会長挨拶

第36回日本気管食道科学会認定 気管食道科専門医大会
大会長 佐伯 浩司
群馬大学大学院 総合外科学講座 消化管外科学分野 教授
この度、第36回 日本気管食道科学会認定 気管食道科専門医大会の会長を拝命いたしました、群馬大学大学院 総合外科学講座 消化管外科学分野の 佐伯 浩司 でございます。歴史と伝統のある本専門医大会を開催させていただき、大変な名誉なことと感じております。これもひとえに日本気管食道科学会 理事長 香取幸夫先生、前理事長 塩谷彰浩先生、名誉顧問 桑野博行先生をはじめとした会員の皆様、ご支援を賜りました皆様のおかげであり、ここに深甚なる感謝の意を表します。これまでに築かれた礎を受け継ぎ、本大会もまた新たな発展を期するものとなるよう努めてまいります。
専門医大会は、単なる技術交流の場にとどまらず、最前線の医療を担う多くの専門医が集い、気管食道科学の進歩と発展に貢献する重要な役割を果たしております。私自身も食道外科医として、これまでの専門医大会において多くの気管食道科学の教養と技術を学ぶとともに、さまざまな分野の皆様と交流を持つことができました。今回も、学際的な特徴を最大限に活かし、各分野の専門家が一堂に会することにより、相互に理解を深め合い、より良い診療と研究の発展に寄与する場となることを期待しております。
今回のテーマは、「協働で拓く気管食道科学のこれから」としました。ポスターは、群馬県草津温泉の伝統である湯もみをモチーフにし、多職種の医療スタッフが皆で力を合わせる姿を協働の象徴として描いています。湯もみは、草津温泉で古くから行われてきた伝統的な方法で、木の板を使って高温の源泉をかき混ぜ、適温まで冷ます作業です。私たちが直面する多くの課題を克服するためには、各専門分野の垣根を超えた協力と連携が不可欠です。気管食道科学のさらなる進化と発展のためには、個々の知見や技術を共有し、互いに学び合いながら、新たな道を切り拓く姿勢が求められています。皆様にとって、この第36回専門医大会がそのような学びと交流の場になれば、主催させていただいた私どもにとって望外の喜びでございます。
専門医大会は、1991年に第1回が開催されて以来36回目を迎えますが、群馬での開催は初めてであります。群馬は、豊かな自然と温泉に恵まれた土地です。この地で開催される本大会が、参加者の皆様にとって新たな知見を得る場であるとともに、リフレッシュの機会にもなることを願っております。
皆様にとりまして 有意義かつ充実した大会となりますよう、教室員一同、誠心誠意をもって運営に尽力してまいる所存でございます。何卒多くの皆様にご参加賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2025年2月