総会賞・International Session Award受賞者発表

第109回日本泌尿器科学会総会 総会賞(ビデオ・ポスター)、International Session Awardの受賞者は以下のとおりです。受賞された皆様、おめでとうございます。

総会賞ポスター、International Session Awardのポスターは、2022年1月13日(木)正午よりオンデマンドで閲覧いただけますので、ぜひご視聴ください。
※当日の発表内容の収録の配信は行っておりませんのであらかじめご了承ください。

総会賞(ビデオ・ポスター) 表彰式

総会賞(ビデオ・ポスター) 表彰式

International Session Award 表彰式

International Session Award 表彰式

総会賞ビデオ 受賞者

総会賞ポスター 受賞者

International Session Award 受賞者

総会賞ビデオ 受賞者

新地 祐介(西埼玉中央病院)

[副腎・腎・尿管・他] AVP01-09

恥骨切除におけるハイスピードエアドリルの有用性~骨盤骨折による後部尿道外傷に対する尿道形成術での試み~

この度は第109回泌尿器科学会総会の総会賞という名誉ある賞に選出して頂き、大変光栄に存じます。骨盤骨折後の尿道再建術に必須となる恥骨部分切除は泌尿器科医にとっては馴染みのない手技ですが、我々はハイスピードエアドリルを使用することで繊細な操作が可能となり出血量を抑えることに成功しましたので、今回紹介させて頂きました。手術のご指導を頂いた防衛医科大学校泌尿器科講座の先生方、いつも手術に関してご協力を頂いている西埼玉中央病院のスタッフの皆様、コロナ禍で大変難しい状況のなか学会を運営された会長をはじめとする慶応義塾大学泌尿器科の先生方や運営準備室の皆様、そしていつも私をバックアップしてくれる家族に対して深く感謝申し上げます。尿路再建の分野はまだまだ発展途上でありますので、この受賞を励みに更なる精進を重ねてまいります。

新地祐介

全並 賢二(藤田医科大学)

[膀胱・前立腺] AVP02-10

全国的な普及を目指した体腔内回腸導管造設術の標準化―施設、ロボットバージョンを問わずに施行可能な術式の確立―

この度は、第109回日本泌尿器科学会総会において大変名誉ある総会賞を賜り、光栄に存じます。
本発表では、本邦において導入が遅れている体腔内回腸導管造設術 (ICUD-IC) を全国的な標準術式として普及させることを目標として、施設やロボットバージョンを問わず導入可能な術式をご紹介させて頂きました。今回の受賞を励みに、今後もさらに術式の改良に努めて参る所存です。 ご指導頂いた白木教授をはじめご協力頂いた先生方、また本学会を主催頂いた大家教授をはじめとした慶応義塾大学の皆様に心より感謝致します。

全並賢二

総会賞ポスター 受賞者

白石 晃司(山口大学)

[アンドロロジー・不妊・性機能] AOP01-01

ヒト精祖細胞の単一細胞トランスクリプトーム解析と精巣内内分泌環境の関連

この度は栄誉ある日本泌尿器科学会総会賞を頂き大変光栄に感じております。In vitro精子形成やiPSおよびES細胞を用いた配偶子形成成功の報告がなされる一方で、ヒトにける精子形成障害のメカニズムは未解明のままです。ヒト精祖細胞を分離し、単一細胞トランスクリプトーム解析を行うことで、症例毎の遺伝子発現パターンの多様性を観察できた以上に、造精機能障害のメカニズムの複雑さと精子形成研究の奥深さを目の当たりにしました。従来形態学的およびマーカー遺伝子の発現で同定していた精祖細胞は本当に精祖細胞なのか、精母細胞への分化は遺伝学的またはエピジェネティクス的に決定されているものなのか、など新たな疑問が提起されました。今回の受賞を励みに、造精機能障害治療の開発への長い道のりを今後も歩んでいきたいと思います。松山豪泰教授および教室員の先生方にこの場を借りて深謝申し上げます。

白石晃司

塩田 真己(九州大学)

