演題募集期間
2025年4月1日(火)〜5月22日(木)
発表形式
以下セッションにおいて、募集いたします。
臓器横断的シンポジウム
日本における心停止ドナーを広めるためには【指定・公募】
- セッション趣旨
- 欧米においては、マシーンパーフュージョンの進化に伴い、心停止ドナーからの臓器提供数が増えてきているのが現状である。しかし、ドナーが極めて不足している日本においては、倫理的な面、そしてマシーンパーフュージョンの導入が困難である等の問題点があり、心停止ドナーからの臓器提供が進んでいないのが現状である。本セッションにおいては、海外での現状を把握するとともに、日本における問題点を明らかにするとともに、学会、倫理、そして行政において、どういった対策を立てるべきであるのか議論したい。
ドナーコーディネーターのストレスコーピング【指定・公募】
- セッション趣旨
- ドナーコーディネーターの離職、低い定着率は大きな問題であり、今後の我が国の移植医療の発展には改善が必要である。改善策を探る為、現状を確認し、現職のドナーコーディネーターの豊富な経験から学び、課題の整理と解決の方向性を検討して頂きたい。
HLA molecular mismatch解析の実臨床への応用【指定・公募】
- セッション趣旨
- 長期的な移植成績の向上を 達成する ためには、de novo DSAによる抗体関連型拒絶反応の発症を抑制することが重要である。近年、de novo DSAの産生予測に関する研究、特にHLA molecular mismatchに着目した解析が各施設で進められており、レトロスペクティブな解析を基に、HLA molecular mismatchがde novo DSA産生のリスク評価に有用であることが報告されている。本シンポジウムでは、HLA molecular mismatchの解析結果を基に、実臨床での応用状況について各施設の現状を紹介していただき、今後の展望について議論を深めていきたい。
超高齢社会における臓器移植の課題と展望【公募】
- セッション趣旨
- 超高齢社会の進展に伴い、臓器移植医療は新たな課題に直面しています。臓器提供者およびレシピエントの高齢化、移植可能な臓器の不足、免疫老化、倫理的問題、さらには医療リソースの制約など、多角的な視点からの検討が求められています。本セッションでは、単に高齢患者の移植手術後の合併症リスクにとどまらず、生物学的、社会学的、倫理的な側面を含め、持続可能な移植医療の在り方について議論します。移植医療の質を維持しつつ、社会全体としてどのように適応し、発展させていくべきか、多様な視点から検討する場となることを期待します。
基礎研究最新の進歩と移植学への応用【指定・公募】
- セッション趣旨
- 移植学は分子生物学、免疫学、薬理学などの基礎医学、さらには工学などの研究分野を土台として成り立っている。これらの基礎研究分野では日々新しい知見が明らかとなり、新しいテクノロジーが生み出されている。最近15年間ほどを俯瞰してみても、iPS/ES細胞、オルガノイド、CRISPR-Cas9、シングルセル解析、免疫制御性細胞、分子標的療法、AIなどの領域で大きな進歩があった。本シンポジウムでは、これら基礎研究領域における最新の進歩を取り入れた新しい移植学に関する研究についてご発表いただき、移植学の今、そして今後どこに向かって行くのかについて議論したい。上記の研究領域はあくまで例であり、様々な分野からのご応募を期待しています。
ドナー管理の最前線:患者の意思をつなぐ集中治療【指定・公募】
- セッション趣旨
- 患者さんの【提供したい意思】をつなぐべく、臓器提供を見据えた患者管理の重要性が高まっている。現在ドナー管理マニュアルが改定されつつあり、最新の知見を共有する意義がある。本セッションでは、臓器提供を見据えた患者管理マニュアルの作成に携わったメンバーより、患者管理で重要な点をお示しいただき、最新の知見を共有いただきたい。
移植医療の交差点:造血細胞移植と臓器移植の進歩と連携【指定】
- セッション趣旨
