第7回日本近視学会総会 - The 7th Annual Meeting of Japan Myopia Society

ご挨拶

第7回日本近視学会総会
会長 西田 幸二
(大阪大学大学院医学系研究科 眼科学教室 教授)

 このたび「第7回日本近視学会総会」を、2025年6月28日(土)および29日(日)の2日間にわたり、大阪の地にて開催させていただく運びとなりました。開催に際しまして、多大なるご支援とご尽力を賜りました関係各位に、心より厚く御礼申し上げます。

 本総会のテーマは、「Fusion of Myopia Science(近視に関する科学の融合)」です。近視は今や世界規模で拡大する視覚健康上の重要な課題であり、その克服には単一の領域にとどまらない幅広い知の融合が不可欠です。基礎研究、臨床医学、疫学、工学、情報科学、教育および社会的介入など、多様な分野の研究者や専門家が連携し、次世代の近視対策が創出される――本総会がその「融合」と「共創」の舞台となることを願っております。

 今回はAPTOS(Asia Pacific Tele-Ophthalmology Society)および日本眼科AI学会との合同シンポジウムをはじめ、国際シンポジウムも企画しており、より一層の国際的かつ学際的な交流の機会となっております。特にAI技術や遠隔医療の急速な発展は、近視の予防・診断・治療を革新する大きな可能性を秘めており、最新の知見が共有されることを大いに期待しております。

 さらに2025年は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに大阪・関西万博が開催される記念すべき年でもあります。未来社会が語られるこの地、この時において、私たちも「視覚の未来、近視医療の未来」を構想し、その実現に向けてともに第一歩を踏み出したいと存じます。

 本総会が、専門領域や国境を超えた交流と共創の場となり、新たな研究の芽や協力関係が育まれることを切に願っております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。