[小児泌尿器科・他] AOP02-08

進行性泌尿器癌における血液循環腫瘍DNAゲノムプロファイル―SCRUM-Japan MONSTAR SCREENプロジェクト―

このたびは、第109回日本泌尿器科学会総会にて総会賞という大変名誉な賞を授与頂き、誠に光栄に存じます。選考して頂きました選考委員の先生方に深謝申し上げます。
本研究は、進行性泌尿器癌での治療前の循環腫瘍DNAの特徴を明らかにし報告いたしました。がんゲノム医療が実用化され2年が経過しましたが、2021年にはリキッドバイオプシーによるがんゲノムプロファイル検査(F1 Liquid)が保険承認されたばかりでしたので、丁度タイムリーな報告が出来たと思っています。今回の研究は、多施設共同の前向き研究として多くの共同研究者の先生方にと共にすすめたものであり、共同研究者の先生方には大変感謝しております。

塩田真己

関根 悠哉
(理化学研究所生命医科学研究センター基盤技術開発研究チーム)

[腎腫瘍/基礎] AOP03-05

腎がんの組織型に寄与する遺伝子が異なることを示した大規模ゲノム解析

この度は、名誉ある第109回日本泌尿器科学会総会の総会賞を賜り、大変うれしく光栄に存じます。本研究は、日本人腎がん患者1532名と対照群5996名に対してVHL遺伝子などを含む40個の遺伝子を解析し、組織型に応じて寄与する遺伝子が異なることを明らかにしました。最大規模のゲノム解析であり、本研究の成果が本邦の腎がんのゲノム医療の一助となることを期待しております。最後になりますが、ご指導いただきました理化学研究所の桃沢幸秀先生、秋田大学腎泌尿器科学講座の羽渕友則先生をはじめ、秋田大学腎泌尿器科学講座の先生方、京都大学泌尿器科学教室の先生方、バイオバンクジャパンの先生方、ご協力をいただきましたすべての皆様に深く感謝申し上げます。

関根悠哉

髙松 公晴(国際医療福祉大学三田病院)

[腎腫瘍/臨床] AOP04-05

次世代免疫チェックポイント分子(LAG-3, TIM-3, TIGIT)による腎細胞がん新規分類の臨床的有用性

この度は、第109回日本泌尿器科学会総会 総会賞(腎腫瘍 臨床)の栄誉を賜り、誠に光栄に存じます。選考委員の先生方、そして本学会員の皆様に心よりお礼を申し上げます。
転移性腎細胞癌を始め、多くの癌種でPD-1/PD-L1, CTLA4阻害剤治療は不応症例という問題に直面しています。本研究が新たな免疫チェックポイント阻害剤開発の一助になれば幸いです。
本研究の遂行にあたり、ご指導頂きました大家基嗣教授をはじめ、ご支援頂きました先生方そして関係者の皆様に、この場をお借りして深く感謝申し上げます。

髙松公晴

井上 裕太(京都府立医科大学)

[前立腺癌/治療] AOP05-07

局所限局性前立腺癌に対する癌標的化マイクロ波熱凝固治療―A pilot study―

この度は第109回日本泌尿器科学会総会の総会賞を頂き、大変光栄に存じます。本研究を主導され、また本発表についてご指導をいただきました浮村教授、並びにご協力いただきました諸先生方に深謝いたします。マイクロ波熱凝固治療は簡便に前立腺癌に対するfocal therapyが行えるデバイスと考えられ、今後さらに症例を蓄積し有用性について検討を重ねてまいりたいと存じます。最後になりましたが、COVID-19禍という大変難しい状況の中、現地での素晴らしい大会運営を頂きました大会長の大家先生、ならびに慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室の諸先生方、運営事務局の皆様方に厚く御礼申し上げます。

井上裕太

藤田 和利(近畿大学)

