での臨床・基礎それぞれにおける最新の知見をお話しいただく予定です。
11月中旬の名古屋は例年晴れの日が多く、平均気温も15℃前後と観光にも最適です。本学会を開催する名古屋コンベンションホールは、名古屋駅にも近く、名古屋城などの観光地に行くにも非常に便利な場所にあります。会期中はもとより会期後にも名古屋の秋を楽しんでいただければと思います。名古屋で皆様とお会いすることを楽しみにしております。