会長挨拶

大家 基嗣

第109回日本泌尿器科学会総会
大会長 大家 基嗣
慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室 教授

この度、2021年4月26日(月)~29日(木)にパシフィコ横浜にて第109回日本泌尿器科学会総会を開催させていただくこととなりました。本総会を主催させていただきますことを教室員ならびに同門会一同、大変光栄に存じております。

第109回の学術総会のテーマは、「泌尿器科の世界観-比類なき専門性と多様性-」としました。泌尿器科医は、癌、生殖医療、腎臓移植、結石、男性のED(勃起機能不全)、女性の尿失禁、先天性疾患等々、幅広い疾患を扱い、またそれぞれに高い専門性が求められます。治療については、薬物治療も行えば、外科手術も行いますし、機器開発や基礎研究も行います。患者様は小児から高齢の方まで年齢、性別を問いません。専門性が高い上に、多彩な分野・領域が存在することは、泌尿器科の大きな特徴となっており、泌尿器科医自体も技術・特性・性格を含めて実に多様な人材が集まっているのではないでしょうか。一方で、生命の誕生に関わる生殖医療あるいはがん患者様の終末医療も担当するため、その時代の社会、宗教、文化、経済などあらゆる分野を包括した価値観が我々の医療に自然と反映されます。泌尿器科の特徴である高い専門性、診断から外科治療と薬物治療を一貫して行う多様性を強調し、そこから育まれた世界観を後進に伝えるとともに、この学会を通して新たな世界観の創造と、「泌尿器科学とは何か?」を問いかけ、未来への方向性を考えるプラットフォームを構築したいと考えております。

医学を起点とした世界観の限界を超えるために医学以外の分野からの特別講演、招請講演、あるいは「世界観」講演を複数とり入れ、補完的あるいは多層的に構成し、参加していただく皆様のこころを揺さぶる4日間にしたいと考えております。参加後に社会貢献へのポジティブな気持ちが湧出できれば総会の目的は達成されたと考えております。シンポジウムやワークショップもこのコンセプトに基づき、分野横断的な企画を多数設けました。泌尿器科学会の15の部会の委員長を中心としたプログラム委員の皆様のご協力に深く感謝申し上げます。

充実した総会にすべく様々な工夫を施しております。是非とも多数の皆様の参加をお願い申し上げます。

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