第40回 日本外傷学会総会・学術集会
Harmony in diversity
演題募集
Call for Papers
- 演題募集期間
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2025年11月12日(水)~2026年1月12日(月)
- ※締切直前はホームページへのアクセスが集中し、演題提出に時間がかかることが予想されます。時間的余裕をもってご登録ください。
- ※登録後の演題修正についても、上記期間内にお願いいたします。
登録締切後の修正は、プログラム編成・抄録制作スケジュールの都合上、受付いたしかねます。あらかじめご了承ください。
本学会は「diversity」を重要なテーマとして掲げています。より多様な視点を活かすため、従来のコメディカル単独セッションに限定せず、KST joint Nurseセッションを除き 職種で区切らない編成を基本といたします。
PT・OT・ST・CE・放射線技師・救命救急士の皆さまを含め、抄録・一般演題の内容が優れたものは、職種にかかわらず公平に上級演題へと組み込みます。多様性の中からより良いコンセンサスを育む場としたく存じます。各職種の皆さまの積極的なご参加を心よりお待ちしております。 - 応募資格
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医師の場合
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発表者(共同演者を含む)は会員に限ります
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学生・初期研修医・看護師・コメディカル・救急隊員の場合
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発表者(共同演者を含む)は会員であることを問わないが、共同演者に外傷学会の会員を必ず入れてください
※非会員の場合は、会員番号の記入欄に「0000」をご記入ください
非会員の医師の方は、演題登録前に入会手続きを行ってください。
入会に関してのお問い合わせは、下記へお願いいたします。一般社団法人 日本外傷学会事務局
株式会社春恒社 学会事業部内〒 169-0072
東京都新宿区大久保2丁目4番地12号 新宿ラムダックスビル9階
03-5291-6259
mailjast@shunkosha.com
http://www.jast-hp.org/nyukai/ -
- 公募セッション 発表形式
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- 40th JAST特別企画
- シンポジウム
- パネルディスカッション
- ワークショップ
- 若手医師・研修医セッション
- 一般演題(口演/ポスター)
※演題の採否・発表形式については会長にご一任ください。
- 上級演題
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※上級演題で不採択の場合、一般演題への応募有無を演題登録時にご選択ください。
- 40th JAST特別企画
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公募・一部指定徹底症例討論「機能予後まで意識したチャンピオンケース!これぞ外傷治療の醍醐味だ!」
(発表演題の中から最優秀演題を選出します)外傷治療の究極の達成目標は、“患者が怪我をしたことを忘れるくらい完璧に治すこと”とも言えるが、生命の危機に瀕した患者の機能予後まで見据えて治療を遂行することは容易ではない。
本セッションではその目標を目指して治療を行うことができたケースを募り、外傷治療の醍醐味を参加者と共有したい。 - シンポジウム(SY)
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公募・一部指定トラウマレジストリー検討委員会/外傷診療施設評価委員会共同企画〜真の外傷センターに望まれるものはとは?AIS codingの適正化へ〜
本邦の外傷診療レベル向上に向け、外傷センター構想は依然として重要な議論の対象である。そのような背景のもと、2024年より外傷診療施設機能評価制度が開始され、初年度には47施設がサイトビジットを受け、評価が実施された。
評価内容は①外傷診療体制、②JTDBに基づく診療の質、③地域貢献度、④自己評価の実施状況の4項目から構成され、点数化されている。評価の過程では、AISコーディングの齟齬や共通して不足している領域、整形外傷との連携体制などが明らかとなった。
本セッションでは、真の外傷センター集約化に欠かせない要素と今後望まれる姿について議論し、会場全体で共有することをめざす。公募外傷診療の”離”を探る
外傷診療は、JPTEC・JATEC・JETECといった標準化教育プログラムの普及により、防ぎ得る外傷死(preventable trauma death; PTD)の回避を目指して大きな進歩を遂げ、システム化と均一化が進んできた。しかし、次なるパラダイムシフトを切り拓くためには、どの領域においても「守・破・離」の“離”が重要な鍵となる。
限られた人員・資源・制度といった制約の中で、自施設だからこそ実現できた独自の取り組みが存在する。それらは時に既存の指針から一歩踏み出す挑戦であり、臨床現場の創意工夫から生まれた戦略でもある。本セッションでは、各施設が取り組んできた独自の治療戦略やシステム構築、その成果として得られた診療成績を存分に披露していただきたい。
本シンポジウムを通じて、現場発のエビデンスを積み重ねることで、次世代の外傷診療に向けた新たな方向性を会場とともに共有・議論することを目指す。公募外傷診療におけるダイバーシティと協働-男女共同参画・多職種・タスクシフト
外傷診療の現場は、性別や年齢にとらわれない人材活用、多職種連携による高度なチーム医療、タスクシフトや働き方改革を通じた持続可能な診療体制の構築など、多様な課題と可能性を抱えている。
本シンポジウムでは、男女共同参画やキャリア形成の推進、看護師・放射線技師・薬剤師・救急救命士など多職種による協働、さらにタスクシフトを踏まえた役割分担の工夫、働き方改革の取り組みについて幅広く議論する。現場の実践報告から制度的課題、教育的取り組みまで、外傷診療の持続的発展につながる発表を広く募集する。指定のみ外傷診療ガイドライン作成委員会企画 EAST日本版作成中!
