第42回日本呼吸器外科学会学術集会
会長 大久保 憲一
東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 呼吸器外科学分野 教授
このたび、第42回日本呼吸器外科学会学術集会を 2025年5月15日(木)~16日(金)の2日間、グランドニッコー東京 台場において開催させていただくことになり、大変光栄に存じます。
呼吸器外科領域では胸腔鏡手術やロボット支援手術といった鏡視下手術が広く施行されるとともに早期肺癌に対する縮小手術のエビデンスが示されて標準外科治療がより低侵襲の方向に進んでいます。一方、局所進行悪性腫瘍に対して、これまで行われてきた拡大手術・再建手術に加えて分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害剤を用いた周術期治療の臨床試験結果が複数報告され、臨床現場で新たな治療方針が選択されるようになりました。
これら呼吸器外科学の進歩は、外科手術手技の習熟・開発のみでなく、基礎研究と臨床医学の連携により進化してきたもの、先端工学・情報学との医工連携・産学連携により発展してきたものと考えます。本大会のテーマを「Create a New Frontier」とし、呼吸器外科学との境界領域における基礎研究・先端研究・医工連携の最前線に焦点を当てつつ、専門外科として先端研究発表の場となることを企図しました。
ご参加いただきました皆様へより充実した学びの場を提供するとともに、皆様のますますのご発展をお祈り申し上げます。