ご挨拶

第4回日本近視学会総会
会長 辻川 明孝
(京都大学大学院医学研究科眼科学教室 教授)
辻川 明孝

第4回日本近視学会総会を京都大学眼科学教室が担当させていただきます。日本近視学会会員の皆様、関係者各位に厚く御礼を申し上げます。

世界中で近視人口が増加し、眼科の枠を超えて、近視が非常に大きな問題となっています。世界では近視の進行予防のため屋外活動が推奨され、低濃度アトロピン、コンタクトレンズ、オルソケラトロジー、近視矯正眼鏡などが承認されている国々もあります。しかし、本邦では承認された医薬品・医療機器はなく、近視に対する実態調査も遅れています。今年4月から、日本近視学会、日本眼科学会、日本眼科医会、日本視能訓練士協会が協力して、本邦における全国的な近視の調査が行われており、報告が待ち遠しいです。さらに、本邦では強度近視の割合も高く、中途失明の大きな要因となっているにも関わらず、失明につながる合併症の予防や治療に関しても充分なコンセンサスが得られていません。このように、本邦では近視に関して研究を行い、議論を深めて行くべき事項がまだまだ数多く残されています。

今回の総会は大阪駅(梅田駅)直結のナレッジキャピタルコングレコンベンションセンターにおいてface to faceで開催する予定にしています。第3回日本近視学会総会を始め、昨今の学会は残念ながらwebもしくはハイブリッドで開催されています。Webの学会には好きな時間に視聴できるという良い点がありますが、充分なディスカッションを行うのはかなり難しいのがあきらかです。本学会は感染対策に万全を期して開催いたしますので、安心して、充分にディスカッションしていただきたいと思っています。久しぶりにみな様が大阪で再会できるのを楽しみにしています。

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