第41回周産期学シンポジウム

会長挨拶

 このたび、2023年1月13日(金)~14日(土)に名古屋国際会議場におきまして、日本周産期・新生児医学会 第41回周産期学シンポジウムを開催させていただきます。
 第41回周産期学シンポジウムのテーマは「周産期感染症への対応を再考する−これからの課題と対策−」です。
 感染症への対応は、多くの医療分野で、避けて通ることはできません。これは、周産期医療においても例外ではありません。その上、周産期における感染症は、感染症に罹患した妊婦だけではなく、胎児や新生児にも重大な影響を及ぼしうることはよく知られています。これまで人類は、感染症を克服するために、様々な検査・診断技術に加え、ワクチンや治療薬の開発も行ってきました。それにもかかわらず、世界各地で感染症の流行が繰り返し報告されています。記憶に新しいものとして、2013〜14年にわが国で多発した先天性風疹症候群、2015〜16年のメキシコやブラジルにおける妊婦のジカウイルス感染症による先天性小頭症の発症などがあげられます。そして私たちは、今まさに新型コロナウイルス感染症のパンデミック、いわゆるコロナ禍のもとでの周産期医療を持続させることを余儀なくされています。新型コロナウイルス感染症の終息時期はいまだ見通せませんが、この経験によって、新たに浮き彫りとなった周産期感染症に関する課題も多々あり、本シンポジウムにて、叡智を集結し議論することにいたしました。
 新型コロナウイルス感染症の流行がどのようになるか予測がつきませんが、2023年1月には皆様に名古屋にお越しいただき活発な議論を交わしたいと思っています。何卒よろしくお願い申し上げます。
日本周産期・新生児医学会 第41回周産期学シンポジウム
会長 早川 昌弘
(名古屋大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター 病院教授)

第41回周産期学シンポジウム