[前立腺癌/疫学・診断] AOP06-09

日本人における高悪性度前立腺癌に特徴的な腸内細菌叢の解析

この度は第109回日本泌尿器科学会総会において総会賞を受賞することができ、誠にありがとうございます。本研究では生検患者の腸内細菌叢の解析を行い、高悪性度前立腺癌に特徴的な細菌叢を同定することができました。本研究を実施するにあたりご協力いただいた先生方に心より感謝いたします。引き続き研究を行い、新たな前立腺癌発症メカニズムの解明につなげたいと考えております。最後に素晴らしい本学会を開催していただいて大家会長及び慶應大学の先生方に感謝いたします。

藤田和利

中野 剛佑(大阪大学)

[尿路上皮腫瘍/基礎] AOP07-10

上部尿路上皮癌における周術期循環腫瘍DNAはハイリスク症例の選定を可能にする

この度は第109回日本泌尿器科学会総会賞の栄誉を賜り、大変光栄に存じます。
学会を成功に導いてくださった大会長の大家基嗣教授、ならびに慶應義塾大学泌尿器科のスタッフの皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
今回我々は循環腫瘍DNA(ctDNA)によって、上部尿路上皮癌において集学的治療を要する予後不良群を同定できることを示しました。ctDNAは予後予測や治療選択において強力なバイオマーカーになることが示されており、今後益々発展、臨床応用が期待される分野であると考えられます。今回の受賞を励みに、今後も臨床に即した研究が出来るように精進して参ります。
最後に、本研究を指導してくださった当教室の野々村祝夫教授、植村元秀講師を始め、ご指導頂きました諸先生方に心より感謝を申し上げます。

中野剛佑

辻 恵介(京都府立医科大学)

[尿路上皮腫瘍/臨床] AOP08-01

産学連携で開発した尿細胞診デジタル情報の診断支援AI

この度は第109回日本泌尿器科学会総会賞という素晴らしい賞をいただき、大変うれしく光栄に思います。医療領域へのAIの活用は今後大きく発展することが予想されております。本発表も、AIの泌尿器科領域への活用を考えて、研究してまいりました。今後は、更なるアップデートや多施設での精度検証など、実用化にむけて努めてまいります。最後になりますが、本研究を指導してくださいました浮村理教授をはじめ京都府立医科大学の皆様、共同研究機関である京セラコミュニケーションシステムの皆様に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

辻恵介

阿南 剛(東北医科薬科大学)

[感染症・尿路結石症] AOP09-09

SGLT2阻害薬は腎結石形成を抑制する―新規尿路結石治療薬の可能性―

この度は栄誉ある日本泌尿器科学会総会賞を頂き感謝申し上げます。
総会賞は幾度も挑戦し高い目標であったので大変嬉しいです。
本研究は、腎臓内科・薬剤部の先生方との共同研究で、糖尿病治療薬であり心・腎保護機能も注目されているSGLT2阻害薬が、抗炎症作用により腎結石形成を抑制するかをリアルワールドデータ・動物・細胞研究から検討したものです。
東北医科薬科大学という新設医学部ですが、多方面の先生方との共同研究で上記研究を遂行することが出来ました。
本研究をご指導いただきました先生方に深く感謝申し上げます。
この度の受賞を励みに今後も尿路結石症の治療薬に役立つ研究に取り組んでまいります。
最後にコロナ禍の中、素晴らしい学会を開催して頂いた慶応義塾大学関係者の皆様、泌尿器科学会事務局関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

阿南剛

本郷 周(練馬総合病院)

[前立腺癌/基礎] AOP10-08

難治性前立腺癌Circulating tumor cellのトランスクリプトーム解析と薬剤スクリーニング

この度、第109回日本泌尿器科学会総会におきまして第109回総会賞の栄誉を賜り、大変光栄に存じます。選考委員会の先生方をはじめ、本学会員の皆様には心より御礼申し上げます。今回の受賞を励みに、さらなる機能解析を進め、臨床試験への橋渡しができるよう励んでいきたいと存じます。最後になりましたが、本研究を行うにあたり、当教室の大家基嗣教授、小坂威雄講師をはじめ慶應義塾大学の諸先生方にご指導、ご協力を賜りましたことをこの場をお借りして深く感謝申し上げます。

