会長挨拶

田中 伸哉

会長 田中 伸哉

北海道大学 大学院医学研究院腫瘍病理学教室・病院病理診断科

第29回日本がん分子標的治療学会学術集会を2025年(令和7年)7月2日(水)~4日(金)の3日間、北海道大学学術交流会館(札幌市)にて開催させていただきます。歴史と伝統ある本学会の学術集会の会長を仰せつかったことは誠に名誉なことと感謝しています。今回の会場は緑溢れる北大構内で札幌駅から徒歩約7分と、札幌の市街中心の交通の便がよい場所です。

今回の学術集会ではテーマを「Be ambitious! 次世代技術と共に挑むがん分子標的治療研究」と致しました。北大の前身の札幌農学校初代教頭ウィリアム・スミス・クラーク博士の言葉を掲げております。がん分子標的治療薬の発展は目覚ましく、次々と新薬が開発されています。また同時にがんの病理組織を用いたコンパニオン診断の役割も大きくなっており、ゲノム診断、分子病理診断に関係する様々な解析技術は欠かせないものとなっている現在、あらためてがん分子標的治療研究に臨む立ち位置を様々な角度から議論できる場となるよう、志高く未来に向かっていくという心構えで学術集会の準備を進めて参りました。

基調講演には、我が国のがん医療のトップリーダー、国立がん研究センター総長の間野博行先生をお迎えします。特別講演は、がんゲノム研究の中でも病理組織を用いた空間解析の第一人者の東京大学の石川俊平先生にご依頼しました。シンポジウムは4つ、①がんの病理診断の現状について「分子標的治療薬を支持するがんゲノム病理診断の現状」、②創薬の現状について「分子標的治療最前線」、③従来の男女共同参画のシンポジウムを基盤とする「科学者ダイバーシティシンポジウム」、④産学連携の議論のメインの場として「産学連携シンポジウム:研究シーズ・マッチアップ札幌ラウンド」をそれぞれモデレーターの先生方に企画いただきました。教育講演は、北海道大学の小川美香子先生と東京大学の大堀誠先生にご依頼しました。従来好評のYear-in-Reviewは4つ、Technology Seminarを4つ企画しています。さらに今年は若手モデレーターが企画進行全般を取り仕切る「若手アンビシャスセッション」を本学会初の企画として実施します。好評のフラッシュトークも37題予定しており、フラッシュトーク賞は7月3日に開催する懇親会で表彰させていただきます。

今回、ワークショップは15セッションで69題、ポスター発表は77題、シンポジウムなど含めると全188題と多くの演題を戴きました。あらためまして御礼申し上げます。また、ランションセミナー、展示をはじめ多くの企業関係の皆様から協賛をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。

夏の北海道で、若手からシニアまで幅広い参加者の皆様に熱い議論を交わしていただければと思います。学術集会で皆様にお会いできますことを楽しみにしております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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