第45回 日本腎臓学会東部学術大会

会長挨拶

会長

この度、第45回日本腎臓学会東部学術大会長を担当することとなりました。大変、歴史ある学会であり、重責を痛感しております。今回の学会は、慶應義塾大学泌尿器科、大家基嗣教授に副大会長をお願いし、内科、小児科はもとより、泌尿器科領域学会員の方々にも積極的にご参加いただけるような構成を考えております。

また、本大会の主題については、熟考いたしましたが、「検証する腎臓学、迷信のない腎臓学」とさせていただきました。

エビデンスに基づく医療が提唱されて久しく、腎臓学の分野でも根付いているといえます。多くのガイドラインが、様々な領域で公表されています。一見、それで全てが足りるかのような錯覚に陥りますが、実は、ガイドラインが対応する疾患は症例数の多い、大規模研究が可能な、いわゆるcommon diseaseに限定されています。腎臓学の分野でも、実際にガイドラインで対応できる疾患は限定されており、稀少疾患でなくとも、東部学術大会で提示されるような症例の多くは、このような意味でのエビデンスは成立していません。

これは、基礎研究の分野でも同様であり、定説が定まらない事象は数多くあります。しかし、このような状況であっても、現在行っている診療、あるいは研究が本当に最善であるのかは、与えられた情報の範囲で、常に検証する必要があると考えました。もしかしたら、先輩の言い伝えを鵜呑みにした、言ってみれば迷信を信じているのかもしれません。というような思いから、今回の主題を決めさせていただきました。

専門医の方も、研修医の方も、そして医学生の方にも参加いただき、この主題に沿って、ともに学び、討議する場を提供する計画でおります。今回の学会場は、最寄り駅から、雨でも濡れずにお越しいただける場所を選ばせていただきました。六本木のランドマークの一つである東京ミッドタウンで開かれる初めての東部学術大会に、一人でも多くの方が、ご参加下さるよう、お待ちしております。

第45回日本腎臓学会東部学術大会 会長
林 松彦
慶應義塾大学医学部 血液浄化・透析センター 教授

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