会長挨拶

この度、2018年10月31日（水）から11月3日（土）に「かずさアカデミアホール」において「第43回日本足の外科学会学術集会／5th Ankle Instability Group Annual Meeting　合同会議」を開催いたします。

はじめに、会場が「かずさアカデミアホール」に変更になりましたこと、会員並び関係者の皆様に心からお詫び申し上げます。本学術集会の会長である私（髙尾昌人）が、2017年4月に11年間勤務させていただきました帝京大学病院を退職し、木更津市の重城病院内に新たに開設されたCARIFAS足の外科センターに所長として就任いたしました。木更津市には、千葉県が推進する「かずさアカデミアパーク構想」のセンター施設として建設された、会議施設・ホテルが一体となったコンベンションセンターである「かずさアーク」があります。都心からも公共の交通機関で1時間以内に位置し、会議施設である「かずさアカデミアホール」は本学術集会を開催するのに申し分のない最新の設備を有しており、参加者の皆様が快適に学会を楽しんでいただける施設となっています。木更津市からも市をあげて協力してくださるとの申し出をいただき、この地で本学会を開催させていただくことにいたしました。ご理解のほど、何とぞお願い申し上げます。

日本足の外科学会は平成29年11月から法人化され、「一般社団法人日本足の外科学会」と名称が変更されました。第43回日本足の外科学会学術集会は法人化されて初めての年次集会となります。日本足の外科学会の歴史の中でも大きな変革となるため、その趣旨を会員の皆様にご理解いただくべく、基調講演として、日本足の外科学会理事長　大関覚先生に、「日本足の外科学会の法人化と将来展望」のタイトルでご講演いただきます。

日本足の外科学会がさらなる発展を遂げるために、私はこれまで大学間や施設間の壁、臨床と基礎の壁、世代間の壁、そして世界との壁を取り払う必要があるという考えの基に活動してきました。そこで、本学術集会のテーマは「壁を取り払おう –Let’s break down the walls-」といたしました。この趣旨に基づき、各国際学会（Arthroscopy Association of North America, Ankle Instability Group, International Congress on Cartilage Repair of the Ankle, Asian Federation of Foot and Ankle Surgeons）との合同シンポジウム 、特別企画「達人に聞く：私はこの失敗例から足の外科を学んだ」、Rising Stars session、Ultrasonography Specialty Day等、これまでの学術集会とは趣の違う企画をいくつか計画しております。是非とも多くの先生方にご参加いただき、活発なご討議をいただけたらと存じます。

本学術集会は、足関節不安定症に特化した国際会議であるAnkle Instability Group Meetingとの合同会議として開催いたします。学会初日には、AIG open meetingとして、Special　Lecture, Instructional Course Lecture, Case Discussion, free paperを、また最終日には、獨協医科大学解剖学教室のご協力により、ラボと学会場をオンラインでつなぎ実際の手術手技を大型スクリーンで見ながらリアルタイムに術者と討議できるlive demonstration surgeryを企画しました。現時点で、AIGのactive memberにspecial guestを加えた約30名の世界のトップランナー達が参加を表明しており、日本に居ながらにして最先端の知見や技を学ぶことができる絶好の機会となるはずです。

尚、英語のセッションは全てAクラスの同時通訳を導入し、言葉の壁を取り払い、皆さんが存分に口演や討議を楽しんでいただけるよう計画しております。

房総半島は、都心からすぐの位置にあるにもかかわらず、雄大な自然と豊富な海の幸、山の幸に恵まれた素晴らしい土地です。房州の文化、自然、癒やし、そして食を楽しんでいただくためのオプショナルツアーをいくつか企画しております。学術活動だけでなく、房総半島の魅力をご堪能いただけたらと存じます。皆様のご参加を心からお待ち申し上げております。