- かつては移植学会において骨髄(造血細胞)移植も広く討議されていたが、現在では造血細胞移植と臓器移植がそれぞれ独自に発展し、異なる道を歩んでいる。しかし、移植医療に共通する課題として、免疫抑制療法下の患者管理や感染症対策があり、両分野の最新知見を共有することで新たな示唆が得られると考えられる。本シンポジウムでは、①骨髄バンクの発足から現在に至る造血細胞移植の発展、②造血細胞移植登録一元化プログラム「TRUMP」と臓器移植における「TRACER」の比較、③HLAミスマッチ造血細胞移植の現状と可能性、④移植領域における感染症対策の進歩について議論する。造血細胞移植と臓器移植の共通点と相違点を整理し、相互に学び合う場としたい。
いかにして摘出手術技術継承を行うべきか【指定・公募】
- セッション趣旨
- 臓器摘出手術技術継承のため、日本移植学会はホームページ上で脳死下臓器採取術マニュアルを公開したり、年に一度の動物を使ったハンズオンセミナーを開催しているが、参加できる人数も限られている。外科医の修練はOJT(on the job training)が基本となるが、次世代を育成するためには施設ごとの提供手術参加頻度は限定的であり、また1事例約20名様々な施設から移植医が1つの移植手術に集結するという特殊な環境で定められたスケジュール通り手術を進行させるのは極めて困難である。さらに昨今外科学分野では開胸・開腹手術から胸腔鏡・腹腔鏡、さらにはロボット手術への移行が進んでおり、開胸や開腹手技を経験していない若手世代の外科医も増加傾向にある。本セッションでは臓器ごとにこのような課題をいかにして解決し摘出手術の技術継承を行っているか、論じて頂きたい。
日本移植学会からのSNS発信を考える【指定・公募】
- セッション趣旨
- 日本移植学会では、ホームページを通じて一般の方に移植医療について発信しています。しかしながら、最近はSNSによる情報発信が当たり前となり、対象によっては、テレビよりも影響力を有することが明らかになっています。より広く、より早く情報が伝えられる反面、フェイクニュースやネット炎上など様々な問題点を抱えています。移植医療は国民の理解のもと進んでいくものであり、情報発信においては誤解が生じない様慎重に行う必要がありますが、同時に広く国民に理解してもらう必要もあります。シンポジウムでは実際にSNS発信に長けた演者や聴衆の方にご意見をいただき、日本移植学会からのSNS発信の糧にしたいと考えております。
What are the readiness, hurdles and strategies for clinical application of xenotransplantation in Asia?【指定】
- セッション趣旨
- Since the end of 2021, it seems that xeno-organtransplantation has suddenly become a reality. Therefore, this time, we have invited venture companies from three Asian countries (China, Korea, and Japan) to introduce the current status of gene-edit pig production, the results of preclinical studies, and actual clinical responses, including the responses of each government. In addition, we have invited a expert in this field from the United States to introduce their current preclinical & clinical situation and discuss the future direction of each country, taking into account the clinical problems that will arise.
