第79回日本栄養・食糧学会大会
会頭 小田 裕昭
(名古屋大学大学院生命農学研究科)
この度、第79回日本栄養・食糧学会大会を、2025年5月23日(金)から25日(日)にかけての3日間、名古屋大学東山キャンパスを会場として開催することとなり大変光栄に存じます。
公益社団法人日本栄養・食糧学会は、栄養・食糧学の科学的研究の拠点として毎年年次大会を開催してきました。昨今の日常生活では、私たちは否応なくビッグデータの広大な情報の渦に巻き込まれながら生きています。栄養・食糧学の分野でも、コホート研究や網羅的オミックス解析による膨大なデータを扱うようになり、情報通信技術の発展や人工知能の進歩は、私たちの研究活動にも大きな影響を与えています。そこで、本大会では、「データサイエンスが拓く栄養・食糧学の未来」というテーマを掲げました。これから始まる新しい栄養・食糧学の未来を切り拓くスタートの機会にしたいとの思いです。このテーマに基づき、特別講演、教育講演、シンポジウム、市民公開講座などを企画します。また、私たちの食に関連する行動が地球に大きな負荷を与えています。私たちの健康だけでなく、地球の健康にも配慮が必要になりました。これらのことも考える機会にしたいと思っています。そして、積極的な国際交流と他学協会との連携を図ったシンポジウムを企画し、栄養・食糧学の科学的研究の拠点としての使命を果たしたいと思っています。大会の中心である一般講演は口頭発表で行います。多くの研究発表と活発な討論を期待しています。また、例年の大会同様、優秀な学生発表を表彰します。次世代を担う学生の皆様はぜひ奮ってご発表ください。
年次大会の開催を中部支部が担当するのは、第73回大会以来6年ぶりとなります。中部支部では、大会実行委員会を組織し、皆様方にご満足いただける大会となるよう、鋭意準備を進めています。大会はすべて名古屋大学東山キャンパスで行われます。大学の真ん中に地下鉄名城線の名古屋大学駅があり、便利なところにあります。地上に上がると会場の豊田講堂が見えます。地理的には名古屋は日本の中央にあり、どこからでもアクセスしやすい場所です。
年次大会は、学会の活動の中で最も重要なイベントであり、研究者同士の交流によって新しい知見の交換と新しいアイデアを創造する重要な場です。また、親睦を深め、新しい研究チームやプロジェクト、ネットワークを生み出す場でもあります。多くの皆さんが積極的にご参加下さることを心よりお願い申し上げます。
© 2024 The 79th Annual Meeting of
Japan Society of Nutrition and Food Science