ご挨拶

五井 孝憲

第50回日本外科系連合学会学術集会

会長 五井 孝憲

福井大学医学部 第一外科
(消化器外科、乳腺外科、小児外科)教授

このたび第50回 日本外科系連合学会学術集会を、2025年5月21日(水)~5月23日(金)の3日間、フェニックスプラザ福井・ハピリンホールにおいて開催させていただくことになりました、福井大学医学部 第一外科(消化器外科・乳腺外科・小児外科)の五井孝憲でございます。

本学会は1974年に当時わが国の外科の指導的立場におられた斉藤 淏先生、陣内 傳之助先生、榊原 亨先生の三人の先生を中心に、外科系15学会の参加を得て設立されました。医師のみならず多職種の医療スタッフが一緒に参加し、様々な問題に関してチームとして議論できる学術集会となっています。今回この歴史と伝統ある学会の記念すべき第50回の大会長を拝命し、身の引き締まる思いでございます。

今回のテーマ、継往開来(けいおうかいらい)とは先人の業を受け継ぎ、未来を切り開く。 過去のものを継続し、それを発展させながら将来を開拓していくという意味です。

本学会の設立にご尽力された斉藤 淏先生が福井県出身だったとお聞きし、その意志がしっかりと受け継がれ、第50回の節目を迎えることができましたこと、また初めて福井県で開催させていただくご縁を頂戴し感慨深く思っております。

また、今回ポスターに掲載させて頂いた唐門は、国の特別史跡である朝倉氏遺跡の象徴です。朝倉氏は応仁の乱を契機として、越前国を治める戦国大名となり、以後、5代100余年の治政を保ちました。本学会がさらに長く発展する事を願い使用させて頂きました。

春の福井県は大変過ごしやすい季節です。曹洞宗総本山永平寺、一乗谷朝倉氏遺跡(人口は1万人以上の城下町で、戦国時代の暮らしぶりがわかる膨大な物や資料が出土。武家屋敷や寺院、町屋、職人屋敷、道路に至るまで、当時の町並みまでもほぼ完全な状態で発掘されたことから、日本のポンペイと呼ばれています。)、東尋坊、世界三大恐竜博物館の一つである恐竜博物館などの観光名所、30以上の蔵元のある日本酒、日本海の豊かな自然に育まれた海の幸も絶品でご堪能いただければと存じます。

2024年3月に北陸新幹線も開通し、関東からのアクセスも良くなりましたのでたくさんの方に是非福井にお越しいただければと思う次第です。ご満足いただけるよう教室員一同、精一杯努力する所存でございます。皆様とお会いできることを楽しみにしております。

最後になりましたが、本学会の関係者の皆様のご多幸とご健勝を祈念して、ご挨拶とさせていただきます。