「提供を選択してもしなくても家族にとっての最善を」目指す家族ケアの在り方を考える【指定・公募】
- セッション趣旨
- 臓器提供件数を増やすのではなく、ドナーとその家族の臓器提供の願いを叶えることに最善を尽くすこと。これが臓器提供に関わる医療者の本来あるべき姿勢です。終末期にある患者の家族は臓器提供について考え、提供する/しないという重い意思決定をします。その意思決定は決して容易ではなく、苦悩、迷い、不安、戸惑い…、正解のないことに苦しむ、正にスピリチュアルペインであり、家族のメンタルサポートは必要です。臓器提供した場合は移植コーディネーターから事後に定期的な連絡がありますが、提供を選択しなかった場合はどこからもサポートを受けることができません。大切な人との死別に際し、臓器提供について考える家族の心のケアを私たちはどうすれば良いのか。死亡退院後の遺族ケアのあり方も含めて、共に考えましょう。
認定RTC制度の将来展望〜日本移植学会に期待すること〜【指定・公募】
- セッション趣旨
- 移植チームの要とされるレシピエント移植コーディネーター(RTC)は、現在、多くの施設で活動しており、その存在は移植医療を行う上で欠かせないものです。日本移植学会レシピエント移植コーディネーター委員会では、レシピエント移植コーディネーター(RTC)数の増加のために、RTC希望者を増やしていく必要があると考え、魅力あるRTCとは何かを追求すべく活動を行っています。その第一歩として、認定レシピエント移植コーディネーター制度の改革に向けて検討を行うこととしました。認定資格のプレゼンスを保つためには、レシピエント移植コーディネーターの質をどうやったら高められるのか、必要な教育は何かなど、様々な議論をしてきました。今後、移植医療体制を持続可能なものになるために、現在のレシピエント移植コーディネーターがどのような活動をしているのか、またこの認定制度を含めたレシピエント移植コーディネーターへの今後の展望などを含め、ディスカッションしたいと考えます。
PTLDの現状と対策-予防と早期治療は可能か?【指定・公募】
- セッション趣旨
- 移植後の悪性疾患は大きな問題であるが、スクリーニングや早期診断の重要性が示唆されている。しかしながらPTLDは若年者にも発生し、その予後は不良である事が多い。普段は各臓器での学会報告が多い現状であるが、PTLDは臓器移植全体での問題である。本学会では心、肝、腎での臓器別の現状と対策を紹介し討論していただきたい。大きなリスクファクターであるEBVの陽性・陰性各症例での周術期対応や治療の現状、難渋例または良好に経過した症例を提示していただき、聴衆も含めた討論を行いたい。
医師の働き方改革が始まって移植医療がburn-outしないための方策について【公募】
- セッション趣旨
- 医師の働き方改革が始まり移植外科医も勤務時間の短縮が必須となっているが、外科医の人数は減少傾向である。タスクシフトなど各施設でのさまざまな工夫が行われているものの、近年、脳死臓器提供数も増加傾向で絶対的な仕事量が増加するなか、移植医療全体で増加する仕事量をこなすのには困難さが増している。各施設の工夫だけでは限界が見えてきているため、各臓器移植での取り組みなどを共有しながら、学会から移植医療制度の変革の提言となるような議論の場をつくりたい。
バーチャルクロスマッチ導入の意義と課題~レシピエント選定基準はこれでいいのか?~【指定】
- セッション趣旨
- 臓器提供増加に伴い、術前クロスマッチ数も増加している。働き方改革のなかで特定検査センターを辞退する施設も増加しており、負担軽減が急務である。レシピエント選定要件にクロスマッチが記載されているのは日本のみであり、またCDCクロスマッチは世界のほとんどで、もはや、ほとんど行われていない。時代に応じた対応が必要であり、臓器横断的に現状のクロスマッチ関連のレシピエント選定基準の改定などについて議論したい。
