第77回日本矯正歯科学会学術大会

RTD申込/各テーブルのご案内

企画趣旨

ラウンド・テーブル・ディスカッション(以下RTD)は1998年以来、毎回にわたって、研究・教育・臨床に携わる大学関係者や開業医、医療関係者などが「矯正臨床」に関わる様々なテーマについて、講演や展示発表とは違った相互コミュニケーションがなされてきたプログラムです。モデレーターの取り上げたテーマについて参加者が自由に楽しく語り合える意見交換の場であり、会員相互の出会いの場でもあります。毎年、興味ある内容のテーマで構成されており、参加した会員同士が十分に活発な討議をして、一つでも多くの稔りを持ち帰れることを期待して開催されています。

歯科医療の技術革新、医療制度の改変、患者さんのニーズの多様化など歯科界を取巻く環境が年々厳しさを増す中で、我々は公益社団法人日本矯正歯科学会という立場で「矯正臨床」を国民の視点に合わせていかに提供すべきかを常に考慮する必要があると考えます。

日本矯正歯科学会RTD委員会

RTD開催概要

日 時

2018年10月31日(水)11:50~13:20(予定)

場 所

講演会場Ⅲ(パシフィコ横浜 会議センター 3F 304)

参加費

3,000円(昼食代を含む)

申込方法

オンラインにて受付をいたします。
下記よりお申込みください。※大会への参加登録なく、RTDのみの参加登録はできません。

申込締切

2018年8月17日(木)

※満席になり次第終了致します。

各テーブルのご案内

No. タイトル 氏 名
1 歯科衛生士による矯正歯科医院の予防歯科 三浦 力(矯正歯科シーシーデンタルオフィス)
2 高度な慢性歯周炎の咬合異常に対する包括治療 大出 博司(おおいで矯正歯科)
3 最近の矯正歯科における金属アレルギーについて 北浦 英樹(東北大学大学院歯学研究科顎口腔矯正学分野)
4 矯正歯科医療における3Dデジタル器機の有用性 満席 山田 尋士(ヤマダ矯正歯科)、
常盤 肇(常盤矯正歯科医院)
5 審美と把持力に優れた可撤式保定装置について 鈴木 善雄(凌雲堂矯正歯科医院)
6 両側性唇顎口蓋裂の矯正治療の今。 森下 格(社会医療法人 雪の聖母会聖マリア病院矯正歯科)
7 転医など矯正歯科治療費の清算について 佐藤 國彦(公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会社会医療委員会)
8 歯科健康診断で矯正歯科医に求められていること 満席 土屋 俊夫(ふなお矯正歯科医院)、
鈴木 博(日本学校歯科医会)
9 矯正治療を経験した8020達成者を探して 茂木 悦子(東京歯科大学歯科矯正学講座)
10 外科的矯正治療の治療計画について話しましょう 山口 芳功(草津総合病院 歯科口腔外科)
11 コミュニケーション力の高い技工指示書の提案 岡下 慎太郎(岡下矯正歯科)、
田井 詳子(株式会社ティーズプレート)
1. 歯科衛生士による矯正歯科医院の予防歯科

三浦 力(矯正歯科シーシーデンタルオフィス)

1985年3月 岩手医科大学歯学部卒業
2002年5月 矯正歯科シーシーデンタルオフィス開設(東京都新宿区)
2013年3月 日本口腔衛生学会認定医(認定予防歯科医)
著書や研究発表の実績:
研究発表「当院における矯正治療患者のプラークコントロールシステム」日本矯正歯科学会大会2005年
講演「実践・予防歯科 患者管理と口腔管理」浜松歯科医師会2007年
研究発表「矯正歯科医院における予防歯科の実態調査」日本口腔矯衛生学会総会 2016年
抄録:
矯正歯科医院において矯正患者の口腔の健康を維持するためには、歯科衛生士による口腔衛生指導とProfessional Mechanical Tooth Cleaning(PMTC)がとても重要です。そこで今回は、矯正患者のブレース装着中の口腔清掃技術習得方法、PMTCなど、当院の予防歯科システムを供覧して、実技面における意見交換や知識の共有により、矯正歯科治療におけるスキルアップができればと考えています。
2. 高度な慢性歯周炎の咬合異常に対する包括治療

