会長挨拶

第49回日本脳卒中学会学術集会 ご挨拶

第49回日本脳卒中学会学術集会 会長 小笠原 邦昭
岩手医科大学脳神経外科

第49回(一社)日本脳卒中学会学術集会を来る2024年3月7日から9日までパシフィコ横浜ノースを会場として開催させていただきます。第53回(一社)日本脳卒中の外科学会学術集会(会長:東京大学・齋藤延人先生)と第40回SAH/スパズム・シンポジウム(会長:愛知医科大学・大須賀 浩二先生)と合同でSTROKE2024として開催します。さらに前日の3月6日には日本心血管脳卒中学会第11回学術集会
(会長:自治医科大学・藤本茂先生)も同所開催を行い、日本脳卒中学会との合同シンポジウムも予定しております。

2016年に(一社)日本循環器学会と作成し発出した「脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画」及び2018年に公布された「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」、いわゆる脳卒中・循環器対策基本法は脳卒中医療を大きく変え、本学会もこの2つの計画・法律を実現する集団へと変わっていきました。しかし、まだ道半ばであります。同時に、さらに脳卒中学・脳卒中医療を学会員が能動的に変えていくチャンスでもあります。そこで、STROKE2024における脳卒中関連3学会の統⼀テーマは、「脳卒中を変える~We change stroke medicine and stroke medical care~」としました。あくまでもわれわれ学会員が“能動的”に変えるという意味が込められています。脳卒中に共通したmedico-socialな問題を積極的にプログラムに組み込みたいと思います。

多くの方のご参加をお待ちしております。

第53回日本脳卒中の外科学会学術集会 ご挨拶

第53回日本脳卒中の外科学会学術集会 会長 齊藤 延人
東京大学脳神経外科

第53回一般社団法人日本脳卒中の外科学会学術集会を担当させていただきます。時代は少子高齢化社会で社会構造が大きく変化するばかりでなく、新興感染症の脅威や地球の温暖化等の環境問題が我々の社会生活に大きな影響を与えています。また、Society 5.0と呼ばれるフィジカル空間とサイバー空間の高度な融合社会への転換を迎え、大規模データベースや、ウェアラブルデバイスによる健康状態のモニター、PHR(Personal Health Record)の活用などが進歩しつつあります。
さらに、精密医療(Precision Medicine)と呼ばれる個別化医療や先制医療が進んできました。脳卒中の領域では、循環器病対策基本法が2019年12月に施行され、現在は第2次脳卒中と循環器病克服第二次5カ年計画」の下で変革が進められています。そのような時代に、脳卒中の外科が社会にどのような役割を果たし、これを支えていくべきか、「脳卒中を変える」のテーマの下、積極的に議論を深めたいと思います。ウィズコロナの時代ですが、日本脳卒中学会、スパズムシンポジウムの両会長と連携しながら、充実した会にしたいと願っています。多くの皆さまのご参加をお願い申し上げます。

第40回SAH/スパズム・シンポジウム ご挨拶

第40回SAH/スパズム・シンポジウム 会長 大須賀 浩二
愛知医科大学脳神経外科

このたび第40回SAH/スパズム・シンポジウムを担当させていただきます愛知医科大学の大須賀浩二でございます。歴史ある本学会を開催させていただき、誠に光栄に存じます。毎年、スパズムならびに様々なSAHの病態に関する熱い討論が交わされるのが本学会の特色とされてきました。
今、振り返るとRho kinase inhibitorが到来し、SAH術後のスパズムも軽減され、予後もかなりよくなりました。そして、約四半世紀が経過し、昨年4月からスパズムに特化した待望のエンドセリン受容体拮抗薬も使用可能となり、治療の選択肢がふえ患者様にも最適な治療が提供できるようになりました。前回の本学会でも熱い討論がありましたが、本学会でも会員皆様の更に積み重ねられた症例から得られた知見を皆で共有し、STROKE 2024のメインテーマである「脳卒中を変える~We change stroke medicine and stroke medical care~」に沿うような新たなSAHの治療戦略について深く掘り下げてみたいと思います。また、スパズムのみでなく、SAHの病態解明にもつながるような新たな知見も、本学会で検討できればと思っています。日本脳卒中学会ならびに日本脳卒中の外科学会とともに、発展し続ける充実した学会となるように、会員の皆様のご支援とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

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