移植内科学を深める~若手研究からの揚力~【指定・公募】
- セッション趣旨
- 移植内科研究において、若手からの優秀な発表が世に出てきています。これらの知見は、さらなる若手移植内科医の増加につながり、移植医療を牽引する大きな気運となります。日本移植学会TP委員会としても応援をしていく分野です。
リハビリテーション診療がないと臓器移植は成り立たない!【指定・公募】
- セッション趣旨
- 近年、臓器移植の技術は大きく進歩し、多くの患者の生命に大きく貢献している。移植医療の成功は、単に臓器が生着することだけを意味するものではなく、その後の回復過程において患者の全身の健康を維持・向上させることが極めて重要である。そのためには、移植患者へのリハビリテーション治療の導入が不可欠である。しかし現状では、移植患者に対するリハビリテーション治療の重要性が十分に認識されているとは言えず、多くの施設で積極的に導入が進んでいるとは言えないのが実情である。本シンポジウムでは、リハビリテーション治療を移植医療の一部として組み込むことが、移植医療の本当の成功へとつながることを議論する場としたい。
日本に機械灌流は必要なのか - Why? What? How? -【指定・公募】
- セッション趣旨
- グラフトの機械灌流保存(Machine perfusion, MP)は、心停止後ドナーや高齢ドナー等のExtended criteria donorから提供された臓器の移植率向上や移植成績向上に繋がることが証明され、欧米を中心に広く使用されている。本邦においても、腎移植において臨床研究が実施され、今後の保険収載に向けての議論が行われている。一方、本邦にMPを導入するにあたっては、心停止後ドナーからの臓器移植の現状や医療経済システム等、様々な面で既にMPを導入している諸外国とは大きな違いがあることも認識した上での検討が重要である。本邦に機械灌流は必要なのか。どのような種類のMPが適しているのか。今後の導入に向けて考えられる具体的な方策を報告していただきたい。
分野別シンポジウム
心臓心臓移植ガイドライン2025を考える【指定・公募】
- セッション趣旨
- 2025年3月、日本循環器学会「心臓移植に関するガイドライン」が発表された。以前の提言に比べ大幅に更新され、最新のエビデンスを含んだ内容になっている一方、現時点ではエビデンスが十分ではなく、今後の新たな知見に基づき変更されていくであろう領域もある。本セッションでは、新ガイドラインのアップデートされた内容に対する議論や、今後検討を要する内容について議論を行う。
心臓心臓移植のNightmareケース【指定・公募】
- セッション趣旨
- ドナーの不足により本邦の心臓移植はドナーの選択という点で欧米とは大きく異なるものの、むしろ欧米よりも良好な成績を上げてきた。一方、各移植施設は、不足したドナーを補完するために高齢者、心疾患を有するなどマージナルドナーからの移植を実施し、その結果重篤な周術期合併症を経験したことがあるものと思われる。本シンポジウムでは、そのようなNightmareケースを共有し、本邦特有の移植事情の中での心臓移植の成績向上を模索していきたい。
肺肺移植の教育と伝承の現状と未来【指定・公募】
- セッション趣旨
- 働き方改革の中での肺移植の将来について、議論したい。「日本の高いレベルの肺移植医療をどのように将来に伝えていくのか」だけでなく、「肺癌など悪性腫瘍に対する治療が主流となる呼吸器外科における肺移植の立ち位置はどこにあるのか」、「若手呼吸器外科医の思いはどうなのか」など、いくつもの重要な問いを含んでいる。各施設の現状と今後の方針について、熱く語っていただければ幸いである。
肺肺保存再考【公募】
- セッション趣旨