本郷周

岩城 拓弥(国立国際医療研究センター病院)

[排尿障害/臨床] AOP11-02

人工知能によるハンナ型間質性膀胱炎の内視鏡診断支援システムの開発

この度は総会賞という素晴らしい賞をいただき誠にありがとうございました。患者の苦痛が強く、希少疾患であるハンナ型間質性膀胱炎の診断支援は社会的に大変意義があると考えており、なんとか臨床応用を実現し社会貢献できればと思います。
本研究をご指導いただいております東京大学医学部附属病院泌尿器科の秋山佳之先生、産業技術総合研究所の野里博和先生、坂無英徳先生、ご指導ご協力いただいた医局員の先生方に心より御礼申し上げます。

岩城拓弥

秋山 佳之(東京大学)

[排尿障害/基礎] AOP12-09

高精度HLAタイピング技術(HLA imputation)によるハンナ型間質性膀胱炎の疾患ゲノム関連解析

この度は第109回日本泌尿器科学会総会におきまして総会賞(排尿障害基礎部門)を賜り大変光栄に存じます。各施設から素晴らしい発表が多くあり非常にハイレベルなセッションでしたが、その中で受賞できたことはとても幸運なことと思います。セッションの座長および審査員を務めてくださった先生方や、本間之夫日本赤十字社医療センター院長、久米春喜教授を始め発表に際してご指導くださいました東京大学泌尿器科学教室の先生方、そして研究をご指導頂いた大阪大学遺伝統計学教室 岡田随象教授、曽根原究人先生にこの場を借りまして御礼申し上げます。
今回の受賞を励みとしてさらに精進して参りたいと思います。誠にありがとうございました。

秋山佳之

丸山 雄樹(岡山大学)

[腎不全・腎移植] AOP13-06

リアルタイムイメージングを用いた腎虚血再灌流後生体マウス腎における好中球動態のタダラフィル投与による変化

この度は、このような身に余る光栄な賞をいただき、誠にありがとうございます。このような大変な時期に総会を開催していただいた慶應義塾大学泌尿器科の先生方をはじめとする全てのスタッフの方々に、厚く御礼申し上げます。本発表では、多光子レーザー顕微鏡を用いて生体マウス腎臓内における虚血再灌流後の好中球動態を解析しました。同一マウスを経時的に、より“リアル”な動態を捉える事が強みであり、好中球に留まらず様々なターゲットに応用・発展していければと考えます。この場を借りて、熱心に指導して下さった、那須保友教授、荒木元朗先生、定平卓也先生、川崎医科大学腎臓内科の城所研吾先生、柏原直樹教授をはじめとする先生方に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

丸山雄樹

小山 淳太朗(東北大学)

[副腎・後腹膜・精巣腫瘍] AOP14-06

精巣がんサバイバーにおけるEORTC QLQ-TC26日本語版を用いた性機能評価;
多施設共同横断研究

この度は第109回日本泌尿器科学会総会の総会賞という名誉ある賞に選出いただき、大変光栄に存じます。今回受賞の対象となった研究は多施設共同の横断研究として多くの共同研究者の先生方に患者同意の取得、QoL質問票の説明、臨床データの送付と多大なるご支援ご協力をいただき実施したものです。これを契機に精巣がんサバイバーの性機能について議論が深まれば幸いです。
最後に大会長の大家基嗣先生、共同研究者の先生方、荒井陽一先生並びに東北大学泌尿器科のスタッフの方々にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。

小山淳太朗

International Session Award 受賞者

竹澤 健太郎(大阪大学)

[Stones, lower urinary tract dysfunction] ISA01-08

The Firmicutes/Bacteroidetes ratio of the gut microbiota is associated with prostate enlargement

