ご挨拶

中村 誠

第35回日本緑内障学会

会長 中村 誠

(神戸大学医学部眼科学教室 教授)

この度、2024年9月20日(金)~22日(日)、第35回日本緑内障学会を姫路市文化コンベンションセンター「アクリエ姫路」で開催させて頂くこととなりました。学会場のアクリエ姫路は2021年9月に開館した非常に新しく、ゆったりとした空間を提供できる会議場です。

学会テーマは「ここまで見える、ここから魅せる」です。緑内障は原因がわからないし、治らないという、とかく暗いイメージがあります。しかし、最近の研究、診断、治療の進歩は目覚ましく、「こんなことまでわかるようになったんだ」、「もうすぐここまで治せるようになるんだ」という光が射し始めてもいます。そのことを、様々な企画を通して参加者の皆様に是非体感して頂きたく、このようなテーマとしました。特にイメージング技術の著しい進展にフォーカスして、招待講演にはImperial College London, University College LondonのM Francesca Cordeiro教授にヒト生体新規画像技術DARCのご講演、特別講演には二光子顕微鏡の第一人者、名古屋大学分子細胞学の和氣弘明教授に中枢神経系の生体in vivo imagingのご講演をして頂く予定です。さらに、須田記念講演にはJGS理事長の東京大学 相原一教授にご担当いただくという贅沢なプログラムです。またプログラム委員の先生方から素晴らしいシンポジウム、教育セミナー、研修医・コメデイカルプログラムも立案して頂いて、私自身ワクワクしております。

開催場所についても触れておきます。姫路は50万人を超える人口を擁する兵庫県第二の都市です。JR姫路駅は新幹線が直結しており(のぞみが止まります)、アクセスはとても良好です。姫路駅周辺にはたくさんのホテルがあり、宿泊の心配もありません(しかもお安いです)。姫路と言えば国宝姫路城のイメージが強いでしょうが、その他にも966年開闢、西の延暦寺と称される「書写山円教寺」、姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」、障害者福祉の理念を掲げて建設された「太陽公園」、そして迫力のサファリパーク「姫路セントラルパーク」など多くの観光スポットがあります。円教寺は、映画「ラストサムライ」、「天地明察」、「3月のライオン」、大河ドラマ「軍師官兵衛」等の、好古園は、映画「るろうに剣心」、「大奥」等のロケ地です。また、姫路は酒どころでもあり8つの酒造がありますので、お酒好きの方は酒造巡りをされるのもよいかもしれません。

姫路ならではのアーモンドトースト (喫茶店のモーニングの定番)、姫路おでん、ひねぽんも召し上がって頂きつつ、神戸大学主催ですので、学会場では、数々の神戸Sweetsをご用意する「いいとこ取り」の学会を目指します。Discussionで疲れた頭の糖分補給をしてください。姫路は瀬戸内海にも面しており、夜は繁華街の「魚町塩町」で、有名なアナゴをはじめ豊富な海の幸を堪能いただけます。幸い学会最終日翌日も祝日ですので、ご家族をお連れして城下町ドックを片手に、姫路の街を隅々まで散策して頂ければと思います。

なお、現地開催を基本としますが、育児やお仕事でどうしても姫路までお越しいただけない方のためにオンデマンド配信も予定しています。一方、昨今のSDGsの理念に基づき、できる限りエコを意識して、紙の抄録集はなし、コングレスバックもなしとします。専用アプリをダウンロードし、お鞄をお忘れなくお越しください。

それでは、会場内でも会場外でも、参加者の皆様方が多いに楽しめる学会にすべく、準備を進めてまいりますので、是非、多数のご参加をお待ちしております。

2023年9月

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