※本セッションの公募はございません公募・一部指定外傷病院前診療の”less is more”〜施設発のエビデンスから再考する〜
病院前診療における医師の参画は大きな進展をもたらしてきたが、外傷診療に関しては依然として検討すべき課題が多い。外傷治療の完結は病院内で行われる以上、病院前での介入は「実施可能だから行う」のではなく、「真に予後改善につながるか」が問われるべきである。
例えば、循環モニタリングが十分でない状況下での挿管は、post-intubation hypotensionから心停止に至る危険が指摘されている。また、胸腔ドレーンを留置すべきか、感染リスクの観点から開窓にとどめるべきかは施設間で対応が分かれている。さらに、開胸大動脈遮断についても、救命に寄与する一方で「本当に開胸が必要であったのか」という妥当性の peer review が求められる。従来の実践を無批判に肯定するのではなく、これらの処置を施設発のエビデンスに基づき再検証することが不可欠である。
本セッションでは、“less is more”の観点から外傷病院前診療の質を議論し、今後のコンセンサス形成に向けた方向性を会場とともに探りたい。演題応募にあたっては、自施設でのレジストリ解析、診療成績の集積、具体的な症例検討などを通じて、病院前診療の実際とその評価を示す発表を歓迎する。 - パネルディスカッション(PD)
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公募・一部指定泌尿器外傷 Up to Date ― IVR、尿管ステント、外科的修復のバランス
泌尿器外傷は腎・膀胱・尿道に大別され、それぞれに固有の課題を有している。腎損傷では保存的治療が主流となり、AAST grade IVにおいてもまず保存が選択される傾向がある。
しかし臨床の現場では、出血と溢尿という二軸の制御が核心であり、IVR、尿管ステント、腎瘻の使い分けに加え、腎摘・部分切除・縫合といった外科的修復の適応判断が求められる。膀胱損傷は腹膜内外で治療方針が分かれるだけでなく、骨盤骨折との合併例が多く、骨盤出血との鑑別や同時手術戦略など複雑な対応を迫られる。尿道損傷では、初期対応としてのカテーテル留置や膀胱瘻造設、さらに早期一次吻合と遅延再建術の選択が、長期的な尿道機能やQOLを大きく左右する。
本パネルでは腎・膀胱・尿道損傷それぞれに焦点を当て、保存治療と外科的修復の最適バランス、低侵襲手技の位置づけ、再建戦略を多角的に議論し、泌尿器外傷診療の標準化と次世代への指針を提示する。公募高齢者外傷のフロンティア〜脆弱性と重症度に挑む集中治療〜
重症外傷は事故予防の進歩により減少している一方、本邦は超高齢社会を迎え、高齢者外傷が外傷診療の大きな課題となっている。
高齢者は重篤な心疾患や呼吸器疾患といった基礎疾患を抱えることが多く、外傷によってその脆弱性が一気に顕在化する。また、骨粗鬆症などに伴う特異的な整形外傷は、診断・治療・リハビリテーションすべてに影響を及ぼし、しばしば集中治療管理を要する。これらの症例は「高齢であること」自体が重症化リスクを規定し、予後改善を阻む要因となっている。
本パネルディスカッションでは、脆弱性と重症度が交錯する高齢者外傷に挑む集中治療の最前線について、診療戦略・チーム医療・システム整備を含め多角的に議論する。超高齢社会を生きる私たちが直面する“新しいフロンティア”を共有し、未来の外傷診療への展望を探る場としたい。公募・一部指定脊髄損傷患者の未来は変えられる!
