 |
| 会長挨拶 |
|
 |
|
第15回日本涙道・涙液学会総会
会 長 渡辺 彰英
(京都府立医科大学 眼科学教室) |
|
|
この度、第15回日本涙道・涙液学会の会長を務めさせて頂くことなりました。学会役員各位、学会員の皆様に御礼申し上げます。
我々京都府立医科大学眼科学教室では、第8回日本涙道・涙液学会を横井則彦先生が主催されましたので、今回で2回目の主催となります。涙液分野で日本をリードされている横井則彦先生の主催された学会は、まさに涙道・涙液のアカデミックな魅力が満載の学会でありました。今回私は、眼瞼・眼窩・涙道分野を専門とする眼形成外科医として、参加される皆様にとって魅力ある涙道・涙液学会にしたいと考えております。
涙道・涙液分野で患者さんの主訴として最も多いのは流涙症です。流涙症は涙道狭窄や涙道閉塞が原因となることがもちろん多いのですが、涙道に異常がなくても涙液、眼表面、眼瞼、眼窩が関与した流涙症をきたすことも多く、その原因追及にはあらゆる可能性を考えながら検査、診断することが求められる、大変奥深い分野です。このような涙道・涙液及び周囲の領域も含めて原因を追及する姿勢こそが、とてもアカデミックな診療であると思います。そして、学会におけるアカデミックな魅力とは、学術的な研究成果を学ぶことのみならず、個々の日々の診療にアカデミアを取り入れるきっかけを与えてくれることに他なりません。
日本の涙道診療、特に涙道内視鏡を用いた検査、手術の質は世界トップレベルです。ただ、日本の中に留まっていても世界からは評価されづらいのが現実です。我々は日本の涙道診療を世界に広めていく義務がありますが、涙道分野の学会、論文発表の場は、各国及びアジア太平洋、ヨーロッパの眼形成学会であることが世界のスタンダードですので、本学会では、今後の世界へのプレゼンス、将来の日本涙道・涙液学会の在り方についても考える機会にしたいと思います。
今回の学会は、「眼炎症ウィーク2027」として、日本眼感染症学会、日本眼炎症学会、日本眼科アレルギー学会そして国際眼炎症学会と合同で開催します。涙道・涙液分野でも「炎症」に関わる疾患は多くあります。今学会は、我々がよく診る涙嚢炎・涙小管炎や涙道内粘膜の炎症所見、涙液による角結膜炎などの涙道・涙液に関わる炎症についての知識を得て、一度深く考える良い機会となると思います。そして「眼炎症ウィーク2027」が、涙道・涙液分野の「炎症」に対する「アカデミック」な診断、治療を日々の診療に取り入れるきっかけとなると信じております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。 |
|
|
|
|