大出 博司(おおいで矯正歯科)

1987年3月 北海道大学歯学部卒業、町屋矯正歯科診療所(札幌市)勤務
1999年6月 町屋矯正歯科診療所継承
2008年3月 北海道大学院卒業(歯学博士)、おおいで矯正歯科に名称変更
著書や研究発表の実績:
大出博司, 町屋仁躬 : 歯周疾患を伴う成人前歯部空隙症例について, 第52回日本矯正歯科学会大会抄録集 1993; 87.
大出博司, 池田雅彦 : 弱い圧下力が歯周病罹患歯の支持歯槽骨に及ぼす影響, 第41回日本歯周病学会春季学術大会抄録集 1998; 194.
大出博司:歯周病罹患歯の病的移動がもたらす咬合異常の分類, 第76回日本矯正歯科学会大会抄録集 2017; 246
抄録:
歯周病患者の包括歯科治療において、矯正治療の役割は大きいと考えられる。矯正治療が1下顎位、2補綴のデザイン、3歯周病の治癒にも関与するからである。
本RTDは矯正治療が主な内容であるが、矯正治療前の歯周治療や矯正治療後の補綴治療について触れることで、包括歯科治療の進め方や治療結果、予後についても解説を加えたいと思う。
また、矯正治療の対象となる歯周病患者の咬合異常の特徴についても報告させて頂きたい。
3. 最近の矯正歯科における金属アレルギーについて

北浦 英樹(東北大学大学院歯学研究科顎口腔矯正学分野)

1991年4月~1995年3月 長崎大学大学院歯学研究科博士課程
2009年5月~2013年1月 東北大学病院歯科診療部門矯正歯科 講師
2013年2月~ 現在 東北大学大学院歯学研究科顎口腔矯正学分野 准教授
著書や研究発表の実績:
"矯正歯科患者に対する金属アレルギーに関する意識調査 西日矯歯誌 1999年
Treatment of a patient with metal hypersensitivity after orthodontic surgery. Angle Orthodontist. Angle Orthod.2007
歯科矯正用Ni-Tiワイヤーに対する表面コーティングによる耐食性の解析 東北矯歯会誌 2017年"
抄録:
矯正歯科治療においては,ブラケット・結紮線・アーチワイヤー等の金属製の矯正材料を多く使用するため,金属アレルギーを有する患者の治療には十分な注意が必要である.近年、矯正歯科治療において材料の多様化に伴い、Ni freeの材料等が開発され金属アレルギー患者への対応も多様化していると考えられる。今回のラウンド・テーブル・ディスカッションを通じて、金属アレルギーの現状とその対策および治療について討論したいと考えている。
4. 矯正歯科医療における3Dデジタル器機の有用性

山田 尋士(ヤマダ矯正歯科)、常盤 肇(常盤矯正歯科医院)

山田 尋士
1991年3月 大阪歯科大学卒業
1996年4月 大阪歯科大学 歯科矯正学教室 入局
1996年6月 ヤマダ矯正歯科開設
常盤 肇
1990年 鶴見大学歯学部卒業後、同歯科矯正学講座入局、3次元顎運動測定装置の開発研究に携わる。
2013年 鶴見大学歯科矯正学講座 退職
2014年 医療法人社団真歯会 常盤矯正歯科医院 院長
著書や研究発表の実績:
口腔内スキャナーの矯正歯科における有用性について ;第59回近畿東海矯正歯科学会(2017.7.2)、汎用性 3D プリンターの精度について;第59回近畿東海矯正歯科学会(2017.7.2)、The Hybridontics System’The development of a new orthodontic treatment procedure.AAO(2017.4.21-25)
抄録:
近年、オーラルスキャナーの進歩・開発も凄まじく、欧米諸国においては歯科医療におけるデジタル化は,急速に診療に導入されている。日本の矯正歯科界においても3Dデジタルデータの時代に突入しつつあり、徐々ではあるが3D環境に興味を持つ矯正医も増えてきた。そこで、様々なオーラルスキャナーの利点や欠点、現在発売されている各種3Dプリンターが矯正治療に有用性があるか等についてディスカッションしたいと考えている。
5. 審美と把持力に優れた可撤式保定装置について

