会長挨拶

第67回日本脈管学会学術総会
村上 卓道
神戸大学大学院医学系研究科
内科系講座放射線医学分野 教授

村上 卓道

このたび、第67回日本脈管学会学術総会を、2026年10月15日(木)・16日(金)の両日、神戸ポートピアホテルにおいて開催させていただく運びとなりました。伝統と歴史を有する本学術総会の会長を拝命いたしましたことは、この上ない光栄であり、身に余る重責に身の引き締まる思いです。

本総会のテーマは、「脈管が拓く、健康長寿の未来」といたしました。

我が国は世界に先駆けて超高齢社会に突入し、健康寿命の延伸は医療に課せられた最重要課題の一つとなっております。このような時代にあって、動脈疾患、静脈疾患、リンパ系疾患に対する診療の質の向上は、患者一人ひとりの生活の質の改善にとどまらず、社会全体の持続可能性を左右する重要な要素であります。脈管学はまさにその中核を担う学問領域であり、診断・治療・予防を包括した多角的かつ統合的なアプローチが強く求められております。

近年、低侵襲治療の飛躍的進歩、画像診断技術の高度化、さらには医療機器・デバイス開発の加速により、脈管診療は大きな変革期を迎えております。こうした潮流の中で、外科、内科、放射線科といった従来の専門領域に加え、多職種・多分野の連携の重要性は一層高まり、学際的議論の意義はますます深化していると言えるでしょう。

日本脈管学会は、臨床と基礎の垣根を越えた活発な議論が可能な、貴重かつ特色ある学術集会であります。その強みを最大限に活かすことにより、新たな診療戦略の創出と研究の進展につながることを確信しております。本総会が、領域横断的な知の融合を促進し、次世代の脈管医療の発展を切り拓く契機となる場となれば幸いです。

開催地である神戸は、古くより国際港湾都市として多様な文化を受け入れ、発展してきました。その開放的で先進的な気風は、本総会の理念とも深く響き合うものと考えております。本学術総会が、新たな知の交流と実りある出会いを生み、活発な議論が展開される場となることを心より願っております。

皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

第67回日本脈管学会学術総会
会長 村上 卓道

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