- 臨床における肺保存は、冷却した肺保存液で肺血管を灌流した後に同じ保存液に浸漬冷却して搬送する方法が一般的である。保存温度は4℃とされてきたが、近年では8~10℃がより適切との報告もある。また、海外では、ex vivo lung perfusionをグラフト機能の評価のみならず保存時間の延長にも用いようとする試みもある。本セッションでは、肺保存に関わる最新の臨床的、基礎的な知見をご発表いただき、議論していただきたい。
肝臓Transplant oncologyが拓く癌治療【指定・公募】
- セッション趣旨
- 成人では肝門部領域胆管癌、肝内胆管癌や転移性肝癌など肝細胞癌以外の腫瘍に対しても症例を適切に選択することで肝移植により治癒しうることが報告されるようになり、肝移植の新たな展開として注目されていますが、未だ解決すべき課題が多く残されています。肝細胞癌、肝芽腫を含め適応基準、免疫抑制法、許容される術後成績、補助療法、腫瘍再発後の治療などについてご討議いただきたい。
肝臓肝移植の治療限界への挑戦【指定・公募】
- セッション趣旨
- 生体肝移植あるいは脳死肝移植において救命が不可能と考えられるtoo sick for transplantの病態をご教授いただきたい。また、高度門脈血栓症・再移植など技術的高難度症例への施設の取り組みをご教授いただきたい。さらに生体肝移植において右後区域や左3区域など非定型的グラフト肝の適応、生体ドナーのさまざまな解剖学的変異に対する工夫をご紹介いただきたい。
腎臓生体腎ドナーガイドライン改定にむけて【指定・公募】
- セッション趣旨
- 本邦では生体腎移植が9割近くを占め、生体腎ドナーの適格性判断は世界の状況と大きく異なる。2010年に策定された「生体腎移植のドナーガイドライン」から15年経過したが、ドナーの高齢化が進む一方であり、特にマージナル基準が適用されるドナー選定は困難となりつつある。また、生体ドナーの保護についてもイスタンブール宣言に批准した対応が求められており、ガイドライン改訂と併せ、喫緊の解決すべき問題である。本シンポジウムでは、生体ドナーの保護の観点から、新たなドナーガイドラインで検討すべき課題について議論を深めていただきたい。
腎臓尿路でトラブらない! 腎移植の尿路合併症回避のための工夫と合併症時の対応【指定・公募】
- セッション趣旨
- 腎移植に尿路の問題は深く関連する。腎移植手術に直接起因する術後合併症(尿漏、尿管狭窄、膀胱尿管逆流)のほか、術前からの尿路先天異常や高齢化・長期透析・動脈硬化による萎縮膀胱、神経因性膀胱や前立腺肥大症など多くの問題が関与する。これらの合併症が起きないための事前評価および手術術式の工夫、合併症が起きた時の対処法など、これらの幅広い問題について、議論していただきたい。
腎臓PEKTの現況とアンメットニーズ【指定・公募】
- セッション趣旨
- PEKTは生存率を高める最も好ましい腎代替療法と認識されているが、現状では種々の問題点を抱えていると思われる。透析患者総数減少時代に入り腎移植の必要性を再考しつつ、PEKTの現況の報告をいただき、PEKTのかかえる課題とその対策を検討したい。
膵・膵島膵島移植成績向上のための技術開発【指定・公募】
- セッション趣旨
- 膵島移植は保険収載されたがいまだに症例数が少なく、成績向上が望まれる。本シンポジウムでは、膵島分離の技術改変は移植時・移植後の処置の工夫など、膵島移植成績の向上を目指した取り組みを紹介する。
膵・膵島膵移植長期生着患者での諸問題【指定・公募】
- セッション趣旨
- 膵移植の10年生着率は約70%となっている。しかしながら1型糖尿病に起因する多くの合併症は解消されないことが多い。本学会では内科的視点と外科的視点からご発表いただき、膵移植後の長期生着患者での諸問題を討論し、その解決策を図りたい。
救急小児の脳死下臓器提供における課題被虐待児からの臓器提供について【指定・公募】
