会長挨拶

第13回全国てんかんセンター協議会(JEPICA)総会 札幌大会2026

会長 三國 信啓

(札幌医科大学 医学部脳神経外科学講座 教授)

三國 信啓

第13回全国てんかんセンター協議会(JEPICA)総会 札幌大会2026を、令和8年3月28日(土)から29日(日)までの会期で、札幌市教育文化会館にて開催させていただくことになりました。私は、札幌医科大学脳神経外科の三國と申します。

北海道では初めての開催となります。副会長には、南一条脳内科 院長/中村記念病院てんかんセンター 名誉センター長の溝渕雅広先生、マロニエ通 クリニック 院長の越智さと子先生、そして当講座の江夏怜先生にご就任いただき、その他多くの北海道のてんかんに関わる患者会や多職種の皆様と共に、実りある学会となるよう準備を進めております。

近年、全国各地において、てんかん患者様とそのご家族が安心して医療を受けられるよう、専門医療機関の整備が進められております。診療科間の連携はもとより、保健所や教育機関といった多職種との連携を目指した『てんかん地域診療連携体制』の構築が進み、現在では35都道府県に『てんかん診療地域拠点機関』が厚生労働省のご指導の下に設置されています。

当院は2019年より北海道でのてんかん地域診療拠点機関に指定され、北海道大学、旭川医科大学、中村記念病院、マロニエ通クリニック、公益社団法人日本てんかん協会北海道支部、そして保健所・福祉センター・保健福祉課と共に協議会を作り活動してきました。

コロナ禍による活動制限が緩和され、いよいよ広大で積雪期の長い北海道に即した実務が始まろうとしております。今回の大会テーマは「てんかんの医療とケア」です。このテーマについて、立場の異なる皆様から忌憚のないご意見を賜り、北海道はもとより全国のてんかんセンターが益々発展できる機会となるようなプログラムを作成する所存です。皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

3月の札幌はまだ冬の寒さが残りますが、春に向かう清々しい季節を迎えます。ご参加の際は防寒対策をしっかりとしていただき、観光や食もお楽しみいただきながら、活発な学会活動で熱い議論を交わしていただければ幸いです。そして、てんかんに苦しむ患者様、ご家族の方々へのさらなる支援の輪を広げ、有意義なJEPICA2026札幌大会となりますよう、皆様のご協力を心よりお願い申し上げます。

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