この度はこのような名誉ある賞をいただき、誠に光栄に存じます。前立腺腫大は前立腺肥大症の原因となる重要な現象ですが、その原因や機序はよく分かっておりません。本研究は腸内細菌叢と前立腺腫大の関連を示した研究でした。腸内細菌叢が前立腺肥大症発症に関与する可能性を示唆するものですが、本研究では因果関係までは明らかにできておりません。今回の受賞を励みにさらに研究を進めていく所存です。
本研究は大阪急性期・総合医療センター、大阪警察病院、近畿大学、福島県立医科大学の先生方との共同研究でした。共同研究者の先生方にはこの場をお借りして心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

竹澤健太郎

齊藤 徹一(信州大学)

[Stones, lower urinary tract dysfunction] ISA01-10

Effects of intravesical therapy with liposome-conjugated nerve growth factor(NGF)antisense on bladder hypersensitivity in rats with water avoidance stress

この度第109回日本泌尿器科学会総会のInternational Session Awardという名誉ある賞を頂き、誠に光栄に存じます。選考委員の先生方、そして本学会員の皆様に心よりお礼を申し上げます。
本発表は精神ストレスが膀胱過敏を引き起こす機序の解明と治療の模索を目的とした研究であり、まだ途上の研究であります。将来的に患者様の治療に役立てるような研究となっていくよう、今後も引き続き取り組んでまいります。
最後にこの場をお借りしまして、素晴らしい学会運営を頂きました慶應義塾大学関係者の皆様、泌尿器科学会事務局関係者の皆様、常日頃よりご指導をいただいております信州大学泌尿器科医局員の皆様、特に石塚修教授およびピッツバーグ大学吉村直樹教授に厚く御礼申し上げます。

齊藤徹一

重村 克巳(神戸大学)

[Pediatric, adrenals, infertility, others] ISA02-10

Molecular investigation of azithromycin-resistant Neisseria gonorrhoeae

この度はInternational Session Awardを受賞させて頂きまして、誠にありがとうございました。今回の演題は、近年薬剤耐性化が進んでおります淋菌の、アジスロマイシンに対する耐性機構の研究であり、感染症領域が、ご評価頂けたこと、誠に光栄でございます。今後さらに薬剤耐性菌~感染症の研究に励んでいきたいと存じます。
最後になりましたが、共同演者の先生方、またコロナ禍で大変難しい状況のなか学会を運営された、大会長の大家教授、ならびに慶應義塾大学の先生方や運営準備室の皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

重村克巳

井手 広樹(済生会中央病院)

[Pediatric, adrenals, infertility, others] ISA02-11

The impact of androgen deprivation therapy through the peri-radiation period on the risk of bladder hemorrhage in patients undergoing external beam radiotherapy

今回、数々の優れた演題の中で、International Session Awardという名誉ある賞を頂きまして、ありがとうございました。きっかけを与えてくださり、留学先でお世話になった宮本浩教授、留学するにあたりお世話になった大家基嗣教授、菊地栄次教授がいらっしゃらなければ、このような賞を頂けませんでした。この場をお借りして、感謝申し上げると同時に、更に臨床面の課題を少しでも解決できるような研究を行えるように努めていきたいと思います。

井手広樹

藤田 和利(近畿大学)

[Renal tumors, urothelial tumors] ISA03-01

A deep-learning-based system to diagnose tumor malignancy beyond classical morphological cytopathology techniques

この度は第109回日本泌尿器科学会総会においてInternational session awardを受賞することができ、誠にありがとうございます。本研究は尿細胞診診断を人工知能を用いて行い、更に通常の尿細胞診では診断できない腫瘍の浸潤や悪性度に関しても診断が可能であることを示したものです。本研究を実施するにあたりご協力いただいた先生方、そして、京都大学ビックデータ医科学分野 奥野恭史先生、寺山 慧先生、大阪大学病理病態学 森井英一先生、野島聡先生に感謝いたします。

藤田和利

加藤 大悟(大阪大学)

[Renal tumors, urothelial tumors] ISA03-02

Unraveling the mechanism of anti-cancer immune response associated with immune-related adverse events in patients with advanced renal cell carcinoma