- セッション趣旨
- 法改正後、小児の脳死下臓器提供は100例を超え、増加の一途にある一方、被虐待児からの臓器提供を禁止する日本では、虐待の疑いが否定されないという理由で臓器提供の意思が妨げられた事例も少なくない。この点に於いてアメリカの実情について学び、また現在の臓器移植法の解釈について識者より提言を頂く。総合討論として、現在小児病院の救急・集中治療の最前線における対応の実際を交えて、国際社会に向けた日本の小児臓器提供の理想像を議論し、次の10年に向けた解決策を導きたい。
救急臓器提供における検視と司法解剖 いのちの終わりをいのちにつなぐために【指定・公募】
- セッション趣旨
- 臓器提供不成立の詳細を調査した結果、司法解剖や検視により臓器提供の意思が得られないケースが多く存在していることが明らかとなった。特に被虐待児からの臓器提供が禁止される小児例ではその傾向が顕著であった。海外では監察医制度により、臓器提供そのものが犯罪捜査や起訴に影響を与えないという理解から、死因に直結していないと考えられた臓器は提供されるのが通常である。監察医制度がない日本では、司法解剖や検視の成り立ちや制度から、臓器提供への道が閉ざされるケースについて検討される機会も稀である。未来の移植医療における死の判断について、法医学の碩学と共にその在り方について検討し、学ぶ機会となることを祈念します。
小腸小腸移植後の感染症管理の現状と課題【公募】
- セッション趣旨
- 小腸移植は他の臓器移植に比べて免疫抑制剤が強く、また臓器の内腔が外界と接していることから感染症の管理に難渋することが多い。特に、EBVの感染は、PTLDの原因にもなるためそのコントロールは重要な課題である。CMVなどの他のウイルス感染もグラフト不全につながる原因となり、長期カテーテル留置から真菌感染も課題である。腸管内細菌は容易にトランスロケーションを起こし致死的な敗血症を招く。このセッションでは各小腸移植施設の感染症管理の現状と課題を明らかにし、本邦における小腸移植後感染症管理の共通認識を求めるものである。そのため、総合討論では事前に提示した各施設の対応方法について討議していただく。
看護コーディネーターニューカマーカモン 2025【指定・公募】
- セッション趣旨
- 移植医療のさらなる発展のためには、新しい専門職やアプローチが求められてます。パート1では、将来のニューカマーとなりうる学生に、移植医療についてどう教育しているか、メディエーターや移植患者の立場から新しいアプローチなどの発表がありました。パート2では、さらなるニューカマーをお招きし、次世代の移植医療の発展についてディスカッションしたいと考えます。
Transplant Immunology Forum【指定・公募】
移植研究に悩んでいる若手、中堅 集まれ! 情報交換は最大の武器!
- セッション趣旨
- 移植免疫研究は、1950年代に発展し、1980〜90年代に飛躍的に向上した。しかし、2000年代以降は慢性拒絶の克服、免疫抑制の副作用、ドナー不足といった課題に直面し、長期生着率の改善は停滞している。現在、iTregsなどの細胞療法やAIを活用した免疫モニタリングに加え、人工臓器・異種移植・再生医療が移植の代替手段として期待されている。こうした課題を克服し、移植医療を前進させるには、移植医の研究への参加に加え、基礎免疫研究者との連携が不可欠である。本会では移植学会外より招待した若手・中堅基礎研究者と長時間にわたり討論を重ね、十分な質問・議論の機会を設ける。個別の質問や情報交換も歓迎し、夜の部も用意。発展途上の研究も積極的に募集する。若手・中堅の参加を呼びかけたい。
特集企画 全都道府県臓器提供普及啓発ポスターサミット!【指定・公募】
JST臓器提供普及啓発委員会、ROPOとのジョイント企画
全都道府県臓器提供普及啓発ポスターサミット!
