委員長ご挨拶

企画運営委員長 ご挨拶

佐藤 広和

第32回日本産業衛生学会全国協議会
企画運営委員長 佐藤 広和
北海道旅客鉄道株式会社 JR札幌病院保健管理部長

第32回日本産業衛生学会全国協議会は、12年ぶりに北海道地方会が担当させていただくことになりました。企画運営委員長として一言ご挨拶申し上げます。

2020年以降、新型コロナウイルス感染症による社会・経済への多大な影響のもとで、産業保健活動も変革が求められています。また、働き方改革の深度化や健康経営の概念の浸透とともに、働く人たちと日々向き合うわれわれの役割も多様化しています。多種多様な役割を果たすにあたって、従来から産業保健業務に携わる者にとり多方面の職種・組織との連携は不可欠なものです。今後どのような社会になろうともその意義は変わらないと考えます。

大会のテーマは「連携と協働 -職種、組織の壁を越えて-」とさせていただきました。本学会は産業医部会・産業看護部会・産業衛生技術部会・産業歯科保健部会をはじめとして、様々な職種を専門とする会員により構成されています。また、企業、行政、医師会、医療機関、大学・研究機関など様々な組織との連携でその活動を発展させています。産業保健に関わる人材の育成も世代間の連携といえるでしょう。すべてを網羅することは不可能ですが、そのような活動の一端を皆で持ち寄り議論することは、産業保健実務に関わる参加者の皆様にとって有意義なものになると存じます。

秋の北海道は食と観光の宝庫です。コロナ禍のために現地参加が実現できない場合も想定して準備を進めていますが、もしご来道が叶いましたら存分にお楽しみいただけるのではないかと思います。皆様のご参加をお待ち申し上げております。

運営実行委員長 ご挨拶

原  俊之

第32回日本産業衛生学会全国協議会
運営実行委員長 原  俊之
公益財団法人 北海道労働保健管理協会

2010年の第20回全国協議会から、12年ぶりに札幌での開催となりました。この間に私たちは度重なる激甚災害や、外国人、非正規、高齢者、病気を抱えて働く人々の増加、さらにはストレスチェック制度のスタート、そして新型コロナウイルス感染症の出現流行と、多くの困難と変化を経験して参りました。

こうした中、これまで以上に職種や組織の壁を越えて、連携そして協働しながら、課題に取り組む必要性を強く再認識するに至り、今回のテーマとして掲げました。折しも「社会医学系専門医制度」が発足し、産学官連携の端緒にもなりましたが、後継者育成のうえでも、今後更なる推進が期待されるところです。

そして今年は産業医部会、看護部会そろって設立30周年の節目を迎えました。両部会合同の企画、そして四部会合同の企画も準備し、ご参加の皆様の実務に役立つ内容を目指しております。

会期中の札幌、そして北海道は、大変魅力あふれる季節の真っただ中です。感染予防対策と流行状況をご注視のうえで、学びと共に食に、お出かけに、皆様がお楽しみ頂けますことを、心より祈念申し上げます。

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