第39回日本高血圧学会総会

長挨拶

第39回日本高血圧学会総会
会長 伊藤 貞嘉
東北大学大学院医学系研究科
内科病態学講座腎・高血圧・
内分泌学分野 教授

第39回日本高血圧学会総会ご挨拶

 第39回日本高血圧学会総会を来る平成28年 9月30日(金)~10月2日(日)の3日間にわたり、仙台国際センターにて開催させて頂くことになりました。仙台での高血圧学会総会の開催はちょうど20年ぶりとなり、この機会をいただきまして会員の皆様には心より感謝申し上げます。

 本学術総会では、これまでの高血圧に関する基礎的・臨床的研究から得られた医学的知見を国民の健康増進のために還元し、コモンディジーズや生活習慣病の発症の予防を進める「社会貢献」に、医療従事者の我々一人一人がどのように関わっていくべきかを真剣に考える場と位置づけ、基本テーマを『明るい健康社会に寄与する高血圧学』としました。医師のみならず、保健師・看護師・薬剤師・生理検査技師・理学療法師・栄養士などのコメディカルの方々からも数多く参加頂ける内容にするように努めてまいります。

 現在プログラム委員会の先生方とも魅力ある学会プログラムになるように議論を重ねておりますが、特に「原発性アルドステロン症」や「腎血管性高血圧」、「腎臓・レニン・アンジオテンシン系と高血圧の成因」に関しては、世界から各分野の第一人者を招聘し、また国際高血圧学会やアメリカ心臓協会高血圧カウンシルとの合同国際シンポジウムの開催も検討しております。

 主な海外からの招待講演者は、高血圧・腎循環分野より、T. Coffman先生(米)、L. G. Navar先生 (米)、高血圧と適応免疫反応に関する研究の世界的権威のD.Harrison先生(米)、現在欧州における原発性アルドステロン症の臨床研究の第一人者のM. Reincke先生(ドイツ)、妊娠高血圧の分野ではJ P. Granger先生(米)、腎血管性高血圧の分野でS C. Textor先生(米)などです。

 特別講演としては、「生物がなぜもこのように多様なのか」という大きな生物学問題に対して海産無脊椎動物であるホヤを用いて「違い」と「形」をつくる機構の研究をされている東北大学浅虫海洋生物学教育研究センターの熊野岳先生、ならびに、東日本大震災から医療の創造的復興を目指してメディカルメガバンク機構を創立した機構長の山本雅之先生よりご講演頂きます。その他にも多くのセッションを企画しており、特にこれからの医療と本学会の将来を担う若手の研究者が積極的に参加頂ける企画を充実させるなど、さらに活気ある総会を目指しております。プログラムの詳細や総会開催までの準備・活動状況などは、順次ホームページにアップしていきます。

 先の東日本大震災から4年半が経過し、被災地にはまだまだ多くの問題が残っていますが、復興への歩みは確実に進められています。仙台は震災以前の賑わいを取り戻しており、3月には国連防災会議が開催されました。今回の学会場の仙台国際センターには展示場が併設され、多くの企画を開催することができます。また、地下鉄東西線の開通により会場までのアクセスも便利になるため、仙台の復興の状況を総会に参加される会員の皆様に強くアピールできるのではないかと考えております。また仙台ならではのおもてなしを企画しており、おみやげとしても評価の高い仙台銘菓、仙台笹かまぼこ、牛たん等もお楽しみ頂けると思います。現在当地の総会事務局が中心となり、皆さんのご期待に応えることのできる学会企画と円滑な総会運営の実現に向け総力をあげ準備活動を進めております。

 是非多くの皆様方に御参加いただけるよう、心よりお待ち申し上げております。

主 催
東北大学大学院医学系研究科 内科病態学講座腎・高血圧・内分泌学分野
〒980-8574 仙台市青葉区星陵町1-1
運営事務局
第39回 日本高血圧学会総会運営事務局
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