鈴木 善雄(凌雲堂矯正歯科医院)

1973年3月 大阪歯科大学卒業
1973年4月 岐阜歯科大学 歯科矯正学講座助手
1980年5月 凌雲堂矯正歯科医院 開設
著書や研究発表の実績:
研究発表:「大臼歯の移動装置SMC(Simple Molar Controller)の紹介」第63回日本矯正歯科学会RTD 2004年
研究発表:「加圧成形機を用いたインダイレクトボンディング法」第71回日本矯正歯科学会 2012年
研究発表:「早期治療と小児の睡眠呼吸障害-早期治療前後のRDIの変化-」第75回日本矯正歯科学会 2016年
抄録:
保定装置には、様々な可撤式装置、固定式装置がありますが、どの装置も一長一短があります。保定装置の選択は、術者の保定に対する考え方が反映されると考えます。今皆様が使用している保定装置や、今回紹介する可撤式保定装置について討論し、併せて保定についても議論したいと思います。
6. 両側性唇顎口蓋裂の矯正治療の今。

森下 格(社会医療法人 雪の聖母会聖マリア病院矯正歯科)

1994年 2月~2014年12月 九州大学病院矯正歯科医員
2015年3月 医療法人雪ノ聖母会聖マリア病院矯正歯科診療医長
現在 社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院矯正歯科診療部長
著書や研究発表の実績:
森下格:「障がい者の矯正歯科治療」(2009、東京臨床出版)
抄録:
両側性唇顎口蓋裂にフォーカスして口蓋裂治療に携わるチームアプローチとして矯正歯科医の立場および矯正治療についての情報共有を目的とする。特に、左右ある骨移植のタイミング、中間顎の整位の方法、目標とする歯列形態、側切歯欠損は閉鎖か修復かについて皆さんと一緒に、特に片側性唇顎口蓋裂と異なる様々な治療法について討論したいと考えている。
7. 転医など矯正歯科治療費の清算について

佐藤 國彦(公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会社会医療委員会)

1989年4月 日本大学松戸歯学部矯正学教室非常勤講師、アーク矯正歯科開設
2006年12月 日本矯正歯科学会専門医に認定・登録
2017年 6月~現在 公益社団法人日本臨床矯正歯科医会社会医療委員会担当理事
著書や研究発表の実績:
「スケルタル・アンカレッジ・システムを用いた下顎後退と開咬を伴う骨格性Ⅱ級ハイアングル症例」
日本臨床矯正歯科医会雑誌 第22巻 第2号 3~8項 平成23年3月16日発行
抄録:
矯正歯科治療を行う歯科医が転医時に患者の治療がスムーズに後医へ引き継がれるように適切な清算をすることは安心な矯正歯科治療を提供するために不可欠であろう。日本臨床矯正歯科医会では14年間「矯正歯科何でも相談」という一般人からの相談に解決に向け助言する事業を行ってきたが近年は矯正歯科治療費清算に係る苦情が大変多くなっている。いろいろな立場や場面での矯正歯科治療費清算の現実を知るために意見交換を行いたい。
8. 歯科健康診断で矯正歯科医に求められていること

土屋 俊夫(ふなお矯正歯科医院)、鈴木 博(日本学校歯科医会)

