WEB開催のご案内

日本放射線腫瘍学会第33回学術大会のウエブ開催について

日本放射線腫瘍学会第33回学術大会
大会長  白土 博樹
副大会長(臨床腫瘍学系) 青山 英史
副大会長(医理工学系) 清水 伸一


新型コロナウイルス感染症流行に伴う国内の往来の条件は徐々に緩和されておりますが、収束時期に関しては依然として予測困難であることから、日本放射線腫瘍学会第33回学術大会は、そのほとんどをウェブ開催とすることと致しました。

現在、計560題の要望演題・一般演題の査読が進んでおり、180題の指定演題のご了承も頂きました。予想演題数は、昨年度の名古屋大会には及びませんが、京都での素晴らしい第31回学術大会に匹敵すると思われます。また、世界的研究者のご講演、新進気鋭の医理工学研究者の発表、時代を動かすであろう臨床研究の発表も、ライブあるいはオンデマンドでご視聴可能となる予定です。賛助会員等各企業の方のご理解も頂き、最新の技術・機器に関する各社の成果も、ウエブ上展示・ライブ講演等で行って頂けることになりました。治療計画に関するアクテイブラーニングセッションは、期せずしてウエブ開催に相応しい試みとなりそうです。

「真実の追究と人々の平安」という主題は、コロナ禍という「不条理」を突きつけられました。こんな時は、パスカルの言葉が相応しいのではないでしょうか。


人間はひとくきの葦にすぎない。自然のなかで最も弱いものである。だが、それは考える葦である。彼をおしつぶすために、宇宙全体が武装するには及ばない。蒸気や一滴の水でも彼を殺すのに十分である。だが、たとい宇宙が彼をおしつぶしても、人間は彼を殺すものより尊いだろう。なぜなら、彼は自分が死ぬことと、宇宙の自分に対する優勢とを知っているからである。宇宙は何も知らない。
 だから、われわれの尊厳のすべては、考えることのなかにある。われわれはそこから立ち上がらなければならないのであって、われわれが満たすことのできない空間や時間からではない。だから、よく考えることを努めよう。ここに道徳の原理がある。
— パスカル、『パンセ』、前田陽一、由木康訳、中公文庫、1973年、225頁。


我々は、ウエブ開催による、発表者および聴衆者の機会均等性の改善、聞き逃し・聞き洩らしの減少、発表内容の品質向上などにより、皆さまにとってかけがえのない大会となるように鋭意努力を致しますので、なにとぞ、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。