会長挨拶

日本放射線腫瘍学会第36回学術大会

大会長 茂松 直之

(慶應義塾大学医学部 放射線科学教室)

茂松 直之

この度、日本放射線腫瘍学会第36回学術大会を2023年11月30日~12月2日に横浜にて開催させて頂くことになりました。私は2010年よりJASTROの理事を12年、2016年より理事長を6年務めさせていただきました。そして2023年、大会長を務めることができるのは、大変な名誉と感じております。

今回のテーマは“威風凛然”といたしました。「威風」は威厳に満ち溢れている様子を、「凛然」は勇ましく、引き締まっている様子を示します。威風凛然は、威厳があり凛とした態度を表します。がん治療においては、手術を行う外科医・抗がん剤を行う内科医の中で、威風を持つベテラン、凛然としている若手放射線科医が存在すると、治療法に関してあらゆる相談が進められると考えています。威風凛然と振る舞えるようになるには、十分な知識を持ち、多くの経験を積むことが必要で、その裏側には自分を信じる確固たる信念が必要です。そのような人材を育てるよう目指したいものです。

ポスターに描かれているラダックは、インド最北部の標高3000mを越える山岳地帯にあり、周囲をヒマラヤ・カラコルム山脈に囲まれ、訪れることができるのは、短い夏の数カ月。夏は30°、冬は-20°という厳しい自然環境の中で生活を営んでいる人々は、威風凛然たるものだと思いました。

新型コロナウイルスの流行の行方で、オンライン・ハイブリッドも検討はしておりますが、やはり対面での議論・合間の学会員同士の情報交換・人脈拡大は重要な大会の役割だと思いますので、できる限りオンサイトでの開催を考えております。ただ、なにより大事なのは、参加者の皆様の安全になります。十分な配慮をして開催形式を熟慮しながら準備して参ります。なるべく早く状況を見極めて開催形式を決定し皆様へお知らせいたします。

オンサイト開催の場合、会場はパシフィコ横浜ノースです。みなとみらいでの開催はこれまで行われてきましたが、ノースでの開催は初めてとなります。駅からは少々距離がありますが、非常に広い会場になりますので、機器展示を含めて余裕をもってご参加いただけるかと思います。

久しぶりの東京圏での開催になります。参加者の皆さまに楽しんでいただけるような様々な企画の準備も進めております。多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

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