第129回日本眼科学会総会

ご挨拶

福地 健郎
第129回日本眼科学会総会
総会長 福地 健郎
新潟大学大学院医歯学総合研究科眼科学分野

第129回日本眼科学会総会を、2025年4月17日~20日に東京国際フォーラムにおいて、新潟大学眼科の担当で開催させていただくことになりました。約130年の日本眼科学会総会の歴史の中で、新潟大学が本総会を担当させていただくのは3回目になります。1回目は今からちょうど100年前1924年(大正13年)の第28回、2回目は1958年(昭和33年)の第62回で、今回は67年ぶりということになります。この間に第39回臨床眼科学会を担当していますが、それからもすでに40年が経過しようとしています。このような貴重で、名誉な機会をいただきましたことを、大変に光栄に思いますとともに、皆様に心より感謝申し上げます。

学会テーマは「科学は美しい」です。これはキュリー夫人の残された以下の言葉から引用しています。“I am among those who think that science has great beauty. A scientist in his laboratory is not only a technician: he is also a child placed before natural phenomena which impress him like a fairy tale.”(私は、科学はとても美しいと思う者のひとりです。研究室にいる科学者というのは、ひとりの技術者であるだけでなく、目の前で起きている自然現象におとぎ話のように目を輝かせて感動している子どもでもあります。)
私は眼科の臨床と研究を通して、そのすばらしさ、美しさに魅了されてきた者のひとりです。その研究への興味、美しさに感動する心を大切にしたい、持ち続けようという想いをこのテーマに込めました。皆様にとっても、この日眼総会が眼科の臨床と研究の美しさとすばらしさを再認識する場、新しい気づきの場となってくれることを願っています。

世の中はコロナパンデミックを経験したことにより、様々な仕組みについて新しい方法が提案され、構築され、コロナが本格的に明けた今はさらに試行錯誤しながら、次の時代に向けての歩みを始めていると言ってよいのではないかと思います。眼科学会も同様で、諸事について、皆様のご意見とご提案をいただきながら、さらに次の時代に繫がるような日眼総会にしたいと思います。開催方式としては、現在の標準に鑑みて現地開催とオンラインの併用で行います。このような大きな学会ではいくつものプログラムが同時進行で走ります。オンデマンドで聴くことのできなかったプログラムを視聴できるのは大変にありがたいシステムです。また、なかなか会場には足をお運びになれない先生方でも、自宅に居ながらにしてアップデートの知識に触れることができるのは大きなメリットです。とはいえ、コロナパンデミックを経験したことで、現地で直接に会うこと、話すことの大切さ、ありがたさ、楽しさを再確認した先生方も多いと思います。ぜひ、現地にご参加になり、リアルの第129回日本眼科学会総会を体験していただきたいと思います。

本総会の総会長は、私、新潟大学眼科・福地健郎が務めさせていただきます。副会長は新潟県眼科医会会長・吉澤豊久先生が、プログラム委員長は北海道大学眼科・石田晋先生が務めてくださいます。特別講演、招待講演、シンポジウムなどの特別プログラムはほぼ決定済です。いずれも眼科各領域の最先端のすばらしいテーマと演者で構成され、企画に携わってくださったプログラム委員会の先生方に感謝申し上げます。本総会を開催するにあたり、日本眼科学会理事、監事、評議員、会員ならびに日本眼科医会の会員の皆様に心から感謝申し上げます。加えて、日本眼科学会事務局の方々、新潟県眼科医会の先生方、新潟大学医学部眼科同窓会の先生方、関連企業の皆様の日頃のご支援に深く感謝申し上げますとともに、改めて本総会へのご協力をお願い申し上げます。

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