土屋 俊夫
2007年4月~2014年3月 日本学校歯科医会学術委員会委員
鈴木 博
2005年 4月~現在 東京都学校歯科医会(都学歯)理事
2017年 6月~現在 日本学校歯科医会(日学歯)理事
著書や研究発表の実績:
土屋 俊夫
共著:「学校歯科健康診断における歯列・咬合ならびに顎関節の診査基準の見直し」日学歯編 2015年
鈴木 博
共著:「学校歯科保健活動の場での“気づき”から生まれる「個」への対応」都学歯編 2012年
共著:「学校歯科健康診断における歯列・咬合ならびに顎関節の診査基準の見直し」日学歯編 2015年
抄録:
学校で行う歯科健康診断に顎関節や歯列・咬合の診査が加えられて20余年が過ぎた。不正咬合の診査については重要性の増している昨今だが、診断には専門的な知識を必要とする場合が多く、児童・生徒が「検診結果のお知らせ」を携えて矯正歯科医の診療室に来院するのは経験するところである。学校現場から矯正専門医に対して何が求められているのか、公益社団日本矯正歯科学会の会員としてどのように対応していくべきかを考えたい。
9. 矯正治療を経験した8020達成者を探して

茂木 悦子(東京歯科大学歯科矯正学講座)

1980年 東京歯科大学大学院修了(歯学博士)
1981年4月~2016年3月 東京歯科大学助手、講師、准教授、病院教授
2016年4月~ 現在 東京歯科大学客員教授、白山きりん子ども矯正歯科
著書や研究発表の実績:
"「8020達成者の歯列・咬合の観察-東京都文京区歯科医師会提供の資料より-」日歯会誌52:679-626,1999.
「8020運動へ矯正からも発信するために」東矯歯誌、25(1):41-49,2015.
「8020達成者の咬合調査から矯正治療後の長期安定のために生かせること」第75回日矯学会2016年"
抄録:
いわゆる8020達成者は良好な咬合状態を呈している、と発表していますが、8020達成者の中に矯正治療を経験したひとはいるか、という質問をよく受けます。そこで、矯正治療を経験した8020達成者を探す調査を始めました。現在までの調査結果をお伝えするとともに8020運動にもっと矯正が食い込んでいくためにはどうしたらいいか等について皆様と話し合いたいと存じます。
10. 外科的矯正治療の治療計画について話しましょう

山口 芳功(草津総合病院 歯科口腔外科)

1979年3月 大阪歯科大学卒業
1988年1月~ U.T. Southwestern Medical Center (文部省在外研究員)
1991年1月~ 滋賀医科大学付属病院 歯科口腔外科 助教授
2006年4月 草津総合病院 歯科口腔外科 部長
著書や研究発表の実績:
Modern Practice In Orthognathic And Reconstructive Surgery(Saunders1992),顎変形症治療アトラス(医歯薬出版、2001),口腔外科ハンドマニュアル‘06『顎変形症の治療を安全確実におこなうためには』(クインテッセンス),「あなたならどうしますか?」第17回日本顎変形症学会総会ワークショップ 2007
抄録:
外科的矯正治療は、生理、機能、形態的な面から 咬合の不調和を改善することが可能な優れた咬合治療と考える。この治療の成功のカギは、詳細な病態分析を基にした診断とその後の治療計画にあると考える。
今日、本邦においては、様々な顎変形症に対しての治療、手術方法が普及してきているが、治療計画についての報告は比較的少ない。今回は、この治療計画について、当科の「好ましい顔貌を得るための治療計画」をたたき台に、各々の意見を持ち寄り、外科的矯正治療の治療計画についての理解を深める場としたい。
11. コミュニケーション力の高い技工指示書の提案

岡下 慎太郎(岡下矯正歯科)、田井 詳子(株式会社ティーズプレート)

抄録:
矯正臨床において技工指示書上での矯正歯科医師と技工士間のコミュニケーション不足による診療のトラブルは様々なケースがあります。 歯科医師は何をどのように技工指示書に記入すればよいのか、また技工士は、指示内容の情報をどのように理解しなければならないのかについて当院と提携技工所とのやり取りにおける技工指示書の書き方や技工指示書の形式を紹介しながら、皆さんとの意見共有の場とできれば幸いです。