
このたび、第37回日本緑内障学会を2026年10月2日(金)から4日(日)までの3日間、静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」にて開催させていただきます。本教室が日本緑内障学会を主管しますのは、1995年に山梨医科大学として甲府市で開催した第6回大会以来、実に約30年ぶりとなります。学会の発展とともに開催規模も大きくなり、交通アクセスや参加者の利便性を考慮して、今回は静岡県での開催とさせていただきました。本会の開催にあたり、山梨県眼科医会今井雅仁会長、静岡県眼科医会の高良俊武会長をはじめ、両眼科医会の皆様、また関係の皆様にはこころより感謝申し上げます。
今回の学会テーマは、「テクノロジーとヒューマニティの融合による緑内障の克服」といたしました。近年、人工知能を始めとするデジタル技術や生命科学の進歩は目覚ましく、緑内障の基礎・臨床は大きな変革期を迎えています。しかしながら生涯にわたる管理を要する緑内障においては患者と医療者が信頼と共感のもとに歩む「人間性に根ざした医学・医療」がこれまで以上に重要となります。まさにテクノロジーとヒューマニティの融合こそ、次代の緑内障を切り拓く鍵と考えております。
本学術集会では、須田記念講演を東京慈恵会医科大学の中野 匡先生に、招待講演を日本科学未来館館長の浅川 智恵子先生、および大阪大学の石黒 浩先生にお願いいたしました。加えてプログラム委員の先生方からご提案を頂きました多彩で魅力的なシンポジウムや教育セミナーが開催されます。また本学会に先立ち、2026年10月1日(木)には同一会場にて第7回日本眼科AI学会が接続学会として開催されます。両学会が連携しシナジーを生むことで、緑内障にも新たな展開が期待されます。
富士山を見上げる豊かな自然と文化に囲まれた地で、緑内障を専門とする先生方はもちろん、これまで本学会に参加されたことのない先生方にも幅広くご参加いただき、活発な議論を通じて、緑内障の未来を共に考える貴重な機会となることを願っております。
多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
2025年10月