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第109回日本病理学会総会
 
 
第109回日本病理学会総会
会長   小田 義直
    (九州大学大学院 医学研究院 形態機能病理学 教授)
 
 このたび第109回日本病理学会総会を2020年4月16日(木)~18日(土)の3日間、福岡市の福岡国際会議場、福岡サンパレスにおいて開催させていただくことになりました。福岡の地で九州大学がお世話させていただくのは2003年の恒吉正澄 九州大学教授以来17年ぶりということになります。

 学術集会を行うにあたり、日本病理学会が掲げてきた「病理学に関する学理及びその応用についての研究の振興とその普及を図る」という伝統を大前提にした上で、ゲノム医療やAIの医療への応用が現実のものとなりつつある時代の流れに病理学会会員が対応できるような内容のプログラムを編成しております。今回のテーマである「次世代病理学―叡智の統合と世界への発信」のもとに会員、特に若手による時代の最先端の研究内容を取りあげ、さらに病理学会の一層の国際化を目指すこととさせていただきました。

 具体的には(1)会員の学術研究活動発表・意見交換を行うことによる若手研究者・病理医の育成、(2) 今後の日本の病理学の指導者的な立場になることが期待される中堅クラスによる蓄積された完成度の高い研究成果の発表、 (3) 新たな診断技術やコンパニオン病理診断を織り込んだ病理診断・専門医に関連する講習会による病理診断医育成、(4)基礎病理学的研究と診断病理学的知見を融合させた研究の推進によるリサーチマインドを有する次世代病理医の育成、(5) アジア・オセアニア地域での病理学の中核を担うため国際化のさらなる推進、(6)将来の日本病理学会を担うであろう 病理学に興味をもつ学部学生の参加の推奨、これらが円滑に行えるように運営を進めてゆく予定です。宿題報告、シンポジウム、ワークショップにおいては、内容の重複を避け診断病理学的内容と基礎的病理研究の内容のバランスのとれた企画を行い、会場ごとに参加者の人数に偏りが生じないようなプログラム編成を工夫しております。

 今回の宿題報告は、加藤光保教授(筑波大学)、西川祐司教授(旭川医科大学)、斎藤一郎教授(鶴見大学)が担当され、それぞれ今まで展開されてきた研究の集大成を報告されます。 さらに九州大学による久山町研究に基づいた「病理解剖とコホート研究」、プレシジョン・メディシン実践のための「ゲノム医療」、および「AIと病理」に関する特別シンポジウムが各1、ドイツPathology Research and Practice誌 Chief EditorであるDr. RoessnerとUSCAP理事長であるDr. Fletcherの招待講演2題、アジア軟部腫瘍シンポジウム、日中交流ワークショップ、日本病理学会―ヨーロッパ病理学会合同シンポジウムが企画されており、基礎研究及び国際化に関して充実を図っております。

 2020年4月は数カ月後に東京オリンピックを控えていますが福岡は落ちついており気候も良く大変過ごしやすいのではないかと思います。食に関してもいろいろな美味しいものに巡り会えます。できるだけ多くの皆様に学会に参加していただいて、3日間の様々な学会企画と福岡そのものを楽しんでいただくことを祈念しております。
 
 
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