2024年に発表された急性脊髄損傷の管理に関するガイドラインでは、受傷から24時間以内の除圧術が中程度のエビデンスで推奨された。わが国ではこのガイドラインとは異なる治療が行われている現実もある。脊髄損傷のASIA機能障害尺度による初期評価、医療圏を超えた迅速な転院搬送など、救命センターが鍵を握る課題がある。進歩してきた脊髄損傷治療にわが国の外傷初期診療はどのように向き合う必要があるのか、さまざまな提案を行なってほしい。公募・一部指定多発外傷における頭部外傷マネジメント ―治療優先順位と脳神経外科的介入の最適化―
多発外傷における頭部外傷の治療では、全身状態や併存損傷の影響を踏まえた優先順位の判断が極めて重要となる。とくに、脳神経外科的介入が必要な重症頭部外傷においては、胸腹部損傷や骨盤骨折、四肢損傷などの全身管理との調整が治療成績を左右する。実際の現場では損傷部位や重症度、循環動態、施設体制が症例ごとに異なり、画一的な治療アルゴリズムでは対応できないことが多い。
本セッションでは、実際の症例を提示しながら、外傷外科医、救急医、脳神経外科医、整形外科医がそれぞれの立場から、治療の順序と判断過程を多角的に検討する。多発外傷における頭部外傷管理の現状と課題を共有し、全身治療戦略の中で脳神経外科的介入を最適化するための実践的指針を議論する。公募・一部指定院内救命士×医師で描く外傷診療チームの未来〜現場力の最大化を目指して〜
外傷診療の現場では、迅速かつ適切な初期対応が求められ、チームとしての機動力が患者の転帰を左右する。その中で、院内救命士は医師や看護師と協働しながら、外傷初療や院内急変対応に加え、近年では病院前診療(ドクターカーやドクターヘリ活動など)への参画も進みつつある。一方で、院内救命士の業務内容や関与領域は施設ごとに大きく異なり、その活動を支える制度的裏付け、教育体制、責任分担の明確化はいまだ十分とは言えない。本パネルディスカッションでは、医師と院内救命士がそれぞれの立場から現場での実践と課題を共有し、外傷診療チームにおける協働のあり方を多角的に議論する。とりわけ、院内救命士の制度的基盤をいかに整備し、教育・評価体制やチーム内での役割をどのように構築していくかについて、現場から具体的な方向性を提示することを目指したい。
パネリストには現場で活躍する院内救命士、外傷初療での協働を進めている医師、教育/制度設計に関与している立場の方々(救命士養成学校、行政)にご応募いただきたい。
本セッションは、発表者が医師の場合、当該地域の院内救命士と、発表者が院内救命士の場合、勤務先あるいは養成に関わる医師と一演題に対してペアで登壇いただきます。
各地域から寄せられる院内救命士と医師の理想的な協働をdiscussionしていただきたい。公募・一部指定Life-threatening multiple traumaにおける救肢か切断の判断と時期
鏡視下手術やロボット手術は消化器外科、胸部外科、泌尿器科、婦人科など多領域で標準化しているが、外傷外科においては依然として開腹・開胸が主流である。
近年、腸管損傷に対する腹腔鏡下修復術は診断と治療を兼ねる低侵襲アプローチとして有用性が報告され、肋骨骨折に対する固定術では胸腔鏡併用が安全な展開と合併症予防に寄与することが示されている。
一方で、重篤な腸間膜損傷や持続出血に対しては鏡視下操作はきわめて困難であり、止血能に乏しい点が最大の限界である。実質臓器損傷に対する鏡視下修復や止血操作も試みられているが、その適応は慎重な判断を要する。
本パネルでは、外傷手術が「開腹・開胸神話」から脱却しうるかを問い、鏡視下手術の適応と限界を整理しつつ、将来的な導入の可能性と課題を多角的に議論する。公募・一部指定外傷外科の取り残されたフロンティア ― 鏡視下手術で切り拓く未来
かつて外傷領域における主要テーマであった脾損傷は、IVR(特に塞栓術)の普及により手術適応は著しく減少し、現在では大きな話題に上ることが少なくなっている。しかし、本当に語り尽くされた外傷なのだろうか。
IVRによる止血は確立された治療選択肢である一方、塞栓範囲と脾機能温存のバランス、遅発性動脈瘤や動静脈瘻の評価と対応、さらには外来フォローアップの方法や再出血リスク管理など、未だ議論が必要な課題は多い。また、小児例や多発外傷における最適な対応、手術選択が妥当となるケースの見極めなど、IVR万能論では語れない現実もある。
さらに、術式においても自家移植を含めた脾機能温存の検討が求められており、腹腔鏡下手術の適応についても検討すべき課題である。他方で、多発外傷においては手軽な脾摘を選択したほうがよいのか、という臨床現場での判断に直結するテーマも避けては通れない。
本セッションでは、「脾損傷=すでに解決済み」という認識にあえて異を唱え、IVR時代における脾損傷治療の現在地と残された課題を多角的に検討する。救急・外傷外科、IVR、消化器外科、小児外科の視点を交え、脾損傷を改めて議論の俎上に載せたい公募・一部指定脾損傷は語り尽くされたのか? 今だからこそ議論すべきこと
生命を脅かすような多発外傷に切断の危機に瀕した重度四肢外傷が合併した症例において, ダメージコントロールのために救肢を諦めて救命を優先しなければならない場合がある。
しかし救命の後, 四肢を切断された患者が負う精神的, 肉体的な苦痛は大きく, 患者によっては社会復帰はおろか通常の生活を送ることも困難となってしまう。
救肢か切断かの判断についての明確なコンセンサスはなく初期治療医の知識と経験に委ねられる.