- セッション趣旨
-
日本移植学会臓器提供普及啓発委員会と都道府県臓器移植推進組織協議会 (ROPO)とのジョイント企画として“全国都道府県臓器提供普及啓発ポスターサミット!”を開催いたします。
日本臓器移植ネットワークの都道府県支援事業などを活用し各都道府県において普及啓発や院内体制整備が行われていますが、実際に各都道府県でどのような取り組みが行われていて、どのような効果があったかこれまで情報交換を行う場がありませんでした。したがって、どのような取り組みをしたらよいか困っている、取り組んでいてもそれが適切かどうか分からないコーディネーターも多数いると考えられます。新たな気付きや仲間との交流を深めるきっかけとなることを期待しています。
口頭の発表では時間が掛かる、ポスター発表ならばいつでも閲覧できる!ということで、全47都道府県からの臓器提供への普及啓発に関する取り組みに関するポスターを大募集します。ポスター作成は必ずしも都道府県臓器移植コーディネーターに限らず、各地域の普及啓発委員を中心に地域の移植医、提供側の医師、院内Co、レシピエントコーディネーター、臓器提供、臓器移植に関わる方々の合作で構いません。事前に選ばれた優秀ポスターは同会場でプレゼンテーションを行っていただき、1位から3位まで表彰を予定しています。奮ってご応募お願いいたします。
一般演題 カテゴリー
1 | 基礎医学・再生医療 |
2 | 移植免疫(組織適合性、免疫寛容含む) |
3 | 免疫抑制薬 |
4 | 細胞性拒絶反応 |
5 | 抗体関連型拒絶反応 |
6 | 感染症 |
7 | GVHD |
8 | 合併症 |
9 | 血液型不適合移植 |
10 | 異種移植 |
11 | 臓器保存 |
12 | 心移植 |
13 | 肺・心肺移植 |
14 | 肝移植 |
15 | 膵・膵島移植 |
16 | 腎移植 |
17 | 小腸移植 |
18 | 造血幹細胞移植 |
19 | 組織移植 |
20 | 麻酔 |
21 | 周術期管理 |
22 | 集中治療 |
23 | 病理 |
24 | 移植システム |
25 | 臓器提供 |
26 | ドナーコーディネーション |
27 | レシピエントコーディネーション |
28 | 移植看護 |
29 | 心身医療 |
30 | 生命倫理 |
31 | 免疫操作 |
32 | 遺伝子操作 |
33 | その他 |
応募方法
演題登録の際のメールアドレスについて
Gmailを使用して演題登録されますと、演題登録・修正受付時に自動的に配信される受付メールがGmail側のセキュリティポリシーに抵触し、エラーと認識され、お手元に届かない事象が発生しております。可能な限り、Gmail以外のメールアドレスをご登録ください。
やむを得ずGmailで登録をされる場合には、「確認・修正」画面より正しく演題が登録されているかご確認ください。登録確認には演題登録番号とパスワードが必要ですので、登録時に必ずご自身でお控えください。
- 演題登録はUMINオンライン演題登録システムを利用したインターネットからの登録のみとさせていただきます。
- UMINオンライン演題登録システムでは、以下のブラウザの最新バージョンを推奨します。
Firefox、Google Chrome、Microsoft Edge、Safari
-
演題登録にあたっての文字制限等は以下の通りです。
日本語の場合
図表なしの場合
抄録本文 |
600字以内 |
演題名 |
70文字(半角140文字)以内 |
著者名(共著者含む) +所属+演題名 +抄録本文の合計 |
740字以内 |
所属機関名 +著者名(共著者含む) の合計 |
全角100文字以内 |
所属機関 |
10施設以内 |
共同演者 |
14名以内 |
図表ありの場合
抄録本文 |
400字以内 |
演題名 |
70文字以内 |
著者名(共著者含む) +所属+演題名 +抄録本文の合計 |
500字以内 |
所属機関名 +著者名(共著者含む) の合計 |
全角100文字以内 |
所属機関 |
10施設以内 |
共同演者 |
14名以内 |
英語の場合
図表なしの場合
抄録本文 |
半角1200文字 |
演題名 |
半角140文字 |
著者名(共著者含む) +所属+演題名 +抄録本文の合計 |
半角1480文字 |
所属機関 |
10施設以内 |
共同演者 |
14名以内 |
図表ありの場合
抄録本文 |
半角800文字 |
演題名 |