この度は、第109回日本泌尿器科学会総会International Session Award(Renal tumors, urothelial Tumors)の栄誉を賜り、誠に光栄に存じます。International Session Award選考委員の先生方、大家基嗣大会長、そして本学会員の皆様に心よりお礼を申し上げます。近年免疫チェックポイント阻害剤 (ICI)によるimmune-related adverse event (irAE)はICI特有の副作用として、その発症が懸念される一方で、irAEを経験した患者における良好な臨床予後が報告されております。受賞演題「Unraveling the mechanism of anti-cancer immune response associated with immune-related adverse events in patients with advanced renal cell carcinoma」は、irAE発症と関連して抗腫瘍効果が示されるメカニズムを、腫瘍免疫の主役であるT細胞のCharacterizationを通して解明を試みた研究です。本研究の遂行にあたり、ご指導頂きました野々村祝夫教授をはじめ、ご支援頂きました先生方に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

加藤大悟

米山 徹(弘前大学附属高度先進医学研究センター糖鎖工学講座)

[Renal tumors, urothelial tumors] ISA03-10

Tumor vasculature-targeted 10B delivery by an Annexin A1-binding peptide boosts effects of boron neutron capture therapy

この度は第109回日本泌尿器科学会のInternational Session Awardという名誉ある素晴らしい賞をいただき、感謝申し上げます。今回の学会は2年ぶりの現地開催であり、各施設から非常にレベルが高い素晴らしい発表が多くある中、自分が受賞できるとは思ってもいませんでした。この研究は弘前大で開発している腫瘍血管を標的としたペプチド-ホウ素のドラッグデリバリーシステムによってホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の弱点であるホウ素の腫瘍組織への集積性を劇的に改善した次世代の重粒子線治療に関する研究であります。手術適応外の患者が増えるなか、高精度の放射線治療法として今後、BNCTが泌尿器科領域で重要な治療になると思っております。まだまだ発展が必要の分野ですが、この度の受賞を励みに、今後も臨床応用目指して、取り組んでまいります。 ご指導・ご協力いただきました皆様へ心より感この場をお借りして厚く御礼申し上げるとともに引き続きご指導賜りたく存じます。

米山徹

松山 豪泰(山口大学)

[Prostate cancer] ISA04-07

Real-world data analysis of 660 mCRPC patients treated with cabazitaxel in post market surveillance:CARD-like analysis of patient characteristics and outcome

この度は第109回日本泌尿器科学会総会International Award SessionでAwardをいただき、大変ありがとうございました。この年になって賞取りレースに参加し、賞をいただいたことは大変名誉なことと同時に、若い医局員から“老いらくの恋のようなことはやめてください!”と叱られそうです。CARD試験はmCRPCに対する1剤目新規AR阻害薬(ARAT)およびドセタキセル使用後の逐次療法として、2剤目ARATに対するカバジタキセルの優越性を証明した試験です。本研究は製薬会社の行った市販後追跡調査症例を対象とした本邦におけるリアルワールドデータを用いて、これを証明した研究です。ある統計家が「臨床試験というのはある意味極めてバイアスのかかった集団を対象とした試験であり、実臨床の集団で追試できることがむしろ重要なのだ」といっておられましたが、今回のCARD-like試験はまさにそれに実践したもので、今後のmCRPC逐次療法の小さなピースを埋められたのではないかと思います。ご協力ご助言いただいた各位に心より感謝申し上げます。

松山豪泰

松本 一宏(慶應義塾大学)

[Prostate cancer] ISA04-11

Establishment of treatment strategy for biochemical recurrence after radical prostatectomy

この度は、第109回日本泌尿器科学会総会International Session Awardの栄誉を賜り、誠に光栄に存じます。選考委員の先生方、そして本学会員の皆様に心よりお礼を申し上げます。受賞演題「Establishment of treatment strategy for biochemical recurrence after radical prostatectomy」では、前立腺全摘後の生化学的再発に対して各症例ごとにどのように対処すればよいのか、リスク因子に応じメリハリの効いた治療戦略を提示させていただきました。今回の受賞を励みとしてさらに精進して参りたいと思います。

松本一宏

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