第27回日本医療マネジメント学会学術総会 | |
会長 | 上之原 広司 |
国立病院機構仙台医療センター 名誉院長 | |
社会医療法人康陽会中嶋病院 顧問 |
この度、第27回日本医療マネジメント学会学術総会を2025年7月18日(金)・19日(土)の2日間にわたり、仙台国際センター展示棟、江陽グランドホテル(仙台市)に於いて開催させて頂くことになりました。充実した学術総会となるよう、鋭意準備を進めて参ります。
学術総会のテーマは少子・高齢化時代の医療マネジメント~医療・介護に求められている変革~としました。日本の人口構成の将来推計によると人口減少社会、生産年齢層の減少、そして後期高齢者の急増が予想されています。一方、医療従事者は慢性的に不足しており、さらに、働き方改革による時間外勤務は制限されます。これらを補うために医療従事者の生産性の向上、高齢者・女性の活用、外国人の参画などの人材確保が検討されています。さらに、後期高齢者の増加において顕著なのは85歳以上の超高齢者の急増です。要支援、要介護の状況にある方も多く、地域格差も多いことより、地域の実情に合わせた、かかりつけ医機能を有する病院を中心とした地域完結型の医療・介護提供体制の構築が必要とされています。自宅および施設と病院をつなぐ高齢者救急は年々増加しており、前述の後期高齢者、85歳以上の割合が増加すると予想されています。急病・一般負傷が多く、軽症・中等症が多いのが特徴です。在宅医療・訪問看護、介護施設と二次救急病院との医療体制を成立させるには、高齢者搬送の効率化、適正化が不可欠です。
病院においては各部署でDXが必要とされ急ピッチで進んでいます。医療の質向上、患者安全、地域連携、業務の効率化、働き方改革に欠くことのできないものです。医療の質向上と病院組織の効率化が本質であり、これらは本学術総会のテーマの3本柱でもあるクリティカルパス、医療安全、医療連携でもあります。今まで積み重ねてきた知見を活かし活発な討論、情報交換の場となることを期待します。
仙台は杜の都と呼ばれ緑豊かな町です。学術総会会場周辺には伊達政宗の騎馬像がある青葉城址、伊達政宗や仙台藩の展示が充実しているリニューアルした仙台市博物館、仙台藩主伊達家の霊屋である瑞鳳殿などがあります。少し足を延ばせば松島、蔵王山の観光、秋保温泉、鳴子温泉などの名湯も楽しめます。食に関しては金華山沖はじめ沿岸の漁場で獲れる新鮮な魚介類、牛タンなどが宮城の味として楽しんでいただけますし、蔵元も多く日本酒も堪能していただけると思います。多くの皆様の参加をお待ちしています。
学術総会事務局
国立病院機構仙台医療センター
〒983-8520
宮城県仙台市宮城野区宮城野2-11-12
学術総会運営事務局
株式会社コングレ東北支社内
〒980-0811
宮城県仙台市青葉区一番町4-6-1
仙台第一生命タワービルディング
TEL:022-723-3211 FAX:022-723-3210
E-mail:jhm2025@congre.co.jp