半角140文字 |
著者名(共著者含む) +所属+演題名 +抄録本文の合計 |
半角1000文字 |
所属機関 |
10施設以内 |
共同演者 |
14名以内 |
※応募に際しては【目的】【方法】【結果】【考察】ごとに入力してください。
※図表(画像)の形式は、JPEG、GIF、PNGのみ登録可能です。複数の図表を入れたい場合は、1つの画像にまとめてください。図表はExcelやWordのままではなく、JPEG、GIF、PNGの画像に変換してからアップロードしてください。
※指定の字数を超えると登録できませんのでご注意ください。
- オンライン登録完了時には演題登録番号が自動的に発行されます。ご自分で演題パスワード(半角英数6~8文字)も設定していただきます。この演題受付番号とご自分で設定した演題パスワードにより応募期間内に限り、登録した内容の確認・修正が何度でも可能です。
- オンライン登録した後は、確実に登録されているか、「確認・修正画面」にて必ずご確認ください。申込者のコンピュータ環境および技術的な問題で演題登録の不備をきたしても学会事務局およびUMIN事務局では責任を負いかねます。
- セキュリティーの関係から、登録番号とご自分で設定したパスワードの問い合わせには応じられませんのでご注意ください。
- オンライン登録はUMIN (大学医療情報ネットワーク) 事務局の全面的な支援のもとに運営されています。オンライン演題登録に関する疑問や不明な点については、UMINがまとめたオンライン演題登録に関するFAQファイル をご覧ください。
- オンライン登録および修正は、原則として暗号通信をご利用ください。
※平文通信は、暗号通信が使えない場合(施設やプロバイダーの設定に問題があるか、ブラウザが古い)に限ってご利用ください。
演題受領通知
演題を登録・修正・削除されますと、ご応募の際に入力いただいた電子メールアドレス(携帯電話のメールアドレスは不可)に登録内容が自動的に送信されます。必ず入力した内容をご確認ください。この登録確認メールをもって受領通知となります。なお、登録作業後1日が経っても受領通知メールが届かない場合は、登録が完了していない可能性があります。まずは登録されたメールアドレスに誤りがないか、「確認・修正画面」からご確認ください。メールアドレスに誤りが無い場合は、お手数ですが演題応募期間の締切日までに運営事務局までお問合わせください。
筆頭演者
筆頭演者は本学会会員に限ります。
未加入の方は、速やかに入会手続きをお願い申し上げます。
※研修医・学生の方につきましては、入会手続きは不要です。
倫理指針
日本移植学会倫理指針、ヘルシンキ宣言、厚生労働省通達の「臨床研究に関する倫理指針」、各大学・病院等の研究倫理規定等を遵守している演題のみ登録可能です。
利益相反(COI)の申告
日本移植学会では、平成25年8月1日より、利益相反に関する指針を施行しております。抄録提出時には、『日本移植学会の利益相反に関する指針施行細則 第1号(日本移植学会学術集会での発表)』に基づき、過去3年間の利益相反の有無および、開示すべきCOI関係にある企業・団体名を開示してください。
項目 |
申告の条件 |
役員 顧問職 |
1つの企業・営利を目的とする団体からの報酬額が年間100万円以上の場合 |
株 |
1つの企業について全株式の5%以上を所有する場合(オプションなど株を購入する権利についても同様。この場合には潜在株式の5%以上を所有する場合) |
特許使用料 |
1つの企業・営利を目的とする団体からの特許権使用料が年間100万円以上の場合 |
講演料 |
1つの企業・営利を目的とする団体からの年間の講演料が合計50万円以上の場合 |
原稿料など |
1つの企業・営利を目的とする団体からの年間の原稿料が合計50万円以上の場合 |
研究費 |
研究費: 1つの研究に対して支払われた総額が年間100万円以上の場合 奨学寄附金(奨励寄付金):1つの企業・団体から1名の研究者代表者に支払われた総額が年間100万円以上の場合 |
その他報酬 |
1つの企業・営利を目的とする団体から受けた報酬が年間5万円以上の場合 |
採否の結果
採択通知の配信は7月下旬頃に登録されたメールアドレスに配信する予定です。
※演題登録の受領通知が届いてない場合、登録したメールアドレスに入力間違いの可能性があります。採否結果・発表日時の連絡が届かない場合がございますので、確認・修正画面から必ずご確認ください。