今後の診療につながるような議論を救命外科医、四肢再建医を中心に行いたい。 - ワークショップ(WS)
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公募救えなかったまではいかないけれど…しくじり先生、私を見て学べ!
JAST2025で好評であった救命できなかった症例シリーズだが、外傷が好きで修練している若手にとって綺麗な劇的救命症例もあることながら、トラブルに陥った症例、そこからのリカバリーショットが何よりも勉強になるというのは外科領域でもIVR領域でも一致している。このセッションでは、通常学術集会では論じられることが少ない失敗と、そのリカバリーショットについて皆で共有し、新たな集合知をつくっていきたい。公募・一部指定ダブルボードのリアル〜どんな未来を描きたい?〜
救命救急センターでは生命を脅かす重症外傷症例が搬送されてくるが、救急専門医と各々の専門医の両方を取得希望する若手医師が増えている。
その役割は何なのか?どのように教育するのか?若き外傷医のロールモデルとなり得る救命救急センターでダブルボードを取得し活躍している演者に、各々の考えを述べてもらい、議論していただく。
- 一般演題(公募)
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- 病院前外傷診療
- 外傷初期診療
- 頭部外傷
- 顔面外傷
- 脊椎・脊髄外傷
- 頸部外傷
- 胸部外傷
- 腹部外傷
- 骨盤外傷
- 四肢外傷
- 多発外傷
- 小児外傷
- 妊婦外傷
- 高齢者外傷
- 輸液・輸血療法
- 画像診断
- 手術手技
- Damage Control surgery
- IVR・NOM
- 集中治療
- 病態生理・基礎研究
- 凝固障害
- 臓器不全
- 栄養管理
- 感染
- チーム医療・多職種連携
- 診療放射線技師関連
- リハビリテーション・理学療法
- 外傷看護・外傷外科看護
- 外傷診療体制・システム
- 外傷教育
- 重症度・緊急度評価
- 外傷疫学・統計
- 災害・多数傷病者対応
- 医療機器・ICT・AI
- その他
- 若手医師・研修医セッション
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対象者:医学生・初期臨床研修医(医師免許取得後2年以内の臨床研修医)
医学生や研修医を対象に、日頃の成果を発表いただけるセッションを設けました。 本学術集会での発表や、それに向けた準備が、外傷診療についてより興味を深めるための契機となれば幸いです。 本セッションに応募する学生・研修医は、日本外傷学会の非会員であっても発表頂けますが、共同演者のうち最低1名は正会員としてください。
- 演題登録方法
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登録時の注意事項等をご一読のうえ、最下部のボタンより「新規登録」、「確認・修正」を行ってください。
登録時の注意事項
- 登録された抄録はそのまま印刷されますので、登録者の責任において作成ください。
- 演題名の文字制限は全角換算で40文字以内、抄録本文の文字制限は520文字以内です。
- 全角文字は1文字、半角文字は1/2文字とカウントします。
- 特殊文字、依存文字の使用はできませんので、ご注意ください。
- 登録が正常に完了した場合は登録確認メールが登録先メールアドレスへ送付されます。必ず受信していることをご確認ください。
- 採択の可否および発表形式・発表時間等の決定は会長一任です。
- 抄録本文の構成:登録する演題が「研究」と「症例・経験・その他報告」のいずれにあたるかを自身で判断し、その項目に書かれた事項を守って、簡潔かつ論理的に構成してください。
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研究
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基礎研究、疫学研究(量的・質的研究)などが含まれます。
原則として【背景と目的】【方法】【結果】【結論】の項立てに沿って記載してください。
【背景と目的】には可能な限り仮説を記載してください。
【考察】は必要ではありません。【考察】を書く場合は、【結果】と【考察】は厳密に区別してください。 -
症例・経験・その他報告
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症例報告、活動報告などが含まれます。
まれな疾患、困難な病態に対する医療上の工夫、医療上・勤務上の経験や取り組みなどを踏まえて、他者の参考となる発表を歓迎します。新奇性・教育的価値がわかる内容にしてください。
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演題登録・確認・修正
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暗号通信
2025年11月12日(水)
正午より登録受付開始 -
平文通信
2025年11月12日(水)
正午より登録受付開始
- 演題登録に関するお問い合わせ
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第40回日本外傷学会総会・学術集会 運営事務局
株式会社コングレ
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