第80回 日本食道学会学術集会 会長 |
河野 浩二 |
福島県立医科大学 消化管外科学講座主任教授 |
この度、第80回日本食道学会学術集会会長を拝命いたしました福島県立医科大学消化管外科学講座の河野浩二です。本学術集会は、2026年6月25日(木)・26日(金)の2日間にわたり、福島県郡山市のホテルハマツにて開催いたします。歴史と伝統を誇る本学会を、福島の地で初めて開催できますことを、大変光栄に存じます。充実した学術プログラムと、地方都市としての特色を生かしたHospitalityで、福島での学術集会を楽しんでいただけるよう準備したいと思います。
今回の学術集会のテーマは、「Resilience―しなやかなる回復―」といたしました。困難を伴うことの多い様々な食道疾患において、手術や薬剤の進歩などにより、患者さんがよりしなやかに、確かな回復を遂げてただきたいという願いを込めました。また、この「Resilience」は、私たち福島県民にとって、東日本大震災からの復興の過程で支えとしてきた特別な言葉でもあります。そうした地域としての思いも込め、本テーマを掲げました。
食道領域における疾患の診断・治療の進歩は目覚ましく、特に、食道がんにおけるロボット支援手術の開発、NAC治療の革新、さらにはICI治療の発展などは、ここ十数年の歴史において、大きな変革期を迎えております。そこで、第80回学術集会では、日本から発出されたJCOG1109やJCOG1409などの成果を深く掘り下げ、今後の展望を含めて徹底的に議論していただく企画を用意しております。さらに、化学放射線療法後の食道がんに対する積極的サーベイランスを検証したSANO trialに関しては、ヨーロッパからProf. Bas P.L. Wijnhoven、Prof. Magnus Nilssonの2名の演者をお招きし、国際的な視点から議論を深めてまいります。さらに、台湾TSTSとのCollaboration企画として、日台の外科医による食道がん術式に関するビデオシンポジウムも企画しており、充実したInternational sessionを予定しております。そして、集学的治療やチーム医療、隣接臓器領域との診療連携をテーマとした他学会との合同シンポジウムも多数企画する予定です。
福島県は、豊かな自然、地酒、温泉、フルーツ、そして歴史的史跡に恵まれた魅力ある地域です。学会参加の合間や週末を利用して、ぜひ当地の魅力にも触れていただければと存じます。会員の皆様におかれましては、ぜひ多数の演題をご登録いただき、そして現地福島にお越しいただき、活発な御議論をいただきたく、心よりお願い申し上げます。教室員一同、万全の準備をもって皆様のご参加をお待ちしております。
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