第14回日本股関節鏡研究会
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会長挨拶
 
 この度、日本股関節鏡研究会は今年で14回目となり、人間で言えば思春期、江戸時代前は元服を迎える年となりました。これまでの会員の皆様のおかげで、毎年開催されてまいりました。この度産業医科大学若松病院の内田宗志が、2018年9月1日土曜日に、北九州市小倉北区にある北九州国際会議場で開催させていただくこととなりました。

 本学会のテーマは、Think Globally Act Locallyといたしました。「グローバルに物事を考え、地域で活動する」という意味です。股関節鏡は古くは1930年代に Bermanが膀胱鏡ではじめて屍体の股関節を観察したのが最初であり、同じ頃に東京大学の高木教授が股関節鏡の臨床応用をされておられます。1980年代にも小倉にいらっしゃった鈴木先生や山梨大学の井手先生らがたくさん海外の英語論文を報告され、海外の雑誌でも数多く引用されています。私は海外の学会で講演をする機会や北米関節鏡学会(AANA) やアメリカスポーツ整形外科学会 (AOSSM)手術トレーニングコースのインストラクターをしていますが、わが国の整形外科医と理学療法士とトレーナーの股関節の病態に対する知識力や股関節鏡の技術力は、欧米と比して、世界と同じ水準にあるとはいえません。常に世界水準で、患者さんのためにより良い診療をする必要があると考えています。Think globallyの考え方から海外から講師を招聘し、講演やシンポジウムを企画する予定にしています。

 私たちは股関節痛を訴える患者さんのために、日夜診療しています。患者さんからみて、股関節の診療が求められるものは何でしょうか?それは質の高い、信頼の置ける精度の高い診断と治療が日本のどこでも受けられることではないでしょうか。それには目の前の患者さんが痛みを訴えているのを、真摯にきき、診察をして、機能回復を得るためには質の高いリハビリやトレーニンングをさせること。またリハビリで効果がない患者さんに対しては、器質的疾患を技術の高い低侵襲である股関節鏡視下手術が必要です。また日頃の臨床経験から、患者さんから学ぶことがたくさんあります。成績の良い患者さんだけでなく、成績の良くない患者さんから学ぶことを、臨床研究をして、学会や論文で発表することが肝要です。学会発表は、特に若手医師、技師の研究を持ち寄り、その場で活発な議論が交わせることが利点です。さらに研究は、国際学会の発表は、英語論文にしなければならないと考えています。皆様が発見したこと、考察したことを広く共有することが、地域で患者さんを診療している皆様の義務と考えています。これが Think Globally, Act Locallyへ繋がります。今回は抄録と発表スライドは英語で作成していただくことといたしました。 Think Globally, Act Locallyを念頭に、本学会が国内外で存在感を発揮でき、参加者の皆様には親しみ深く、日頃の診療に役立つ、広く優しい学会となるように、全力を尽くして準備してまいりたいと思います。

 北九州は、海の幸(関門たこ、玄海マグロ、ふぐ)と山の幸(小倉牛、合馬の筍)が美味しく堪能することができます。森鴎外が暮らした町でもあり、武蔵と小次郎が戦った巌流島もすぐそばです。ユネスコ世界遺産である官営八幡製鉄所や宗像大社なども近くにあります。このように学会以外にもたくさん楽しめます。数多くの皆様に参加していただき楽しんでいただきたいと思います。
第14回日本股関節鏡研究会
内田 宗志

産業医科大学若松病院
   
 
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