第23回日本臨床腫瘍学会学術集会(JSMO2026 - 2026 the Japanese Society of Medical Oncology Annual Meeting)

会長挨拶

会長:田村 研治 写真
第23回日本臨床腫瘍学会学術集会 (JSMO2026)
会長田村 研治
(島根大学医学部附属病院腫瘍内科 先端がん治療センター 教授)

謹啓 時下、益々ご清祥のこととお喜び申しあげます。

平素より公益社団法人日本臨床腫瘍学会に多大なご支援を賜り、厚く御礼申しあげます。

さて、来る2026 年3 月26 日(木)~28 日(土)の3 日間、パシフィコ横浜ノース、展示ホールD において第23 回日本臨床腫瘍学会学術集会 (JSMO2026)を開催させていただくこととなりました。

日本臨床腫瘍学会は2006年より「がん薬物療法専門医」の認定を開始しました。2026年は認定開始から20年目にあたり、約2000人の専門医が誕生することになります。これを機会に、「腫瘍内科専門医」のあるべき姿を、がん研究・がん臨床における貢献、がん医療の均てん化やチーム医療における役割、がん患者からの視点、必要とされる数や地域・施設偏在の問題、国内外の専門医制度をふまえた課題などについてディスカッションし、今後の専門医育成における方向性を明らかにしたいと思います。そのため、学術集会のテーマを「Medical Oncologists for Cancer Patients」とし、現在、準備をすすめております。

また、本学術集会では、臨床腫瘍学・がん治療に関するアジアからの貢献「Asian Oncology」にも焦点をあてます。各がん種領域において、日本を含むアジアの国から発出した優れた基礎研究や、抗がん薬開発に関する新規エビデンスの歴史を振り返り、アジアにおける共同研究のあり方についても考えてみたいと思います。同時に、アジア国圏内における若手研究者(Young Oncologists)の教育、交流についても取り上げたいと思います。

抗悪性腫瘍薬開発、がんゲノム医療、周術期における個別化医療、ライフステージ別がん医療(小児、AYA世代、高齢者)、がん生殖医療、遺伝性腫瘍、市民・がん患者・家族とがん医療の接点などについても取り上げたいと思います。国内外から多くの一般演題の抄録をいただき、最新のエビデンスついて活発なディスカッションをし、さらなる国際化を進めたいと思います。

3月最後の週は、おそらく気候も良く、桜も満開のシーズンとなります。海外からも多数の先生方に参加していただき、港町横浜の風景やお食事なども楽しんでいただきたいと思います。横浜でお会いできることを楽しみにしております。何卒よろしくお願い申し上げます。